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話題の育児書を読んでみた!子育てブックレビュー

つい、「ちゃんとしなさい」って言ってない?子どもの自己肯定感を高める「魔法のことば」とは!?

つい、「ちゃんとしなさい」って言ってない?子どもの自己肯定感を高める「魔法のことば」とは!?
子どもの自己肯定感を高める方法とは?親の言葉を変えるだけで、親も子どももハッピーになれる話題の書『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』(石田勝紀著/集英社刊)。ただいま絶賛子育て中のライター西方さんが読んだ感想を教えてくれました。
目次

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こんにちは、ライターの西方です。

ふだん、子どもに向かって「早くしなさい」「ちゃんとしなさい」「勉強しなさい」と口うるさく言っていませんか?

「明るい子になってほしい」「勉強ができる子になってほしい」と子どもを思う気持ちから出るこれらの言葉が、実は子どもの自己肯定感を下げてしまっている…!?と聞くと、ちょっとドキッとしますよね。

今回私が読んだのは、子どもの気持ちを上向きにし、自己肯定感を高める「魔法のことば」を紹介している『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』(集英社)。著者は、20歳で学習塾を創業し、直接指導のほか講演会・セミナーなどを通じてのべ5万人以上の子どもたちを教えてきた石田勝紀さんです。

自己肯定感を高める「魔法のことば」ってどんな言葉?そんな言葉があるのなら、ぜひ使いたい!と気になって読み進めました。

子どもに対する親の期待や不安が「呪いの言葉」を生んでいる?

「呪い」と言われるとすごく不穏で心がざわつくような気がしますが、日常的に何気なく使っている言葉にも「呪いの言葉」がまぎれているといいます。
著者が注意を促す、とくに強力なネガティブワードがこの3つ!

「早くしなさい」
「ちゃんとしなさい」
「勉強しなさい」

時間を守って行動してほしい、言われたことをきちんと守ってほしい…などと子を思う親の気持ちが表れた言葉ですよね。

しかし、子どもはこれらの言葉を浴びせられると「なんだか嫌だなぁ」「今やろうと思ったのに!」と後ろ向きな気持ちになってしまうのだとか。そして、毎日毎日言われ続けることで「自分はダメな子だ」と自信をなくし、失敗を恐れるようになったり、心が簡単に折れてしまうようになったりするんだとか。

これらの「呪いの言葉」を使うのをやめるだけで、子どもの自己肯定感は確実に上がるんだそう。

でも、先に紹介した3つの言葉は明らかに悪意に満ちたものではなく、特に子育てにおいてはつい口にしまう「生活必需語」のようなものだったりしますよね。習慣化されてしまった言葉を短期間でゼロにするのはなかなか難しいかも…。

そこで著者がおすすめしているのが「マイナスワードを減らすために、プラスワードを使う」こと。シンプルに、より早く子どもの自己肯定感を高められるプラスワードがこの本で紹介されている「魔法のことば」なのです。

プラスの言葉は「軽く、明るく、さりげなく」使うのがコツ

「魔法」と言うからにはスペシャルな言葉なのかと思いきや、紹介されている「10の魔法のことば」はたとえば「いいね」「うれしい」など、どれも短く、シンプルでよく耳にする言葉です。

だからこそとっさの場面で親も躊躇なく、さっと使うことができて、確実に子どもの心に届き、高い効果が期待できるのだそうです。

くどくどと長いお説教を聞かされても「長いなぁ」という感想のほうが記憶の大部分を占め、その内容がなんだったのかは曖昧になってしまうことが、確かに自分自身でも多かったように思います。

それよりも、一言でビシッと伝えられる方が記憶に残りし、言葉が短いぶん言葉にされていないプラスアルファの部分まで想像がふくらむのです。

言う側でもそう。いくら魔法のような言葉でも覚えられなければ「あっ、こんなときなんて言うんだっっけ?」と考えているうちに言うべきタイミングを逃しかねません。シンプルだからこそ、きちんと覚えてリアルで活用できるというわけです。

また、魔法のことばを使うときには「軽く、明るく、さりげなく」言うのがコツなんだそう。大げさな「ほめ」やわざとらしい態度に子どもは敏感に気がつきます。押し付けではなく、子どもの心にスッと入っていくようなさりげなさが、伝わる言葉がけの肝になっているのです。

具体的に、どんな「魔法の言葉」なのかは、ぜひ本書を読んでみてくださいね!

ポジティブな言葉を使うと親も変わる!

続く「悩めるママたちの相談室」では、すでに「魔法のことば」を実践している親やこれから試そうとしている親からの質問への回答が紹介されています。

「言っても言わなくても勉強しないんです」
「子どもと会話がなく、魔法のことばを使う機会がありません」
「夫がしょっちゅう呪いの言葉を吐くのですが…」

わかる、わかります。親子関係や子どもの年齢が違っても、いずれ自分もこんな悩みを持つのだろうと想像できる相談ばかり。

これに対し著者は、子どものタイプを見極めて上手く「魔法のことば」を取り入れる方法や、親の気持ちを前向きにするためにできる簡単なワークを紹介しています。

「親が変われば、子どもも変わる」そして「親が幸せならば、子どもは幸せになる」。

子どもに対する悩みの原因が、実は自分の考え方や気の持ちようにあるかもしれません。言葉には言われた人だけでなく言った本人にも効果があり、「魔法のことば」のようなポジティブな言葉をたくさん使うことで、親も変わることができるのです。

毎日使える「魔法のことば」を習慣にしたい!

子どもの行動や学力に関する悩みでも、その根本的な原因は親が使う言葉にあるのかもしれません。毎日使うコミュニケーションツールだからこそ注意しようと、身が引き締まる思いでした。

ちなみに「魔法のことば」は小さな子だけでなく、高校生や大人にも効果があるのだと著者は言います。

少しずつでも親が意識や言動を改め、自分も周りもみんなでハッピーになれるなら、実践しない手はありません。「魔法のことば」が染み付いて習慣になるまで、手元に置いておきたいと思う一冊でした。

『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』
著者:石田 勝紀
発行:集英社
定価:1,540円(税込)
amazon購入はこちら

【わたし的評価】
満足度   ★★★☆☆
実践度   ★★★★☆
読みやすさ ★★★★☆
わかりやすさ★★★☆☆

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執筆者

ライター 西方 香澄

徳島で生まれ育ち、大学進学を機に神戸へ。養護教諭・児童発達支援など教育に従事したのち独学でライティングをはじめる。夫・1歳になった娘とクリエイティブな毎日をつくるため、現在デザインも勉強中。

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