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話題の育児書を読んでみた!子育てブックレビュー

「ダメって何度いったらわかるの?」毎日100回ダメと叫ぶイライラママが猛省…子どもに劣等感を抱かせないための伝え方とは?

「ダメって何度いったらわかるの?」毎日100回ダメと叫ぶイライラママが猛省…子どもに劣等感を抱かせないための伝え方とは?
「ダメ!」「早く起きなさい」「好き嫌いしないの」など、日常的に子どもによく言っている親から子への言葉。実は子どもに大事なことが伝わっていない…!?発達心理学の先生の新刊『子どもに大切なことが伝わる親の言い方』(渡辺弥生著・フォレスト出版刊)を子育て中のママライターがレビューします。
目次

こんにちは、3歳と5歳の姉妹を育て中のライター・河瀬みことです。

長女のイヤイヤ期が終わったと思ったのも束の間、現在は次女がなが~いイヤイヤ期に突入!もうずーーーっと「これはイヤ」「あれもイヤ」「ぜんぶイヤ!!」のTHE・イヤイヤ期に振り回され続けている毎日…。姉妹げんかも絶えません。

つい「ダメ!」「どうして!?」「もうキライ!!」…とネガティブワードで子どもたちを叱ってしまうことも。
が、これらの言葉は、大切なことが子どもに伝わらないどころか、子どもの心の成長をじゃましてしまうということを知って、大慌て。

子育てに関する多くの著書がある発達心理学者・渡辺弥生さんの新刊『子どもに大切なことが伝わる親の言い方』(フォレスト出版)では、子どもの自己肯定感が高まり自信をもって自分で道を切り拓いていけるような成長につながる「親の言い方」をレクチャーしています。

「ダメ」と言っているのに聞いてくれないわが子への"いい声かけ”とは?

この本では具体的なシチュエーションごとに、親の声かけの「いい例」「わるい例」を示し、発達心理学の観点から「なぜ、いい・わるいのか」をていねいに解説してくれます。

たとえば「ダメ」と言われることを何度もくり返す子に、「ダメって何度言ったらわかるの?」と筆者も言いがちですが…これはNG!

その理由は、「ダメ」といったネガティブワードが頻繁にくり返されると、親が思う以上に子どもは言葉そのもののダメージを強く受けてしまうから。

「ダメ!」はしつけとして必要なときに飛び出す言葉ではありますが、本書によると、しつけとは子どもが社会で生きていくうえで「自分で判断して、行動する力」のこと。
「やってはいけないことを叱る」「できないことを叱る」のは、しつけではない。何がダメなのかを具体的に教えなければ、善悪の判断力も思いやりの心も育たず、社会性が身につかないばかりか、「ダメな自分」という劣等感を植えつけてしまう…と、あります。思わず、親の自分がギクリ!

では、どうすればいいのか?こういう場合は
「どうしてダメなのか、わかるかな?」
「これをしたら、どうしてダメなのか説明するね」
「どうすればよいかも教えるね」
という声かけにするのがよいとのこと。「○○したらダメ」ではなく、「○○しようね」と説明的・誘導的なしつけをすればよいのだそうです。

ただし、このしつけ方に即効性はない、とも。だから何度もくり返して伝えていく必要があり、子どもの心に少しずつ刻み込んでいくことが大切、そういうしつけ方が子どもの成長にもっとも効果的であることが心理学の研究でも実証されているそうです。

毎日、100回くらい「ダメダメダメ!!」と叫んでいた筆者は大いに反省…。言葉の力で封じ込めるのではなく、きちんと子どもの成長につながる声かけにしていかねば!!と気づかされました。

ほめ方にも、子どもの成長に影響するコツがある

ほかにも、お手伝いをがんばってくれたわが子に「いい子の○○ちゃんが、お母さんは大好きよ」はNG!

なぜこれがNG?…と思ってしまいましたが、「大好き」もしくは逆に「嫌い」といって子どもが正しい行動をとるように誘導していく方法は「愛情の出し入れによるしつけ」といい、好かれたいから、がんばる。嫌われたくないから、やらない。と、親の顔色を見て動くようになってしまう。これでは、自分で考えて自分の進む道を決められない人生になってしまいます…。

「お手伝いを自分からやってくれて、お母さんはうれしいな。ありがとう!」と、何にうれしく思っているのか、そして「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることで、子どもは「もっとがんばろう」と思え、成長につながるとのこと。
ほめ方ひとつとっても子どもたちの成長に影響を与えることに、衝撃を受けます…!

子どもをほめることと認めることは、自己肯定感を育むうえで大切なこと。親の愛情が少しずつ子どもの心に刷り込まれる上手なほめ方が、本書では解説されています。
できているようでできていない、子どもへの愛情を伝えるほめ方。保護者だけではなく、先生や身の回りの子どもに関わるすべての人にぜひ知ってもらいたい内容が詰まっていました!

発達心理学で導かれる、子どもの成長のコンパス

本書の内容を「発達心理学を子育ての道しるべとして生かしてほしい」と著書の渡辺さんは語っています。
イヤイヤ期や反抗期も、その時期の子どもの心の発達をきちんと親が受け止めて、「こう言えば、どう反応するか」と把握していれば、子どもを不用意な言葉で傷つけることも、心に深い悲しみを抱かせることもなくなり、親子の信頼をより強いものへと育んでくれるはず、とのこと。
そしてそんな親の声かけで、親の本音が伝わり、子どもも納得し、親子のイライラが消えてなくなるはず!とも。

わかっているようでわかっていない、子どもの心の中と行動の理由。
日々のイライラから、つい言葉でどうにかしようと深く考えずにネガティブワードに頼っていた筆者でしたが、「叱り方も、ほめ方も、言い方ひとつで子どもの成長が左右される」…それがこの本からの大きな教訓でした。

ぜひ、子どもとのコミュニケーションにイライラがたまってきたら、この本を手に取って「一枚上手の親の声かけ」を実践してみてください。

『子どもに大切なことが伝わる親の言い方』
著:渡辺弥生
発行:フォレスト出版
価格:単行本(ソフトカバー)1,650円(税込)/Kindle版(電子書籍)1,320円(税込)
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【わたし的評価】
満足度   ★★★★☆
実践度   ★★★★☆
読みやすさ ★★★★☆
わかりやすさ★★★★★

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執筆者

ライター 河瀬 みこと

大学卒業後16年間、教育関連企業で編集・マーケティング業務を担当。第一子妊娠時に退職。その後保育士資格を取得し、起業に向けて準備中。二児の姉妹を育てながら、編集・ライター業に邁進中。

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