新型コロナウイルスの感染拡大により、子どもたちもいろいろな制限をされる日々を過ごしてきました。
幼稚園・保育園、習い事がお休みになってしまったり
楽しみにしていた行事が中止になってしまったり、縮小されたり
会いたい人になかなか会えなくなったり…
そして、外出するときには常にマスクを付けなければならないという新しい習慣が加わりました。
大人の会話でも、テレビのニュースでも飛び交う「コロナ」という言葉。
すべてを理解できなくても、何か世の中に大変なことが起こっているということは、子ども心にひしひしと感じ取っていますよね。
いっぽうで「コロナってなあに?」「なんでマスクをつけなきゃいけないの?」「なんで遊んじゃいけないの?」子どものそんな質問に、わかりやすく理解できるように大人は説明できているでしょうか?
そんな状況を理解するのにぴったりと話題なのが『どうしてしんがたコロナになるの?』(監修:松永展明、絵:せべまさゆき、編著:WILLこども知育研究所 金の星社刊)です。終息時期が見えない新型コロナウイルスについて、子どもたちが正しい知識と自身を守るための習慣を身につけられるようにと、8月に緊急出版された金の星社の「やさしくわかる びょうきのえほん」シリーズの絵本です。
そこで、子どもは今の状況をどう感じているのか、新型コロナウイルスのことをどのくらい知っているのか、絵本『どうしてしんがたコロナになるの?』を年少・年中・年長の親子に読んでもらいました。
はるちゃん(3歳・年少)
いま好きな絵本:『こねてのばして』(ブロンズ新社)
緊急事態宣言が出されて保育園がお休みになり、おうちで毎日「お友だちに会いたい!」と言っていたはるちゃん。
お店に入るときの"消毒シュッシュ"や手洗いなどのコロナ対策も最近では自分から進んで行い、コロナ対策にも慣れてきました。
こちらの絵本は32ページ。いつも読んでいる絵本より長くて文字も多いので、まだちょっと難しいかな…とパパといっしょに読み始めました。
コロナになると「鼻水が出る」ということを知っていたはるちゃん。
お顔が描かれた嫌なウイルスが、せきやくしゃみで飛び散って他の人が吸い込んでしまうシーンでは思わず「いや~」という声が。とっても嫌な気持ちになりながら読みました。
まだすべてを理解することは難しかったようですが、読み終わって、なぜ消毒や手洗いをちゃんとしないといけないのか、コロナウイルスが一歩身近に感じられたようです。
「話が少し長くてまだ内容もちょっと難しいかなと感じましたが、絵がカラフルで大きいので、興味をもって見ながら、真剣に話を聞いていました。
コロナに関する一連の情報が網羅されていてとてもいい本だと思いました。
テレビなどのニュースは感染者数など断片的な情報になっているため、特に子どもは"なんのこと?”と思っているみたいで。そのあたりを絵本でわかりやすく説明されているのはいいですよね。
レベル的には小学校一年生の兄にちょうどよい感じで、兄妹でいっしょに読みました」
ゆうかちゃん(4歳・年中)
いま好きな絵本:「はじめての世界名作えほん」(ポプラ社)の「人魚姫」「シンデレラ」
通っているこども園の先生に教えてもらい、新型コロナウイルスが悪いバイ菌ということは分かっていたゆうかちゃん。
この夏は「遊びにいきたいなー、でもコロナだからダメなんだよね。コロナ終わったら海に行こうねー。」など、おでかけできない状況を自分なりに納得していたようです。
読み始めは、「お口に入ると虫歯になっちゃうよね!」と絵を見て虫歯菌と混同していたゆうかちゃん。でも、手洗いのページでは、「私たちは、いつも手洗いの歌を歌いながらちゃんと洗えてるよねー」と自信満々!
読み終わると「コロナと戦ってくれる人(免疫レンジャー)がカッコ良かった!」と、うれしそうでした。
いっしょに読んだ年長のお姉ちゃんは、「お薬ができあがったら、また遊びにお出かけできるの?」と、薬が開発されることが楽しみになったようです。
「子どもたちに理解しておいて欲しいことが網羅されていてよかったです。日頃の生活の中では、手洗いやマスクなどの必要性は説明していましたが、自身の免疫の大切さなどは新型コロナウィルスに関連してはあまり教えていなかったので。
また、お医者さんや看護師さん、コロナの中でも休まず仕事を続けてくれる方々への感謝の気持ちにも触れてられていたのもよかったです。
1ページあたりの情報量も、年中の子供がスッと理解しやすい分量だったので、飽きずに最後まで読めました。一緒に読んだあとは、自分1人でも読んでいました」
えいとくん(5歳・年長)
いま好きな絵本:「しずくのぼうけん」(福音館書店)
ママがコロナを気にして大好きなお友だちを遊びに誘ってくれなかったり、離れて住んでいるおばあちゃんにしばらく会えていなかったり、えいとくんの中ではかなりコロナは憎々しい存在!
「コロナの本!?」と興味津々で読み始めました。
まずは、ウイルスが体に入っても病気にならない人がいる、というところで「えー!」とビックリ。それによりむしろ感染拡大させてしまう、というところでは「そうだね…」と深刻な顔に。
よく運動することでウイルスと戦う力が強くなる、というところでは「ぼくはよく食べて寝て運動もしてるから最強だ!」と胸を張っていました。
「最近すぐ"つまんなそう~"といって関心がないことは見向きもしないのでどうかな?と思いましたが、可愛い絵で子どもが興味をもてるように工夫されているので、パラっと中を見て読みたい!と言っていました。翌日も、また読みたい、と出してきていたので、気に入ったんだと思います。
手洗いなどの感染対策については、保育園でもかなりよく教えてもらっているので"知ってるよ~"という感じでしたが、無症状のケースや免疫に関心をもったことは、親としてはなるほどなーと新たな気づきがありました。
また、参考になったのは巻末の大人向けのページ。不安が強くなるのでコロナのニュースを見せすぎないで、という話はとてもためになりました」
イラストが大きく配置されていて絵を見るだけでも楽しいのと、ひらがなとカタカナだけで構成されているので文字が読める子は自分で読むことができます。
幼児でも、新型コロナウイルスについての基礎知識と、自分にできることがわかる絵本なのも大きな特長です。
ゆうかちゃんのママの話にありましたが、スーパーや宅急便配送の仕事、運転手や先生など、感染の危険がある中で働いてくれている方たちに感謝の気持ちをもとう、というページもあり、自分のことだけではなく、社会にも目を向けられるきっかけになりそうです。
withコロナの新しい生活様式が定着してきた今、いまいちど「新型コロナウイルス」について、自分の体を守るためにできること、また社会がどうなっているか、について、親子で話し合いたいもの。そのきっかけとしてこのような絵本はいかがでしょうか。
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