【簡単に解説!】学童保育とは?放課後子ども教室や民間学童の違い、利用料金や何をするところなのか解説

【簡単に解説!】学童保育とは?放課後子ども教室や民間学童の違い、利用料金や何をするところなのか解説
共働き家庭の強い味方「学童保育」。一般的に知られている学童は厚生労働省の管轄ですが、じつは学童にはほかにも種類があるんです!学童保育って何をするところ?料金はどれくらいかかるの?学童保育の気になるポイントをまとめました。
目次

こんにちは!3人育児に奮闘中のママライター、タキザワです。
気が付けば3学期も半ば、春からの新生活に期待と不安でドキドキしますよね。 特に子どもが新小学1年生になるという家庭は、保育園・幼稚園とはがらっと変わる環境に子ども以上に不安を感じているママパパも多いことでしょう。

わが家の長男も春から新1年生。長男が卒園式で歌う歌を口ずさんでいる姿を見るたび、「小学生になるんだなぁ」としみじみしてしまいます。

この時期になるとよく耳にするのが「小1の壁」という言葉。子どもの小学校入学を機に、仕事と育児・家事の両立が難しくなることをいいます。そんな「小1の壁」を乗り越える重要なカギとなるのが、学童保育なんです!

学童保育ってそもそもどういうところ?料金や活動内容も気になる!ママパパが知りたい!学童保育の気になるポイントを徹底解説します☆

学童保育とは?

放課後や長期休暇など、保護者が仕事などで自宅を不在にせざるを得ないときに、小学生児童に遊びや生活の場を提供してくれるのが「学童保育」です。

幼稚園・保育園では延長保育を利用すればママ・パパの仕事が終る時間まで子どもを預けることができますが、小学校にはそのような制度はなく、お昼で授業が終わって下校してくる日も。
保護者が不在の間、子どもを家で1人で留守番させておくよりも、学童で職員や友だちと宿題をしたり、遊んだりして過ごしてくれる方がママ・パパも安心ですよね。

学童保育は厚生労働省の管轄で、正式には「放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)」といい、「適切な遊び及び生活の場を与えて、児童の健全な育成を計る」ことを目的としています。

そんな学童ですが、運営主体やプログラム・サービス内容によって「公立学童保育(放課後児童クラブ)」「放課後子ども教室」「民間学童」の3種類に分けられ、それぞれ料金や活動内容が異なります。

学童保育では何をするの?

授業が終わって帰宅するまでの間、子どもに「適切な遊び及び生活の場」を提供するのが学童保育の目的。「生活の場」とは具体的にいうと、家庭で営まれていることが安心してできる場所のことです。

このため、どの学童保育でも基本的には専用の施設(部屋)や専任の指導員がおり、子どもは休んだり、おやつを食べたり、宿題をしたり、大人や友だちと喋ったり、遊んだり…と家庭で行われていることと同じことをします。

このほかに、オプションとしてさまざまな課外活動が行われることもあります。

学童保育の種類1:公立学童保育(放課後児童クラブ)

一般的に「学童」としてよく知られているのが、小学校の余裕教室や児童館などで行われている「公立学童保育(放課後児童クラブ)」ではないでしょうか。

公立学童保育の特徴や過ごし方などについて、詳しく見ていきましょう!

公立学童保育(放課後児童クラブ)とは

小学校の余裕教室や児童館、公民館などに設置された、自治体が運営している学童保育。小学校内であれば移動も最小限で済み、慣れた校庭や競技場で遊ぶことができるので安心ですね。指導員も、保育士や放課後児童支援員などの専門職がついてくれます。

ただ1施設あたり40~80人ほどの子どもが利用しているケースもあり、大勢の子供が自由に遊びまわっている状態なのでケンカやケガなどトラブルが多いという傾向も…。

自治体が設置・運営する「公立公営」学童と、自治体が設置・民間が運営する「公立民営」学童があり、運営時間は平日は下校時~18時がほとんど。自治体によっては19時までの延長保育がある場合もあります。土曜日は9~17時が多いようです。

実際に公立学童を利用したことがある編集部のママたちからは

  • 学校内にあったので安心できた
  • 習い事の中抜け禁止など、ルールが厳しかった
  • 自治体があまり力を入れておらず、4年生以降の申し込みができなかった
という意見がありました。

利用料金

自治体によって異なりますが、おやつ代込みで月4,000~10,000円のところが多いです。

利用条件・対象者

基本的には、親が働いている小学生全学年の子どもが利用できます。

ただ実態としては、4年生以降の申し込みができないなど、自治体の受け入れ人数とキャパシティーの問題で制限があることも。

過ごし方

公立学童では、子どもは自由にのびのび好きなことをして過ごすことが多いよう。 時間帯によっては、小学校や児童館などの体育施設、夏休みのプールなどを利用することもできますよ!

宿題をすることもできますが、学習のフォローがしっかりできるケースはあまりなく、学習習慣が身につくような環境ではありません。 子どもが主体となり、指導員はあくまで見守るという感じです。

学童保育の種類2:放課後子ども教室

公立学童保育とは異なり、文部科学省管轄である「放課後子ども教室」。 こちらも自治体が設置している学童ですが、公立学童とはどのような違いがあるのでしょうか?

放課後子ども教室とは

「放課後子ども教室」は文部科学省が管轄する学童で、小学校の余った教室を利用し、学習支援や体験活動、交流活動などさまざまなプログラムを実施しています。 学校の教室を利用するので、移動は最小限で済み、安全が確保されているのもありがたいですね。

運営時間は季節や自治体によって異なりますが、多くが平日下校時から16~17時。土曜日の実施はほぼありません。

指導員は主に地域のボランティアや学生です。 基本的には短期のプログラムですが、保護者が働いていなくても利用することができ、大人や学年・クラスの違う子どもとの交流の場にもなります。

ただ気軽に利用できる分、受け入れ人数が多いので、子どもへのケアが行き届かないというデメリットもあります。

利用料金

ほとんどの場合が無料。イベント時の工作費などがかかる場合もあります。

利用条件・対象者

公立小学校に通う全員が対象。 保護者が働いていなくても利用でき、学区外の子どもを受け入れている自治体もあります。

過ごし方

学習支援や体験活動、交流活動などのプログラムを実施しています。

筆者の長男が入学予定の小学校では、放課後子ども教室が週に2回開催されています。 学年の違う子どもと遊んだり、指導員と一緒に宿題や授業の復習に取り組むといったプログラムがメイン。

実際に参加している近所の子はとても楽しんでいるようなので、長男もぜひ春から参加させたいと思っています。

学童保育の種類3:民間学童

NPO法人や民間企業が運営する民間学童。公立学童に比べ、スケジュールに柔軟に対応し、サービスや子どもが楽しめるイベントも数多くあるようです。気になる料金などもチェックしてみましょう!

民間学童とは

民間学童は地方自治体の管轄外で、NPO法人や民間企業などの事業者が運営する学童です。
指導員は運営団体に雇用されている職員で、公立学童にはないさまざまなサービスを提供しています。

ほとんどの施設が平日は下校時から20時ごろまで対応、施設によっては夜間も対応可能だったり、お泊りが可能なところもあります。お迎えが遅い子どもに夕食を提供している民間学童もあり、働く親のスケジュールやニーズに柔軟に対応してくれる非常にありがたい存在です。

最近では学習塾や習い事教室、スポーツ教室なども多く参入し、子どもの能力開発や教育など多彩なプログラムを提供しています。子どももたくさんの刺激を受けることができるでしょう。

ただ一方で利用料金は公立学童の約10倍以上になるケースも。とくに夏休みなど長期休暇中は利用時間が伸びるため、費用負担が大きくなります。
幅広いサービスのことを考えると仕方ないのかもしれませんが、利用は経済状況を考えた上で十分に吟味が必要です。

実際に民間学童を利用したことがあるママたちからは

  • 細かなフォローや習い事での中抜け、送迎などのサービスがあり、ありがたかった
  • フォローが丁寧すぎて、細かなことで電話がかかってくることが多い
  • 仲の良い友だちが公立学童にいるため、子どもが行きたがらないことがあった
などの意見がありました。

利用料金

入会金は1~3万円。週5日利用の平均料金は、月約5~10万円。都内では15万円前後というさらに高額なところも。

利用条件・対象者

親の就労の有無は関係なく、年齢制限は問わないところが多いです。

過ごし方

学習時間が設けられていて、指導員が宿題や持ち込みのテキストをやるよう積極的に働きかけてくれるため、学習習慣が身につきやすいです。

また多くの施設で習い事やスポーツ、クラブ活動など多彩なプログラムが準備されており、子どもは自分の好きなものを選んで参加することができます。

学童保育は公立と民間どちらが良い?

公立学童と民間学童、どちらも相応にメリット・デメリットがあり、どちらがいいかは一概に決めることはできません。

大切なのは、子ども・家庭にとってベストなものを選ぶということ!公立学童・放課後子ども教室・民間学童、それぞれどのようなケースがおすすめかをまとめました♪

公立学童保育がおすすめできるケース

公立学童を選ぶ際にポイントとなるのは、やはり運営時間。平日は下校時~18時まで、延長ができても1時間程度という場合が多いので、子どもの帰宅時間に対応できる働き方である必要があります。

また学習時間はあっても強制ではなく、あくまで子どもが自主的に宿題や勉強に取り組む必要があるため、家で別途フォローができる時間があるといいでしょう。

子どもには勉強よりも、大勢の友だちとたくさん遊んできてほしいというママパパにおすすめです。

公立学童保育がおすすめできるケース

  • 子どもが公立小学校に通っている
  • 勤務時間が公立学童の運営時間(下校時~18時)と合っている
  • 家で宿題のフォローができる
  • 子どもは大人数の中でも楽しく過ごせる
  • 放課後は友だちとたくさん遊んできてほしい

放課後子ども教室がおすすめできるケース

放課後子ども教室は小学校の余裕教室を借りて開催されることが多いので、子どもの移動が心配…というママパパにおすすめ。

ただ運営時間が遅くても17時まで、かつ基本的には短期のプログラムであることを理解した上で検討する必要があります。

公立小学校に通っている子ども全員が対象となるので、地域の大人や違う学年・クラスの子どもとの交流には絶好の機会です。

放課後子ども教室がおすすめできるケース

  • 子どもが公立小学校に通っている
  • 勤務時間が放課後子ども教室の運営時間(下校時~17時)と合っている
  • 子どもの移動を最小限で抑えたい
  • 短期のプログラムでも対応できる
  • 子どもにたくさんの大人や友だちと交流してきてほしい

民間学童保育がおすすめできるケース

公立学童や放課後子ども教室は公立小学校に通っている子どもが対象となるため、国立・私立小学校に通う子どもは必然的に民間学童保育を利用することになります。

民間学童保育の最大のメリットは、早朝や夜間の保育にも対応してくれるスケジュールの柔軟さ!長時間、また不規則なシフトで勤務しているママパパには非常にありがたいですね。

また公立学童に比べて利用人数が少ないので、ていねいにケアしてもらえるのも魅力。集団行動はちょっと苦手…という子どもも、多彩なプログラムの中から自分のやりたいことを選んで集中できます。

利用料金が割高というデメリットはありますが、とにかく忙しくて家で子どものフォローが難しい!でも子どもには充実した時間を過ごしてほしい!というママパパの強い味方になってくれるでしょう。

民間学童保育がおすすめできるケース

  • 子どもが国立小学校・私立小学校に通っている
  • 保護者が長時間勤務・不規則勤務である
  • 子どもが集団行動が苦手
  • 放課後の時間を活用して、子どもにいろいろなことを体験させたい

学童保育を選ぶときのチェックポイント

運営時間や活動の内容も重要ですが、施設の雰囲気や子どもとの相性が何より大切!学童保育を選ぶ際には、必ず一度見学に行きましょう。

見学時にチェックしておきたいポイントはこちら!

  • スタッフの人員が十分であり、目が行き届いているか
  • 病気やケガをしたときの対応について
  • アレルギーの対応が可能か
  • 休校日の対応について
  • 習い事の中抜けが可能か
  • 1年生への配慮があるか
  • インフルエンザなど感染症による学級閉鎖時の対応について
  • 宿題などの学習指導があるか
  • 実際に利用している子どもたちの雰囲気

***

共働き家庭になくてはならない存在の学童。場合によっては、家よりも長い時間を過ごす場所になるので、子どもが楽しく過ごせることが何よりも大切です。

利用条件や運営時間、費用はもちろんのこと、子どもとの相性をじっくり検討した上で、利用する施設を選んでいきたいですね。

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執筆者

ライター タキザワミユキ

何にでも興味津々なやんちゃな3兄妹を育てるママライター。留学・語学学校での勤務経験を活かし、さまざまなテーマで執筆しています。子供たちの笑顔が毎日の癒し!子供の成長はあっという間だなと実感する日々です。

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