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話題の育児書を読んでみた!子育てブックレビュー

おうちモンテの入門マンガ!子どもの困り行動に「どうしたらいいかな?」はNG!2児の母が気づかされたイヤイヤの理由とは?

おうちモンテの入門マンガ!子どもの困り行動に「どうしたらいいかな?」はNG!2児の母が気づかされたイヤイヤの理由とは?
子どもが自己肯定感を高められ、親は子育てをもっと楽しめる方法をマンガでわかりやすく解説した新刊『マンガで読む おうちモンテッソーリ教育のはじめ方』(主婦の友社)。子育て中のライターによるブックレビューです。
目次

3歳と5歳の娘たちと、毎日ドタバタの毎日を送っているライターの河瀬です。

子どもと過ごす時間、イライラしてつい怒鳴ってしまったり、イライラしたくなくて子どものやることについ先回りして干渉してしまったり…。

よくない言動とはわかっていましたが、それが「子どもが成長する機会を奪ってしまうこと」だと知り、ギクッ!

それを教えてくれたのは、今回読んだ本『マンガで読む おうちモンテッソーリ教育のはじめ方』(主婦の友社)です。

モンテッソーリ教育は、イタリア初の女性医師マリア・モンテッソーリが確立した教育法。将棋の藤井聡太棋士やビッグテックとも呼ばれるGAFAMの創業者たちが学んだ教育法として話題となり、知育に関心の高いママたちの間でも"おうちモンテ"などの言葉がSNSを中心に広まっています。

この本は、まさにそんな自宅でできるモンテッソーリ教育をマンガでわかりやすく紹介。著者は日本のモンテッソーリ教育の第一人者・藤崎達宏さん。「おやこのくふう」でもたくさんのモンテッソーリについての記事を監修していただいています。藤崎さんは4人の子育てに悪戦苦闘する中で出合ったモンテッソーリ教育により、自身が救われたといいます。

筆者はモンテッソーリ教育について何となく聞きかじった情報は持っていましたが、正しく理解して実践できるかというとそうではなく…マンガだし読みやすそう!と興味を持って本書を手に取りました。

子どもの行動にはすべて理由がある!

たとえば、イヤイヤ期が1年以上続いているわが家の3歳の次女は、「おもちゃをやたらぎゅうぎゅうにリュックに詰め込む」ことをよくやっています。そしてうまく詰め込めないと「イヤーッ!!」と泣き叫びながら、おもちゃを投げつけたりします。

見かねて手伝うと激しく抵抗してかんしゃくを起こし、もはや手のつけようがない状態に…が、これはモンテッソーリ教育でいうところの「秩序」の敏感期なんだと本書を読んで気づかされました。

本書によると、この時期の子どもが大泣きして手がつけられないときには、3つの原因を探るべし、とあります。

1.「自分でやりたかった」大泣き

親に中断されることがイヤで大泣きしてしまう…これ、大いにうちの娘に当てはまります!

2.「秩序」が乱れた大泣き

子どもにとってかなり重要な「いつもと同じ」位置や順番、方法。それらはまるごと「秩序」として吸収されるそう。その「秩序」が乱れることで大泣き…とは思いもよりませんでしたが、言われてみればまさに、です!

3.「イヤイヤ期」からくる大泣き

「イヤイヤ」の本当の理由は、子どもの中の「わたしの言い分がどこまで通じるか試してみようじゃないの!」という気持ち。だから、大泣きした場合も「ここまではOKだけどここから先は受け入れられないよ」と交通整理する気持ちで親は冷静に対処することが大事なんだそう。

「何の意味があるのかな」と思っていた、リュックにおもちゃを詰め込む作業。それは3歳の次女にとって、いわば「お仕事」。自分の意思とペースで取り組みたいからこそ、手を出されれば「やめて!」となるし、うまくぎゅうぎゅうにできず「秩序」が乱れることもイヤ。さらに「わたしはこんなにイヤなのよおおお」という思いをぶつけてきているのだな…と、いろんなことがわかり、なんだか安心しました。

これからは、うまく見守りつつ、手助けするタイミングと方法はわが子の様子をよく観察してからやらねばと肝に銘じました!

「敏感期」を知れば、子育てがもっとラクに!

モンテッソーリ教育で使われる「敏感期」とは、子どもが何かに強く興味をもち、集中して同じことを繰り返す限定された時期のことだそう。

「秩序」に関してだけではなく、「言語」「運動」「感覚」「書くこと」など9種類あり、時期は胎内にいるとき(!)から6歳までのあいだにそれぞれやってくると言います。

確かに、わが家の子どもたちのことを振り返ると、

  • やたらにテーブルのうえでコップを倒し、びちゃびちゃにした時期(運動の敏感期)
  • やたらになんでも手で触りたがる時期(感覚(触覚)の敏感期)
  • など、「ああ、あれは●●の敏感期だったんだ!」と思い当たる時期がたくさん。その当時に敏感期というものを知っていれば「これは成長の一環」と、もう少し余裕をもって子どもの様子を見守れたのになあ…と少し反省。

    そしていま、5歳の長女はまさに「書く」の敏感期。先日の七夕の短冊にも、わたしが書いたお手本を見ながらせっせとひらがなでお願いごとを書いていました。敏感期について知らなかったときには、短絡的に「書くのと同時に、読むこともできるようにしなくちゃ!」とはりきって教えようとしていましたが…実は「読む敏感期」より「書く敏感期」のほうが先にやってくると本書にあり、衝撃!

    子どもの成長を親が予習することは、子どもを無理なく成長させ、自己肯定感を育んでいくのに大切なことだと、改めて知りました。

    親の声かけの仕方が、子どもの成長を左右することも

    本書を読んで、モンテッソーリ教育は専門の園や教室に通って身につけていくものではなく「おうちで家族の中でできる教育法」なのだとよくわかりました。

    たとえば親の声かけも、子どもを成長させる環境の一部。

    よかれと思ってしょっちゅう言っている「どうしたらいいかなぁ?」という親の言葉。これ、実はNG言葉なんです! 本書によれば、「大人側が期待する正解をもっていて、それを子どもが言うこと(やること)を期待しているケースがほとんど。これは正解の強制であり、自主性は育まれない」とのこと。

    言われてみれば本当にその通り…耳が痛すぎる解説です。「どうしたらいいかなぁ?」ではなく、「もう一度やるからよく見ていてね」と言い換えて、何かのとっかかりを子どもに具体的に示してあげれば、問題は解決。解決に向けた方向へ導くことが親の役割なんですね!

    6歳までに身につけたい「自己肯定感」と「社会に対する肯定感」

    本書によると、3歳から6歳は「自己肯定感」を育むのと同時に、「社会に対する肯定感」が生まれる時期だそう。

    人間はたくさんいるけど、大半の人はやさしい。わからないことがあったら、ほかの人に聞けばなんとかなると思えること、これが社会に対する肯定感。

    藤崎さんは「社会で成功している方にバックパッカーやヒッチハイクの経験者が多い。それらは自己肯定感や社会に対する肯定感がないと、なかなかできない」と説いていて、なるほどと思いました。

    コロナで他人との距離ばかり気にするような時代だからこそ、この「社会に対する肯定感」を育むことは大きなテーマですね。ぜひ将来、わが子がイキイキと生きていけるよう、今から親ができること・見直すべきことを吸収していきたいと思える一冊でした。

    『マンガで読む おうちモンテッソーリ教育のはじめ方』
    著:藤崎達宏
    マンガ:チッチママ
    発行:主婦の友社
    価格:単行本1,430円(税込)/Kindle版(電子書籍)1,287円(税込)
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    【わたし的評価】
    満足度   ★★★★☆
    実践度   ★★★★☆
    読みやすさ ★★★★★
    わかりやすさ★★★★☆

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執筆者

ライター 河瀬 みこと

大学卒業後16年間、教育関連企業で編集・マーケティング業務を担当。第一子妊娠時に退職。その後保育士資格を取得し、起業に向けて準備中。二児の姉妹を育てながら、編集・ライター業に邁進中。

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