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話題の育児書を読んでみた!子育てブックレビュー

食べさせないと…のプレッシャーにサヨナラ!子どもの「食べない」に悩む全親に知ってほしい"魔法の言葉"

食べさせないと…のプレッシャーにサヨナラ!子どもの「食べない」に悩む全親に知ってほしい"魔法の言葉"
子どもの「食べない」についイライラしてしまう親におすすめの『食べない子が変わる魔法の言葉』(山口健太著/辰巳出版)。子どもたちの小食・偏食・遊び食べに悩んでいるライター河瀬さんによるブックレビューです。
目次

こんにちは。3歳と1歳の姉妹を育てているライターの河瀬みことです。

わが子の「食事」に悩みのないお母さんなんているのかな…と思ってしまうほど、ふたりの娘たちの食事に頭を抱えている毎日。

長女(3歳)は、離乳食後から徐々に好き嫌いが激しくなり、その結果小食に。
保育園の給食もあまり食べられず、先生からは「おうちで何を食べさせているのですか」と聞かれるほど…。毎月の身体測定のたびにカウプ指数を計算して「やせ型」の判定にため息。

*カウプ指数:乳幼児の肥満・やせなど発育程度を判断する指数。

一方、次女(1歳)は正反対で、何でもガツガツよく食べるものの…離乳食時から食べ方が激しくて毎回テーブルも床もぐっちゃぐちゃ。遊び食べもなかなか直りません。

「足して2で割りたい!」と本気で願うほど、両極端な食事タイムに、夫もわたしもストレスがたまるばかり。どうにもできずにいたところで出合ったのが、この『食べない子が変わる魔法の言葉』でした。

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食べない子に、調理の工夫より大切なこととは!?

この本の著者である山口健太さんは、自分自身も「食べない子」だったそう。人前で食事ができなくなる「会食恐怖症」という病気を経て、食育カウンセラーとして活動。今まで1,000人以上の人に向けて「食べない子」の解決法を伝授しています。

そんな山口さんが著書の中で最初に力説していること、それは「食べない子」が「楽しく食べられる子」に変わるためには「コミュニケーション」が一番大切、調理の工夫はその次である、ということ。

さらに、好き嫌いはわがままじゃないし、好き嫌いで栄養失調になったという子は見たことがない。だから、親はその焦りを手放してください、と。そうすることで、「食事が楽しくなるコミュニケーション」をスムーズに進めてほしいと述べています。

今まで長女の野菜嫌いをどうにかせねばと、「隠す」料理をひたすら開発してきたわたしは「ええっ!?」と衝撃!
とくに栄養面に関してはずっと気をもんでいたので、読み始めから"目からウロコ"に…。

子どもが「食べない」7つの理由とは?

そもそも、子どもが「食べない」理由って何かご存知ですか?この本の中では、以下の7つの理由が挙げられています。

  1. 見た目
  2. 味覚鈍麻
  3. 刺激
  4. 食感
  5. 香り・風味
  6. 飲み込みやすさ
  7. 精神的な理由

味覚鈍麻(どんま)とは、味覚が弱くあまり味を感じられないこと。

山口さんによると、前述のとおり好き嫌いは単なるわがままではなく、「感覚(五感)」や「発達の段階」に応じて発生するもの。だから、偏食対策とは子どもの成長に合わせて長期的に取り組んでいくものなんだとか。

わが子について思い返すと…確かに1歳の次女は食感の違和感や飲み込みにくさがあると、ぺっぺと吐き出したり手でわーっと広げたりしている…。そして3歳のTHE偏食児の長女は、「いつもと違う」見た目や香りに敏感で、見た瞬間から「いらない!」となることが多い気が。

原因がわかることで、ちょっと気持ちが楽になりますね。

そして、子どもが成長するにつれ、次第に「見た目」が一番の理由になるというのにはオドロキ!
単に味や食感で「嫌い」なんだと思っていたので、この事実を知らないままでいたら、子どもとズレたままだった…と冷や汗!

食べない子が変わるために、親は期待しすぎないこと

読みながら気づいたのは、「食べない」から「食べる」に変わるためには、子どもだけががんばるのではなく、まずは親の意識改革が重要だということ。

親の方が「食べてくれるはず」と期待を持ちすぎていて、その結果食べないとガッカリしてしまい、「なんで食べないの!?」と余計イライラしてしまう…。

山口さんは「期待を持ちすぎないことが大切」とアドバイスしています。

そしてそんなときに効く、お母さんへの魔法の言葉は「そうきたか!」。 「なんで!?」と怒る前に、「そうきたか!」と心の中で唱えれば、感情にブレーキをきかせられるとのこと。これは、夫にもぜひ共有したい魔法の言葉だなと思いました!

あくまで子どもが食べることに前向きになる声かけを!

この本の前半は、今までご紹介したとおり「親の意識改革」のための、子どもが「食べない理由」を解説しています。そのうえで後半、「食べない子が変わる魔法の言葉10」を紹介。

だましだまし食べさせるための口上ではなく、あくまでも子ども自身が食べることに前向きになるためのコミュニケーションとして声かけ例が挙げられています。

例をひとつ。
「見た目」で食べられないときは、「同じものだよ!」と声をかけてあげて。

たとえば、鶏の唐揚げは食べられるけれど、鶏の煮物は食べられないという場合、唐揚げを食べたあとに煮物の写真をスマホで見ながら「同じお肉なんだよ」と教えるだけでも効果アリとのこと。
これだけで食べてくれるなら、絶対マネしてみたくなりますよね!

このようなちょっとしたコミュニケーションの積み重ねが、食べることへの興味を引き出し、実際に触ったりにおいをかいでみたりといった「前進のステップ」になるそう。

逆に、がんばって一口食べたあとのNGワードは「じゃあ、もう一口!」。これを言うことで、親への信頼関係が崩れてしまうそう…。

つい言いがちな言葉も、子どもの気持ちや立場になって気を付けないと逆効果であることに気づかされます。
「食べない子が出すピンチサイン」「食べない子が変わる5つのステップ」など、読んで知ることで、子どもの食事との付き合い方が180度変わってくるような解説が盛りだくさん!夢中になって2日で一気に読み切ってしまいました!

私自身がずっと悩んでいた「絶対食べさせないと!」というプレッシャー。
そこから緩やかに解放され、子どもたちとの食卓をもっと楽しもう!と思えたこと、それが大きな収穫でした!

ぜひ、子どもの食への悩みを抱えている方に読んでほしい一冊です。

『食べない子が変わる魔法の言葉』
著:山口健太
発行:辰巳出版
定価:本体1,540円(税込)/単行本(ソフトカバー)・Kindle版(電子書籍)1,463円(税込)
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【わたし的評価】
満足度   ★★★★★
実践度   ★★★★☆
読みやすさ ★★★★☆
わかりやすさ★★★★☆

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執筆者

ライター 河瀬 みこと

大学卒業後16年間、教育関連企業で編集・マーケティング業務を担当。第一子妊娠時に退職。その後保育士資格を取得し、起業に向けて準備中。二児の姉妹を育てながら、編集・ライター業に邁進中。

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