【夫婦の認識の違いも歴然】急な休園・お迎えに対応するパパはどのくらい?夫のみテレワークはツライ!?コロナ禍の家事育児分担

【夫婦の認識の違いも歴然】急な休園・お迎えに対応するパパはどのくらい?夫のみテレワークはツライ!?コロナ禍の家事育児分担
休園や休校、自宅で子どもを見ながらの在宅ワークなど、負担が増しているコロナ禍の子育て家庭。夫婦での分担は欠かせませんが、どの程度分担ができているのでしょうか?東京都の調査データをレポートします。
目次

2020年から続くコロナ禍。とくにこの冬は、子どもの間にも新型コロナウイルスの感染が拡大していて、休園・休校やいつもよりも厳しい体調管理に追われている家庭も多いのではないでしょうか。

とくに共働きの家庭では、急なお迎え要請や休園時に夫婦のどちらが子どもの世話をするのかは、働き続けるうえで重要なポイントですよね。

実際に「急な幼稚園・保育園のお迎え」や「看病」など子育ての中で仕事を早退したり、休まざるを得ない状況を夫婦はどうやって分担しているのでしょうか。

東京都が都内在住の18歳以上70歳未満の男女5,000人(うち未就学児を持つ男女2,000人)に調査を行い、昨年11月に公表した「令和3年度男性の家事・育児参画状況実態調査」を見てみましょう。

参考:令和3年度男性の家事・育児参画状況実態調査

子育ては依然「妻が主体」が8割

調査によれば、未就学児を育てる男女に「夫と妻の育児分担の状況」を聞いたところ、「妻がほぼ全て担っている」「どちらかといえば妻が多く担っている」の合計が 8 割を超えていることが分かりました。まだまだ育児の主体はママという実態のようです。

また「妻がほぼ全て担っている」理由としては、「夫の仕事が忙しいから」(67.6%)「特に決めたわけでないがなんとなく」(26.0%)「夫の育児スキルが低いから」(23.9%)の順に回答が多くなっています。

突発的なお迎えや休園対応をするパパはどのぐらいいる?

さらに調査では、食事や寝かしつけ、お風呂など育児の内容別にも男女の分担を聞いています。とくにコロナ禍で増えている「急な幼稚園・保育園のお迎え」と「臨時休園等の対応」を見てみましょう。

急なお迎えの場合、女性の64.4%が「主に自分が行っている」と回答。男性は「主に自分が行っている」と答える人は6.9%にとどまっており、多くの家庭で女性側に負担が偏っていることがわかりました。

これまで実感として「ママばかりが早退してお迎え」がありましたが、実際にデータ上でも示された形です。

また最近増えている「臨時休園等の対応」については、62.0%の女性が「主に自分が行っている」と回答しています。
男性側は50.0%が「主に配偶者が行っている」30.1%が「夫婦で分担している」と答えていますが、女性は「夫婦で分担している」と答えた人の割合が10.7%と、夫婦間の認識の違いも見てとれます。

夫のみのテレワークは女性の家事負担度が上がる

コロナ禍で広がったテレワーク。とくに在宅勤務をする機会が増えた人も多いのではないでしょうか。調査では、共働き夫婦それぞれのテレワークの実施状況と家事分担の関係性も調べていました。

その結果、男性はテレワークの有無によって、家事・買い物をする時間に大きな変化はない反面、女性は「配偶者(夫)のみテレワーク」を実施しているケースで、もっとも家事・買い物時間が多いことがわかりました。

調査ではその理由までは触れられていませんが、夫が在宅勤務中の食事の用意などの負担が想像できます。

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コロナ禍で増した家事育児の負担。感染予防から、家事代行サービスなどの第三者への依頼も躊躇してしまったり、子どもの登園自粛で育児の負担が大きくなる中、女性への負担が増していることがデータでも明らかになりました。

また多くのデータで男女別に見ると、男性が「夫婦で分担している」と答える割合が高い反面、女性は「自分が(家事や育児を)主に担っている」と答える人が多く、男女の認識の差も伺えました。

一方で、調査全体からは「若年層ほど男性の家事育児参加度は高い」、「テレワークで仕事以外に使える時間が増加し、育児に使う時間が増えた人は7割」という新しい働き方が垣間見える結果も明らかになりました。

保育園の入園が決まり、家事育児の分担を改めて見直したいという夫婦も多いでしょう。
コロナ禍をきっかけにママ・パパの働き方や家事育児の分担が大きく変わっていくことを期待したいですね。

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