幼児期に身につけておきたい「36の動き」と幼児が運動遊びを楽しむことの重要性

幼児期に身につけておきたい「36の動き」と幼児が運動遊びを楽しむことの重要性
幼児期運動指針(文部科学省)における3歳、4歳、5歳、6歳の幼児期の運動発達に応じて経験しておきたい「36の基本動作」を紹介します。
目次

外遊びが気持ちのいい季節になりました。
コロナ禍の日常も少しずつ落ち着いて、公園など屋外でたくさん体を動かして遊べるようになりましたね。

「親が思うよりずっと大切!幼児の運動あそびは生きる力の基礎をつくるもの」では、幼児期は「遊びながらいろんな動きを経験することが、体全体がバランスよく発達していくために大切」というお話がありました。

確かに運動すればいろいろな動きができますが…
「うちの子、必要な動きを経験できているかな?」と気になったりするのが親心。その「いろんな動き」とは具体的にはどのようなものなのか、ご紹介していきます。

幼児期に身につけておきたい36の基本動作とは

3歳~小学校入学前の幼児期は、いろいろな動きがどんどんできるようになる時期。
様々な動きができることに「おもしろさ」を感じ、さらにいろいろな動作をすることで動きがきれいに洗練されていく時期でもあります。

一方、人の動きは36パターンの基本動作から構成され、それを幼児期に身につけることで将来いろいろなことにチャレンジできるようになります。

そんな将来のために大切な「36の基本動作」、大きく3つに分けられます。

  1. 体のバランスをとる動き
  2. 体を移動する動き
  3. 用具を操作する動き・力試しの動き

それぞれを詳しく紹介します。

体のバランスをとる9つの動き

「平衡系運動」と呼ばれ、姿勢変化や平衡維持の運動です。


体を移動する9つの動き

「移動系動作」と呼ばれる、上下・水平方向の移動や回転運動です。


用具を操作する動き・力試しの18の動き

「操作系動作」と呼ばれる、モノや自分以外の他者を扱う運動です。

幼児期は運動遊びで楽しく36の動きを経験することが大切

中には、あまり経験したことがないかもという動きがあったかもしれません。

でも、子どもたちはさまざまな遊びを通してこうした動きをすでに体験していることも。
というのは、たとえば鬼ごっこには、「たつ」「あるく」「はしる」だけではく「はねる」「つかむ」の動きが含まれているなど、ふだん子どもが楽しんでいる遊びの中に、これらの動きは複合的に含まれているのです。

文部科学省の「幼児期運動指針」には、幼児が楽しんで夢中になって遊んでいるうちに多様な動きを総合的に経験できるようになるため、1つ1つの動きを意識するというよりも「さまざまが遊びをすることが重要である」と記されています。

そうやって自発的に様々な遊びを体験し、多様な動きを獲得できるようにすることが幼児にとっては大切なのです。
遊びが楽しければ、もっと他の遊びもしたい!と広がり、よりいろいろな動きを獲得していけるようになるということですね。

「この動きをやらなくちゃ」と練習させるのではなく、いろいろな遊びを楽しむうちに、自然といろいろな動きを経験できていく、ということ。
つまり、楽しく遊べる時間をたくさんとれるようにすることが大切なんですね。
親子でいろいろな遊びを楽しみましょう!

「幼児期運動指針」で示される幼児の運動について

文部科学省より平成24年(2012年)に出された「幼児期運動指針」には、幼児期それぞれの年齢での一般的な運動の発達の特性と、その時期に経験しておきたい遊び(動き)の例が紹介されています。

幼児は「毎日合計60分以上」体を動かすことが大切

文科省の調査によると、4割を超える幼児の外遊びの時間が1日1時間未満であり、外遊びをする時間が長い幼児ほど体力評価が高いという傾向が出たといいます。
※「体力向上の基礎を培うための幼児期における実践活動の在り方に関する調査研究」(文部科学省・平成19年度から21年度実施)

これをふまえ、わかりやすい指標をということで、「幼児は様々な遊びを中心に、毎日、合計60分以上、楽しく体を動かすことが大切」と示されています。

コロナ禍で気になる幼児の運動不足…!目安は「1日60分」、楽しく体を動かすために親ができることは?

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3歳、4歳の運動発達と経験しておきたい体の動き

幼稚園や保育園での集団生活を経験し始める子が多い時期。自分の体の動きをコントロールできるようになり、できることがぐんと増えていきます。

【バランスをとる、重心を移動させる】3~4歳で経験しておきたい体の動き。運動能力の発達段階に合わせて遊びに取り入れよう

【バランスをとる、重心を移動させる】3~4歳で経験しておきたい体の動き。運動能力の発達段階に合わせて遊びに取り入れよう

4歳、5歳の運動発達と経験しておきたい体の動き

いわゆる年中にあたる時期で、友だちの動きを見て、「自分もできるようになりたい!」という意欲が芽生えてきます。基本的な動きが定着し、さらに上手になっていきます。

【用具を操作する】運動の楽しさや意欲が芽生える4~5歳で養いたい体の動きとは?

【用具を操作する】運動の楽しさや意欲が芽生える4~5歳で養いたい体の動きとは?

5歳、6歳の運動発達と経験しておきたい体の動き

小学校入学を控えた年長にあたる時期。さらに複雑な動きができるようになり、目的に向かって集団で行動したり、友だちと協力・役割分担して遊ぶことができるようになります。

【全身を使った動き・複雑な動き】5~6歳で経験しておきたい体の動き。運動能力の発達に合わせて遊びに取り入れて

【全身を使った動き・複雑な動き】5~6歳で経験しておきたい体の動き。運動能力の発達に合わせて遊びに取り入れて



協力/ミズノ株式会社
引用/「MIZUNO KIDS 2021SS」

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