【マジメなおならのお話】さつまいもを食べるとたくさん出る?おならによって臭さが違うのはどうして?

【マジメなおならのお話】さつまいもを食べるとたくさん出る?おならによって臭さが違うのはどうして?
【おならって何?】おならが出る理由、においがある理由を、体が食べ物を消化する仕組みとともに子どもにもわかりやすく解説します。
目次

中学高校の理科・情報教員免許をもち、インスタグラムでも「はるかの理科育児日記」を発信中の5歳と0歳の兄弟のママ、はるかさんに、幼児から楽しく理科分野の関心をふくらませるための身近なヒントを教えていただきます。

今回のテーマは、子どもが大好きな(?)「おなら」のお話です。

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こんにちは。秋も深まり、さつまいもがおいしい季節ですね。園などで芋掘りに行って楽しんだ子も多いのではないでしょうか。

おうちでさつまいもを食べる機会が増えるこの時期。
アニメで「焼き芋を食べるとおならが出る」というシーンを見た5歳の息子は「本当に焼き芋を食べるとおならが出るの?なんで?」と興味津々。

また、"おなら"は、幼児が興味を持ちハマるワードのひとつですよね。
「おならおなら」と、子どもがふざけて言うと、親としてはつい「やめなさい!」と言ってしまいがちですが…それは学びのチャンス!

今回はおならの秘密から、体の消化のしくみへ子どもの知的好奇心を広げるヒントをご紹介します。

そもそも「おなら」って何?

おならは、食べ物を食べるときに一緒に飲み込んだ空気がお尻の穴から出てきたものです。ちなみに、その空気が口から出てきたら"げっぷ"です。

そしておならには、腸で分解される時に細菌の働きで発生したガス(気体)が含まれているので、ガスの種類によってはにおいがするんです。

口から入った空気はどうやってお尻の穴から出るの?

人の体には口からお尻の穴まで、空気や食べ物が通る1本道があり、食べたものは口→食道→胃→小腸→大腸と消化器官を進みます。その中で食べ物は分解され、食べ物に含まれる栄養素が血液に吸収されて、不要物がうんちやおしっことして排出されます。

子ども解説「おならってなぁに?」

ごはんを食べるときに一緒に飲み込んだ空気がおしりから出てきたものがおなら、口から出てきたらげっぷだよ。

食べたものは、お腹の中を通りながら小さくなって、栄養は身体に吸収されて、最後にいらないものがおしっこやうんちとして身体の外に出るよ。これを消化と呼ぶんだよ。
食べ物を消化するときにできるガスもおならになるよ。

「よくかんで食べようね」とママやパパが言うのはなんでだと思う?それは、かんで食べ物を小さくすると消化されやすくなって、栄養がたくさん身体に吸収されると元気な体になるからだよ。

焼き芋を食べるとおならがたくさん出るってほんと?

焼き芋=さつまいもは食物繊維が豊富です。食物繊維はほとんど分解されないまま大腸にたどり着き、腸内細菌の栄養になります。栄養が多いと腸内細菌の動きが活発化し、腸内発酵の過程で"ガス=おならのもとになる気体"がたくさんできます。さつまいもを食べるとおならがたくさん出るのは本当だったんですね。

でも、食物繊維を分解する時に発生するガスは二酸化炭素がほとんどなので、焼き芋を食べてできるおならは実は臭くないんです。さつまいも以外のいも類や豆類、ごぼうやキャベツなどの野菜、みかんやバナナ、きのこ、ひじきなども食物繊維を多く含みますよ。

子ども解説「さつまいもを食べるとおならがいっぱい出るワケ」

さつまいもには食物繊維という、おなか(大腸)にいる菌の栄養になるものがたくさん含まれているよ。

おなかにいる菌が食物繊維を小さくするとき(分解するとき)に、おならのもとになるガスがたくさんできるよ。おいもや豆、お野菜には食物繊維がたくさん含まれていて、おなか(大腸)の掃除をしてくれるんだよ。

臭いおならと臭くないおならの違いは何?

おならのにおいは食べたものによって変わります。

肉や魚・卵などのタンパク質や脂質は腸内で悪玉菌のエサになり、アンモニアなど臭いにおいの元になるガスが発生します。一方、野菜やお芋、豆などに多く含まれる食物繊維は腸内で善玉菌のエサになり、炭酸ガス(二酸化炭素)などにおいがないガスが発生します。

ヨーグルトなどを食べて腸内に乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が増えると、善玉菌の働きが活発になり、おならのにおいは抑えられるのです。

子ども解説「"くさいおなら"と"くさくないおなら"がある理由」

お肉や魚、卵しか食べないとくさいおならが出るよ。でもお野菜やお芋、豆など、何でも食べているとおならはあまりくさくないんだ。
でも、もしくさいおならが出ても悪いことじゃないんだよ。体が栄養を小さく(分解)しようとがんばっている証拠だから。
お肉や魚、卵は強い体を作るために必要だし、野菜は体の中のお掃除をしたり調子を整えてくれる。お米やパンは体を動かす力になるよ。だから、いろいろなものを食べることって大切なんだよ。

まずはトイレでの会話から、体のしくみを身近に感じよう

子どもにとって身近なおなら。「おふろでおならをするとプクプクって泡になるね」と会話に上がったり、「パパ今おならしたでしょ!くっさ~!」と言いあったり。

3,4歳の頃はただ"うんち"や"おなら”と言いたいだけだった息子が、5歳になると「幼稚園ではうんちを我慢することがある」とこっそり教えてくれたことも。
「おならやうんちをすることは恥ずかしいことではないんだよ。体にとっていらなくなったばい菌を身体の外に出してくれる、とても大切なものなんだよ。だから園でも我慢せずに、うんちしておいで」と伝えました。

体のしくみから伝えると、子どもにも説得力が増すようです。ぜひ、おならやうんちの話も「そんな話はやめて」なんて言わずに、親子で楽しく話題にして、体のしくみをぐっと身近に感じられるようにしたいですね。

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執筆者

はるか

「日常のなんで?を大切にする理科育児」を実践し、日々の生活で子どもの知的好奇心を楽しく広げるヒントをInstagramで発信中。子どもの頃から理科が好きで、高校は理数科。大学ではバイオテクノロジーを学び、大手メーカーSEを経て私立大学で人の成長を支援する。キャリアコンサルタントの視点から、子育てとわたしらしく生きることの両立を応援する団体「ラシク」を2021年1月に設立。 中学高校の理科・情報教員免許。5歳と0歳の兄弟を子育て中。
モットーは「ママの世界が広がると子どもの世界も広がる」
Instagram: はるかの理科育児日記

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