【マットの後転】途中で止まる、立ち上がれない、怖い…!難しい後転をキレイに回る3つのコツ

【マットの後転】途中で止まる、立ち上がれない、怖い…!難しい後転をキレイに回る3つのコツ
【専門家がやさしく解説】前転とともにマット運動の基本技である後転(後ろ回り)の正しいやり方、親が子供に教えるときのポイントを専門家に取材。運動が苦手な親にも子どもにもわかりやすく、動画とコマ送り写真で解説します。
目次

マット運動で、前転とともに基本といわれている「後転(こうてん)」。
自分が回っていく後ろが見えないので、どうしても子どもは不安に思ったり、怖いと感じがち。そんな「前転と比べると、かなり難しい」という後ろ回りをママやパパが子どもに教えるときのポイントを Instagramでまいにち宙返りをする動画を上げている"廻る人"こと、トランポリンコーチの河村和哉さんに教えてもらいました。

途中で止まらず回転するには勢いが必要!

まずは河村さんのお手本をおやこで見てみましょう。

手のひらでしっかり床をとらえ、回転した後はきちんと足で着地するのが正しい後転です。
うまくできない場合は、回転力が足りずに止まってしまうことが多いもの。また、後ろ向きに回るので、前転よりもさらにまっすぐ回るのが難しくなります。

【ポイント1】お尻を少し遠くに落とす

まず構えの姿勢。マットに背を向けて中腰になり、手のひらを開いて上に向け耳と同じくらいの高さに置いて待機します。

このときに、一度マットの方を振り返らせて「お尻をここに落とすんだよ」と指し示してあげるといいかもしれません。位置は、そのままペタンと座るより少し遠いところ、ある程度、勢いがないとお尻をつけらない地点が目安になります。

きちんと構えの姿勢が取れたら、いよいよ回転します。
「おへそを見て、アゴを引こう」とアドバイスすると、自然と背中が丸くなります

【ポイント2】おへそを見て回る

構えた姿勢のまま、少し遠くの位置にお尻が落ちるように勢いをつけて一気に回ります。
回っている間も「ずっとおへそを見てね」と声かけしましょう。

どうしてもうまく回れないときは、動きを分解して練習します。
まずは、おへそを見て構えた状態から、お尻を少し遠くに落としてマットに手のひらをつくまでの動きを何回か繰り返してみてください。

後ろに回るためには、ある程度、勢いをつけた方がいいので、まずは最初の動きをしっかりと身体に覚え込ませましょう。

【ポイント3】足はマットからマットまで最短距離でつなぐ

スムーズな動きで少し遠くにお尻を落とせるようになったら「そのまま、回っちゃおう」と声をかけてあげてください。

後転で大事なのは、手前にあった足を「遠回りさせることなく」マットの向こう側につないで移動させること
なかなか言葉で伝えにくいのですが、マットの向こう(回った先)にあるもの(ソファやタンスなど)を示して「足を◯◯の方に向けてみよう」と導いてあげると足を上に伸ばしてしまうことなく、最短距離でキレイに回れます。

うまく伝わらなければ、スマホで動画を撮影し、「ほら、足が上に伸びているよね。寄り道せずに下ろそうね」などと視覚で納得させるのも有効かもしれません。

大人が補助するときは、ゆっくり回し、一連の動きを分解して教えてあげましょう。 最初は、腰を持ち上げ、「こっちに向けて回るよ」と押してあげる。足が背後にある目標物の位置と水平になるまで回れたら、「今度は下だよー」とマットまで下ろして、上半身を起こしてあげてください。



後転は小学生でもできない子がそれなりにいます。
幼児であれば「できなくて当然」というスタンスで、気楽にトライさせてみましょう。「できるようにならなければ」というプレッシャーなく、リラックスして回ることが大切です。

また、回転できてもまっすぐに回れず、横にごろーんと転がってしまうことがよくあります。そんなときはとにかく「おへそを見る」ことでまっすぐ回れるようになりますので、根気強く声かけしてみてくださいね。 基本はあごをしっかりと引くこと。それを意識することが、まっすぐキレイに回るコツです。

また、腹筋が不足していると後転もなかなかうまくできません。そんなときは体操座りの姿勢で前後にゆらゆら揺れる「ゆりかご運動」や、両手両足を伸ばして床に付かないように転がる「おいもゴロゴロ」の運動を取り入れてみてください。マット運動の上達に効果的です!

前転も後転も、回れるようになると子どもにとってはとても楽しいもの。
布団を使えば家庭でも気軽に練習できますので、安全にはくれぐれも気を付けたうえで、ぜひおやこでトライしてみてくださいね。

わっしょい♪

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お話を伺った方

トランポリンコーチ 河村 和哉

福岡県北九州市にある、日本初のトランポリンだけに特化した常設トランポリン専門教室「スペースウォーク」のインストラクター。

幼児から大人まで幅広い世代へのトランポリン指導を行っている。

Instagram@k.kazuya118newでは「毎日宙返り」を継続中!多くの人を笑顔にする「廻る人」としてファンも多い。

トランポリン教室 スペースウォーク

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執筆者

ライター 福田チヅコ

主として大手通信教育会社にて未就学児や小学生向けの教材や告知物の編集・原稿執筆を担当。

その他、女性誌やWEBでインタビューや対談記事を手がけている。

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