気になる【子どもと漫画との付き合い方】漫画デビューは何歳から?学習漫画はアリ?本も読む子に育ってほしい…

気になる【子どもと漫画との付き合い方】漫画デビューは何歳から?学習漫画はアリ?本も読む子に育ってほしい…
【教育の専門家・TERUさんが徹底解説!】とくに読みたい本がない子はどうしたらいい?漫画との付き合い方は?本が好きな子に育てるために親がサポートできることを紹介します。
目次

前回の記事「子どもがどんどん本を読みたくなるには?本好きな子を育むために大切な『親の姿勢』と『本の置き方』」では、子どもが自然に本に親しみ、自分で手に取るようになる環境づくりのポイントを紹介しました。

今回は、それでも「うちの子、本をあんまり読まなくて…」と心配しているママやパパのために、子どもが本を好きになるために取り入れたい裏ワザを、家庭教育アドバイザーのTERUさんに教えていただきます。
気になる漫画との付き合い方も。

どんな本を何冊読んだか…の記録が子どものタカラモノに

読書のモチベーションをあげるのに効果的な方法はありますか?

おやこのくふう編集部 編集部

子どもの読書へのモチベーションを上げるのにおすすめなのが、子どもが自分で読んだ絵本や本を1冊のノートに記録することです。

記録のポイントは、通し番号・読んだ日付・タイトルを書くこと。
こうすると今までに読んだ冊数がわかり、子どもは自分が読んだ本が増えていくことがうれしくてどんどん本を読むようになります。

自分で書くのが難しければ親が書いても構いませんし、同じ本を2回読んだら2回書いてOKです。記録に使うノートは、シンプルなノートよりも子どもが好きなキャラクターや色のノートを選ぶと、子どもが特別感を感じられてさらにモチベーションが上がりますよ。

ただ、この方法は現在本が大好きで読んでいる子には、余計なサポートである場合が多いので注意が必要です。本を読むこと自体が楽しかったのが、"書くために本を読む"と目的が変わってしまうからです。
ですので、こちらはどうしても本のモチベーションが上がらない子への工夫として参考にしてもらえるとうれしいです!

"自分読み"を促すために家族で読書タイムをつくる

読み聞かせは好きだったけれど、自分では読まないという子もいますよね

おやこのくふう編集部 編集部

前回の記事で、親が読書する姿を意識して見せることで、子どもも自然と本が好きになっていく…という話をしました。

それに関連して、生活の中で当たり前に家族全員が読書をしている時間を作ることがおすすめです。

たとえば夕食の後、など時間を決めて、そのときだけは他のことをせずに家族みんなで好きな本を読みます。子どもに一緒に本を読むことを強制せず、たとえおもちゃで遊んでいても気にせず親は本を読みます。

それを継続しているうちに、子どもが自然と本を読み出すときがきっと訪れます。

なかなか"自分読み"(ひとりで読書すること)に進めないという子も、家族全員が読書に集中している空気を感じて自分で本をペラペラめくり始めるかもしれませんよ。

気になる漫画本との付き合い方は?

漫画とどう付き合っていくかに悩む親御さんも多いようです

おやこのくふう編集部 編集部

そもそも本を読むことに抵抗がないのであれば、小学生くらいまでは漫画をあえて与える必要はありません。逆に活字の本がちょっと難しいのかな?という子には、活字の本につなげるステップとして漫画を活用してもいいでしょう。

活字の本につながりやすいおすすめの漫画は次の3種類です。

  1. 学習漫画
  2. 歴史漫画
  3. 原作の小説がある漫画

学習漫画には、生物や地理などをテーマにしたものや、国内外の偉人たちの伝記を漫画で紹介したりするものも。歴史漫画は日本の歴史、世界の歴史、歴史上の人物や文学作品を扱ったものなどいろいろな種類があります。

学習漫画や歴史漫画は、読みながら学習にも役立つ知識が得られ、勉強をしながら本を読む練習にもなります。そして、歴史漫画や原作の小説がある漫画は、漫画を入り口として同じテーマの小説へと切り替えていける可能性が高いです。

漫画を完全にシャットアウトするのではなく、漫画を上手に選んで読書への抵抗感を減らしていきましょう。

アニメや映画を入口にして本につなげる方法も

興味のある本がない子はどうしたらよいのでしょうか

おやこのくふう編集部 編集部

あまり読みたい本はないけれど、テレビや映画が好きという子なら、アニメや映画を本を読むきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

例えば、映画『ハリー・ポッター』を見たのをきっかけに原作小説を読み、本の魅力に気づいたという話はよく聞きます。本以外に何か好きなものがあるのなら、その興味関心をうまく本につなげることができないかと考えてみてください。


TERUさん本人が動画で完全解説!「子どもが本が好きになる20の知恵」

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いずれも、子どもに「本っておもしろいかも!」と気づいてもらえそうなテクニック。
子どもが今好きなことを同じ目線で見てみて、その子の「好き」に合った方法を試してみてくださいね。

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お話を伺った方

家庭教育アドバイザー TERU

幼児教育の講師。 1000人以上の子どもたちと関わってきた経験をもとに、0~12歳の保護者向けに知育、育脳、子どもとの接し方など家庭教育情報を発信している。登録者8万人超のYouTubeでは"子どもを成長させる"実践的な子育て動画を配信中。
YouTube:子育て勉強会 TERU channel
Twitter:@TERUkyoiku
Instagram:teru_kyoiku

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執筆者

ライター 西方 香澄

徳島で生まれ育ち、大学進学を機に神戸へ。養護教諭・児童発達支援など教育に従事したのち独学でライティングをはじめる。夫・1歳になった娘とクリエイティブな毎日をつくるため、現在デザインも勉強中。

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