これからの時代を生き抜く子どもに必要な"質の高いコミュニケーション力"。その力を育むために親ができることは?

これからの時代を生き抜く子どもに必要な"質の高いコミュニケーション力"。その力を育むために親ができることは?
【教育の専門家・TERUさんが徹底解説!】社会の中で自立して生きていくために欠かせない「コミュニケーション能力」。その土台は幼少期の環境や親の関わり方によって作られます。なぜコミュニケーション能力が大切なのか?その理由と、子どもがコミュニケーション能力を身につけるために親ができることをご紹介します。
目次

社会で生きていくために欠かせない「コミュニケーション能力」。働き方やコミュニケーションのあり方が変化している今、幼少期からその土台を作っていく意味は以前にも増して強くなっています。

子どものコミュニケーション能力を高めるために、親は何ができるのでしょうか。家庭教育アドバイザーのTERUさんに教えてもらいました。

このコロナ禍でコミュニケーションのあり方が大きく変化している

子どもたちが生きていくこれからの時代、どのような力が必要になってくるのでしょうか。

おやこのくふう編集部 編集部

これからは「個の時代」といわれています。大きな会社のようにルールや仕組みが完全に作られた中で仕事をするのではなく、一人ひとりが自立して、個人として仕事をしていくようになるでしょう。
そんな環境の中では、自ら積極的にコミュニケーションを取り、グループを形成し、自らの力で仕事をつかんでいくことが必要になってきます。

それから、テクノロジーの進歩と現在のコロナ禍で、コミュニケーションのあり方は大きく変化し、今までどおりにはいかなくなってきています。
実際、インターネットを介して相手の顔が見えない状態でコミュニケーションをとったり、Zoomのようなビデオ通話で違う場所にいながら会議をしたりすることが増えてきましたよね。

こうした環境では従来のような対面の会話と違って、より質の高いコミュニケーションが求められます。だからこそ、幼少期からいろんなシチュエーションでコミュニケーションの練習をしておくことがこれからの時代を生き抜く力につながっていくのです。

親が子どもの一番の話し相手であることが大切

子どもと一番コミュニケーションをとるのは親ですよね。親が意識すべきことはありますか?

おやこのくふう編集部 編集部

子どもにとって外での経験も大事ですが、コミュニケーションの基本は家の中にあります。
最も多くの時間を共にする親に対して、子どもが「なんとなく話しづらい」「話したくない」と感じていると、一番のコミュニケーションの練習の機会を失ってしまうことになります。

そうならないために、日頃から一方的に親が話すのではなく子どもの話を聞く時間を多くしてあげてください。そして、子どもの話を否定せずに聞くことを意識しましょう

親が子どもの一番の話し相手になり、信用できる存在になれていると、子どもは多少の失敗を恐れずに外の世界で挑戦できるようになります。
親が子どもにとって、心理的に安心して気をやすめることができる「安全基地」になることが大切なのです。

コロナ禍でおうち時間が増え、子どもと向き合う時間も増えていると思いますから、子どもの安全基地になれるように時間を使ってみてください。

■TERUさん本人が解説!【子どもの未来のために】コミュニケーション能力を育てる4つの大切なこと

* * *

家での時間が増えている今だからこそ、子どもとのコミュニケーションを見直すよい機会に。コミュニケーションが増えれば、家庭の空気もより明るくなるかもしれません。

次回は、子どものコミュニケーション能力を高めるために家の外で心がけたいことを紹介します。

line
お話を伺った方

家庭教育アドバイザー TERU

幼児教育の講師。 1000人以上の子どもたちと関わってきた経験をもとに、0~12歳の保護者向けに知育、育脳、子どもとの接し方など家庭教育情報を発信している。登録者8万人超のYouTubeでは"子どもを成長させる"実践的な子育て動画を配信中。
YouTube:子育て勉強会 TERU channel
Twitter:@TERUkyoiku
Instagram:teru_kyoiku

TERUさんの記事一覧をみる
執筆者

ライター 西方 香澄

徳島で生まれ育ち、大学進学を機に神戸へ。養護教諭・児童発達支援など教育に従事したのち独学でライティングをはじめる。夫・1歳になった娘とクリエイティブな毎日をつくるため、現在デザインも勉強中。

西方 香澄さんの記事一覧をみる

おすすめ記事

「子育てのヒント」人気ランキング

うちの子の年齢別情報

おやこの毎日に
役立つ情報をお届けします

facebook instagram