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原坂さん教えて!おやこのお悩み相談室

お金の価値がまだわからない幼児にもお年玉は渡すべき?もらったお年玉は貯金させるべき?

お金の価値がまだわからない幼児にもお年玉は渡すべき?もらったお年玉は貯金させるべき?
今年の年末年始は、帰省しない家庭が多かったり、親戚での集まりも控え目になったり…いつもとは違ったお正月になりそうですね。それでも気になるのが「お年玉」。子どもにとって、クリスマスにプレゼントをもらってすぐのタイミング。お年玉で何かを買うというのも、親にとっては与えすぎでは、とちょっと気になるところ。子どもコンサルタントの原坂一郎さんにお年玉について伺いました。
目次

おやこのお悩みvol.6

お年玉は何歳から必要ですか? まだお金の価値がわからない子どもにお年玉をあげる必要があるのか、と気になっています。祖父母からもらうお年玉をどう使うべきかも迷います。

「このごろのお正月は全然お正月らしくない」とよく言われます。
人が「お正月」と言ってイメージするのは、自分の子ども時代に経験したお正月だと言われています。そのイメージと違っている正月は、すべて「らしくないお正月」となるようですね。

どんな人でも子ども時代のお正月で一番うれしかったのは、お年玉ではないでしょうか?
でも大人になってからは、子ども時代とは違った意味で気になってきます。やっぱりあげた方がいいの?あげるならいくら?子どもがもらったお年玉はどうすれば…?大人にとってはいつの時代も、悩ましい問題ですよね。

ポチ袋に入ったお年玉をもらう喜び

私は、未就学の子どもには、現金のお年玉はあげてもあげなくてもどちらでもいいと考えています。
中身よりもポチ袋の模様の方が気になる幼児は、お金の値打ちがまだよく分かっていないし、自分で管理もできないからです。
渡すなら現金ではなく「お年玉」と書いた包装紙で包んだおもちゃを渡す方がいいかもしれません。 子ども本人も喜びます。

小学生以上の子どもはやはり現金のお年玉を喜びます。
ポチ袋がないからと、たまに現金で渡す人もいますが、子どもがもらってうれしいのはやはりポチ袋に入ったお年玉
お正月の間は不意に必要になったときのために、カバンの中には常に数枚のポチ袋を入れておくことをおすすめします。

子どもにとって悲しいのが、よく親戚同士で交わされる、「お互い子どもにはお年玉はなしにしましょう」という取り決めです。
その親戚以外からも多くもらえる子どもはいいのですが、そうではない子どもにとっては気の毒な話。 「お互いにあげない」ではなく、少額でもいいので「お互いにあげる」にして、「お年玉をもらう喜び」をぜひ味わわせてやってほしいと思います。

お年玉を現金で渡す場合は、わが子でもよその子でも、あげる金額で悩むことも多いもの。 毎年「世間の相場」が発表されますが、子どもはそれを知らないので、中身はいくらでもいいと思います。 多くの人からもらう子どもなら、その金額で一喜一憂することもあるかもしれませんが、子どもにとってはもらう瞬間の喜びは同じです。
案外、気にしなくていいのですよ。

"自分の好きなものを買える"貴重な体験がお金の大切さを知るきっかけにも

さてお年玉の使い道ですが、一番多いのが「貯金」でしょうか?
私からのお願いは、貯金は半分くらいにし、半分は子どもに自由に使わせてあげてほしいということです。

「欲しいものは何でも買ってもらえる今の子ども」と、いつの時代も言われます。でも、皆さん、自分の子ども時代を振り返ると、案外そうではなかったのではないでしょうか。

子どもは普段、「欲しいもの」をけっこう我慢しているものです。
年に一度くらいは、好きなものを好きなように買う、という経験をさせると、案外お金を計画的に使うようになったり、お金の大切さを知るきっかけになることもあります。

「お正月らしい遊び」をぜひ体験させて

お年玉でぜひ子どもたちに買ってもらいたいものがあります。
いわゆる「お正月遊び」のおもちゃです。

今の子どもは「お正月遊びをしない」なんて言われますが、そんなことはありません。ほとんどの幼稚園や保育園では、今でも毎年お正月遊びを子どもに提供していますが、子どもにとっては楽しく珍しいものばかりで、取り合うようにして遊びます。
たこあげ羽根つきコマなどアウトドア的なものから、カルタすごろく福笑いなど屋内でできるお正月遊びもたくさんあります。

2021年のお正月は、ぜひそれらの遊びを子どもたちに経験させてほしいと思います。
お年玉の記憶とともに、「楽しかったお正月」として心に残り、そのイメージは大人になってもきっと忘れないと思いますよ。

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執筆者

こどもコンサルタント 原坂 一郎

1956年、神戸市生まれ。関西大学社会学部卒業。神戸市内で23年間6か所の保育所勤務を経て、2004年「こどもコンサルタント」に。笑いと笑顔をキーワードに、子どもおよび子育てに関するさまざまな研究・執筆・講演を全国で展開。『読むだけで子育てがうんと楽しくなる本』(春陽堂)、『男の子のしつけに悩んだら読む本』(すばる舎)ほか著書多数。 Facebook:@IchiroHarasaka
http://harasaka.com/

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