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話題の育児書を読んでみた!子育てブックレビュー

子どもの対話力や考える力を磨く!夫婦間の不満爆発も避けられる!家族で取り組む「かぞくかいぎ」に注目

子どもの対話力や考える力を磨く!夫婦間の不満爆発も避けられる!家族で取り組む「かぞくかいぎ」に注目
家族の会話やお互いの理解が足りない…そんな家庭にこそ、ぜひ「かぞくかいぎ」を!家族の対話を重ねるうちに信頼関係が深まり、さらに子どものさまざまな能力も引き出すという「かぞくかいぎ」の魅力が詰まった『子どもから話したくなる「かぞくかいぎ」の秘密 ~一生ものの対話力を磨く』(白夜書房)を、ライターの河瀬みことさんが紹介します。
目次

こんにちは、ライターの河瀬みことです。

思い通りにいかない…
気持ちがかみ合わない…

一番近い関係の家族だからこそ、きちんと向き合って話すことが難しく感じてしまうことってありませんか? とくに、子どもが成長するにしたがって「何を考えているのかわからない」という思いが増えてくることも。

そんなご家庭にぜひやってほしいのが「かぞくかいぎ」だと、『子どもから話したくなる「かぞくかいぎ」の秘密 ~一生ものの対話力を磨く』(白夜書房)の著者、玉居子(たまいこ)泰子さんは語っています。

玉居子さん自身、子育ての困りごとをきっかけに「かぞくかいぎ」を開催。
続けていくうちに、最初は反応が薄かった小学生の息子さんも自分から自然に話すようになっていったのだとか。そして家族内の会話がずっと増えたと言います。

でも、そもそも、「かぞくかいぎ」っていったいどんなことを話し合うの? 子どもが小さいうちは、会議になんてならないんじゃないの?
…と、筆者としては読み始める前からいくつかの疑問が。実際、どんな内容なのでしょうか。

各家庭のリアルかぞくかいぎを、ドキドキしながらのぞき見…!

本書では、著者の玉居子家の「かぞくかいぎ」をはじめ、全7家族の実際のかぞくかいぎの様子をレポート。
たとえば

「親子げんかのとき、子どもと親はお互いをどう思っているのか」
「父親の単身赴任を子どもたちがどう受け止めているのか」
「ステップファミリーの歩み寄り方」

…といった、リアルな家族の中でのリアルな会話が本の中で繰り広げられています。

読みながら、よそのお宅の会話をこっそりのぞき見しているようなドキドキ感…でも、その会話には「かいぎ」ならではの説得力があり、「これが『かぞくかいぎ』なんだ」とわかってきます。

「かいぎ」というからには、解決すべき課題があり、それについて当事者間が話し合う過程が必要ですよね。
だから、この本で紹介されているかぞくかいぎでは、どこの家庭も大人と子どもが対等

自分の考えを相手にきちんと伝えて、わかり合っていく。家族間だからこそ、忖度ナシ!だからこそ、「かぞくかいぎ」を行う家庭の子どもたちに対話力が身についていくのでしょう。
何を言っても親がちゃんと聞いてくれるという安心感。それは親にとっては忍耐力が必要なことではありますが、だからこそふだんの会話も増え、子どもは自分の可能性を信じる生き生きとした力が育まれていくと玉居子さんは確信しています。

「かぞくかいぎ」という『形』が、お互いを理解し合うことをうながしてくれる

本書の中で印象的だったのは、家族間で言いたいことが言えていないんじゃないか?我慢しているんじゃないか?…だから『この時間は集まって家のことを話そう』という形を作れば、みんながそこを向けるんじゃないか――我慢が爆発する前に「形」が役立ってくれることってきっとあるはず…という体験談。

筆者自身も、夫に対する不満が爆発して夫婦関係がぎくしゃくすることがしょっちゅう。

あまりにもお互いに「言い分」がありすぎて常に臨戦態勢。そして4歳の長女はその不穏さに気づいていて、たまに「ダメ!」と切なく叫んでくることも(大いに反省…)。

だからこそ、定期的にお互いの状況を報告し、理解をし合う『形』を設けることは、家族みんなのガス抜き的にも有効かも…と読みながら思ってきました。
しかも、夫婦二人だけではなく子どもたちも交えて行うことで、感情的になり過ぎずに済むのではないかと思ったり。
うん、「かぞくかいぎ」って確かにいいかも…と最初に感じたハードルが下がってきました。

子どもの意見を尊重する習慣が、子どもの考える力を伸ばす!

本書の中に登場する各家庭は、それぞれの事情を抱えながらも大人だけで決めず、子どもの意見も尊重するという点で共通していました。
いざやってみるとなかなか難しいことですが、ある家庭では子どもが3歳のときから話し合う習慣があったそうです。

3歳でいったい何を話し合うのか?については、「今日どう過ごそうか」といった簡単なことでOK。
子どもがしたいと言ったことに対して、どうすればできる?と親は聞く。そうやって習慣的に問いを向けられると「考える力」が身に付くのだと、実践してきた家庭のお父さんは語ります。

小さいうちからなんでも話せる土台を作っておくことが、その後の家族間での話し合いもスムーズにしてくれるはず。玉居子さんはかぞくかいぎを始めたことで、家族をもっと好きになったそう。とてもステキなことですよね。

「かぞくかいぎ」で、家族の絆を強くしよう!

「かぞくかいぎ」に興味をもった方向けに、本書には「どうやって始めるの?かぞくかいぎのコツ」というコーナーも。

かぞくかいぎを始める上での

  • 場所作り
  • 議事録の取り方
  • テーマの決め方
をアドバイス。

さらに4つのコツとして

  1. 怒らない
  2. 大人が代弁しない
  3. あきたら終わり
  4. 1回で解決を求めない
を挙げています。ふだんの会話でも意識しておくとよさそうですね!

大人もたいがい生きにくい世の中ですが、それは子どもも同じ。いや、大人以上に大変かも。 だからこそ、家族という一番近い存在でお互いの悩みを解決し、一緒に考え認め合うことが何より大切なことではないでしょうか。 家族間のモヤモヤに気持ちが爆発する前に、モノはためしで「かぞくかいぎ」をやってみてはいかがでしょう? この本があなたの背中を押してくれますよ。

『子どもから話したくなる「かぞくかいぎ」の秘密 ~一生ものの対話力を磨く』 著者:玉居子泰子
発行:白夜書房
定価:単行本(ソフトカバー)1,650円(税込)/Kindle版(電子書籍)1,568円(税込)

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【わたし的評価】
満足度   ★★★★☆
実践度   ★★★☆☆
読みやすさ ★★★★☆
わかりやすさ★★★★★

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執筆者

ライター 河瀬 みこと

大学卒業後16年間、教育関連企業で編集・マーケティング業務を担当。第一子妊娠時に退職。その後保育士資格を取得し、起業に向けて準備中。二児の姉妹を育てながら、編集・ライター業に邁進中。

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