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話題の育児書を読んでみた!子育てブックレビュー

次世代アーティストのママはYouTubeやネトフリ、SNSとどう付き合ってる?知的好奇心をぐんぐん伸ばす使い方のヒント

次世代アーティストのママはYouTubeやネトフリ、SNSとどう付き合ってる?知的好奇心をぐんぐん伸ばす使い方のヒント
スマホ、タブレット、SNS、STEAM、AI… 技術の進化とともに、子どもたちを取り囲むキーワードもどんどん新しいものに。そんな新しい時代の子育てを紹介する本『親子で知的好奇心を伸ばすネオ子育て』(CCCメディアハウス)をレビューします。
目次

こんにちは、ライターの河瀬みことです。

4歳と2歳の姉妹を育てながら、日々手放せないのがスマホやタブレットといった機器と、AmazonPrimeVideoやDisney+などの動画配信サービス。
動画を視聴したり、写真を撮ったり…子どもたちは日々楽しみ、親である私自身も助けられていますが、身近なアイテムだからこそ、もっとうまく使いこなし、与え方も工夫せねばと気になっていました。

今だけの話ではなく、この先「AI時代」に突入していくにあたって、子育てや教育への考え方もアイテムの活用法も変化させていく必要があるのだろうと気になりつつ、具体的にどうすべきなのかは手探り中。そんなときに出合った本が、『親子で知的好奇心を伸ばす ネオ子育て』(CCCメディアハウス)でした。

子どもの知的好奇心を伸ばすために、親も一緒になって楽しみ、学ぶ!

一般的に親子の歳の差は、20歳以上。
つまり、親のわたしたちと子どもたちでは、「時代」が違う。

イマドキの子どもたちのまわりにあるものに触れ合わせる中で、わが子の興味のシグナルを見逃さずに知的興味心を伸ばしていく、そのために親も一緒になって常に自分をアップデートしていくことが必要。
この「一緒に」というのがポイントで、あるときは誘導し、あるときは共に楽しみ、探究の先にあるゴールまでうまく誘導してくのが親の役割なのだと、この本で語られています。

著者はアーティストの草野絵美さん。彼女は、1990年生まれで10代の頃からSNSを通してクリエイターやビジネスパーソンとして活躍中。また、21歳で長男を出産。現在2児のママでもあります。つまり、子育てを開始した頃(2010年代)からインターネットやスマホといった“新種”とひと通り付き合ってきているわけで、それらの良し悪しを理解したうえで、子育てへの生かし方を考えている経験者です。

草野さん自身も「大人になってもずっと夢を追いかけ続けたい」と、勉強を続けているとのこと。為替相場、虐待などの社会問題、楽曲制作、NFTアート…彼女の興味範囲の広さに驚かされます。

そして、勉強をすると視野が広がり、世の中を見る解像度が格段に上がると言います。

ひとりの人間として「こんなにも世界は広いのか」ということを実感すると、人生の楽しみは無限に広がると実感しているそう。 仕事に育児に家事…余裕のない日々を送る私にはいささかまぶしすぎると思いつつ、草野さんはそんな母の背中を見せることで子ども自身も知的好奇心を持ち、ワクワクしながら学ぶ楽しさを体験するようになるとのこと。

それってすごく理想的ですよね!

デジタルと上手に付き合えば知的好奇心をぐんぐん伸ばせる!

そして、親子ともに知的好奇心を伸ばしていくうえで、大事なことは「自分で調べる」「作ってみる」「人とつながる」といった行動。
それらを実践していく手段として、まさに令和ならではのキーワードがギッシリ!

たとえば

  • YouTubeで調べものをする
  • オーディオブックで読み聞かせをする
  • Netflixで番組を視聴する
  • アプリで学習する
  • 音声SNS(Twitterスペース、Clubhouse)で専門家に質問する
  • などなど。

    それぞれのアイテムやコンテンツの特性をうまく利用して、「スムーズに」「より深く」「より楽しく」、興味のアンテナに引っかかったものをどんどん自分の中に取り込んでいるのが印象的でした。まさに、ネオ子育て!!

    また、気になる子どもへの与え方も具体的に書かれています。 とくに、

    • iPadアプリや本は、親が先回りして用意する
    • フィルタリングツールを入れて、悪質なコンテンツに触れさせないようにする
    • パスコードを教えない
    • 見せっぱなしでも罪悪感のない「教育エンタメ」コンテンツをNetflixやYouTubeでストックしておく
    • といった、草野さんの家庭でのルールや工夫は、ぜひわが家でも取り入れたいと思いました。

      一方、「自然体験ほどよいサプリはない」「高額な習いごとより、親と一緒に独学するのも手」など、さまざまな選択肢の中で本当に意味があるもの、子どもに合うものをきちんと取捨選択している点も勉強になります。

      教育市場は「無慈悲な課金ゲーム」だからこそ、自分で調べてよりよい選択肢を見つけること、「みんながやっているから」「ここなら安心だろう」といった親の見栄が動機の消費行動をしない、という内容には若干耳が痛い私でした…。本当にその通りですね!

      子どもの教育のゴールを親もしっかり見定めたい

      日々忙しく、子どもの興味にそこまでつき合えないかも…という本音はありつつ、おやこで自宅で「教科書の勉強以外」をどんどん調べたり実践したりすることがこれからを生きる子どもたちの「教育」で大切なんだと痛感。
      そして、そのやり方は、この時代だからこそ手軽にスムーズにできる、という大きな発見がありました。

      実際に草野さんの小学生の息子さんは、新型コロナウイルスの感染拡大状況から「免疫システム」に興味を持ち、マンガでしくみを知り、細胞モデルを工作し、知識をクイズにして家族に出す…ということをしているのだそう。これなら、難しいことも楽しく学べますね!

      草野さんの教育の目標は、有名大学への進学や子どものIQを上げることではなく、子どもが夢中になれるものをしっかりとサポートし、親も同時に楽しみながら一緒に成長していくこと。

      便利すぎる現代のあれこれに圧倒されてばかりではなく、子どもの興味あるものを通して、うまくそれらを使いこなしていけるよう、わたし自身もアップデートしていこう!と前向きに奮い立たされる一冊でした。

      『親子で知的好奇心を伸ばすネオ子育て』
      著:草野絵美
      発行:CCCメディアハウス
      価格:単行本(ソフトカバー)1,540円(税込)/Kindle版(電子書籍)1,109円(税込)
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      【わたし的評価】
      満足度   ★★★★☆
      実践度   ★★★☆☆
      読みやすさ ★★★★★
      わかりやすさ★★★★☆

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執筆者

ライター 河瀬 みこと

大学卒業後16年間、教育関連企業で編集・マーケティング業務を担当。第一子妊娠時に退職。その後保育士資格を取得し、起業に向けて準備中。二児の姉妹を育てながら、編集・ライター業に邁進中。

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