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話題の育児書を読んでみた!子育てブックレビュー

ついやりがちな「短所いじり」はわが子の可能性をつぶす危険信号!学力・才能を伸ばすために、親が身につけたい習慣とは?

ついやりがちな「短所いじり」はわが子の可能性をつぶす危険信号!学力・才能を伸ばすために、親が身につけたい習慣とは?
どんな子どもでも成長するにつれて「長所」と「短所」がでてくるもの。親としては短所をなくしてあげたいところですが、やり方次第で子どもの学力や才能を潰してしまうかも!?そんな「長所」と「短所」について徹底的に書かれた『子どもの長所を伸ばす5つの習慣』(集英社刊)を、子育て中のライター・河瀬さんがレビューします!
目次

突然ですが…「あなたのお子さんの長所は、何ですか?」
そう聞かれたら、さっと答えられますか。
逆に、「短所は?」と聞かれたら…?

筆者の子どもの場合は…人見知り、自分に自信がない、神経質すぎる、こだわりが強くて融通が利かない…あら、ふしぎ。短所はポンポン浮かんできました!

実はこれ、今回読んだ『子どもの長所を伸ばす5つの習慣』(集英社刊)によると、よくあることなのだそう。
著者である石塚勝紀さんは学習塾を創業、子どもたちの学習指導をしつつ、親向けのセミナー活動も盛んに行っている「カリスマ先生」です。

親の「短所いじり」が子どもの自己肯定感を下げ、学力をも落としてしまう!?

では、なぜ親は子の長所がなかなか思いつかないのでしょう?
その理由は、長所というのは親が見て「当たり前にできている」と思いがちなことだから。 いっぽう、短所はいくらでも出てくる。これはわが子に苦手なことを克服してほしいと願うあまり、知らず知らずのうちに、親は子どもの短所ばかりに目がいってしまうからなのだそう。

これをみて納得!まさに筆者自身もそのとおりでした!
長所より短所が気になるから、子どもにかける言葉も否定的になる。
「はずかしい!」「また?」など、イライラしながら「短所いじり」してしまう…。でもそれは、子どもの心をへし折り、学力をも落とす原因になるのだそう!

この本ではそんな、ついイライラしてしまう親の気持ちを汲み取りつつ、子どもの短所の見方を変えられる5つの習慣や考え方の変え方を紹介しています。

子どもはできないのが当たり前。「しつけ」を「おしつけ」てはいけない

この本の前半では、親が子どもの「短所いじり」ばかりしてしまう根本的な原因の解説と、短所を長所としてとらえる方法などが書いてあります。
「短所いじり」ばかりしている原因は、わが身において思い当たることばかりでした。

たとえば「子どもはできないのが当たり前」という章。

石田さんは、「あいさつ」「片づけ」「時間」の3つをよくママたちからよく相談されるそう。多くのママが「うちの子はできない」と、すぐに問題視しがちだけれど、そもそもどの子もそんなもの。
逆に子どもの心の中では、自分の短所(できないこと)はだれに言われなくたって自覚しているのだそう。

子どもからすれば、「あいさつってちょっと面倒」「どうやって片づけたらいいのかわからない」「時間を守るのってむずかしい」…だから「そんなこと言われなくたってわかっているよ!」と反発してしまう。
短所をなおさなきゃ!という親の気持ちと逆行して、子どもは親の思うとおりにならない。
だからこそ、「子どもはできないのが当たり前」と意識を変えて子どもを見直してみるとイライラした風景が変わって見えるはずとあります。

確かに大人の自分だってルーズなところがあるのに、子どもにだけ完璧を求め、「できない」にイライラするのは…アンフェアだなと反省…。
とはいえ、しつけはちゃんとせねば…という気持ちも。

そこは、「しつけ」という名の「おしつけ」という章を読むとストンと納得。
この章によると、「しつけ=教える」「おしつけ=怒る」という違いがあるとのこと。

親が怒れば怒るほど子どもはできなくなるというのは、イライラしないこととセットで心に刻んでおかなくては…と強く思いました!

短所を長所に「変換」してみると…

この本の中には「短所→長所変換表」があり、それを見るとより自分の偏った子どもへの見方に気づかされます。
たとえば、わが子にあてはまる短所は…

  • 神経質 → 細かいことによく気がつく
  • こだわりが強い → 好きなことを伸ばす能力を備えている

あら…こんなふうに言い換えると、なかなか悪くない気になりますね(単純!)。 ほかにも、

  • 落ち着きがない → エネルギーがあり余っている
  • 反抗的 → 自己主張ができる
  • しつこい → あきらめない精神を持っている

など。事例はほかにもたくさん書いてあり、うちの子はこのままでいいんだ、と安心できます。

簡単そうで奥深い…子どもの長所を見つけるために身につけたい5つの習慣

さて、タイトルにもなっている「子どもの長所が見つかる5つの習慣」について。それは後半に書かれています。
この5つの習慣、実はどれもとてもシンプルなことでした。
たとえば、

  • 短所をいじらない
  • 失敗と間違いを歓迎する

など。

とくに一番大切だと思ったのは

  • 子どもの夢中になるものを見つける

という5番目に出てくる習慣。
これは子ども自身が「言われなくてもやること」を見つけ、「なぜそれが好きなのか」理由を知ることの大切さを説いています。そこに子どもの才能のかけらが隠れているそう。

今まで子どもが夢中になることにそこまで注意を払っていなかったので、子どもが「やりたい」と言ったことはまずやらせることって、本当に大切なんだなあと学びました。

世間ではなく、子どもそのものを見て

実はわが家の神経質でこだわりが強い長女(4歳)ですが、近ごろしきりに「ねえ、○○(自分の名前)ちゃん、いい子?」と聞いてくるのが気になっていました。

「いい子だよ」と答えても、すぐにまた聞いてくる。
自己肯定感が低くて、何回も「いい子だよ」と言われないと不安なのかと思うほど…。

しかし、この本を読んでハッとしました。
わたしが「いい子」という言葉で、いつの間にか「いい子」の枠に子どもを押し込めようとしていたせいではないかと…。
そんなことに気づけただけでも、この本と出合えてよかったなあと思いました。

そして、一冊を通してよく出てくるのは、「ママ自身が楽しんで」というメッセージ。
「イライラしていては子どもの長所なんて見えてこない」、には深く納得!

育児書というより、親への応援歌のような本でした。

『子どもの長所を伸ばす5つの習慣』
著:石田 勝紀
発行:集英社
定価:単行本1,540円(税込)/Kindle版(電子書籍)1,386円(税込)

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【わたし的評価】
満足度   ★★★★☆
実践度   ★★★★☆
読みやすさ ★★★★★
わかりやすさ★★★★☆

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執筆者

ライター 河瀬 みこと

大学卒業後16年間、教育関連企業で編集・マーケティング業務を担当。第一子妊娠時に退職。その後保育士資格を取得し、起業に向けて準備中。二児の姉妹を育てながら、編集・ライター業に邁進中。

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