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保育士が教える小学校入学までに身につけたいこと

【小1の壁対策】次の授業までに「立ったままの着替え」「濡れた水着を脱ぐ」って難しい!今から始めたいおうち練習方法

【小1の壁対策】次の授業までに「立ったままの着替え」「濡れた水着を脱ぐ」って難しい!今から始めたいおうち練習方法
保育士ライターの炭本まみさんが小学校入学までにできるようになっておきたいことを教えてくれる連載。今回は、小学校で必要な立ったまま着替えることや濡れた水着の着替えについて、家庭でのサポート方法を教えてもらいました。
目次

小学校に入学したあと、子どもが戸惑うことの一つが「着替え」です。

保育園や幼稚園では、床や椅子に座って着替えたり、家庭ではママ・パパの肩を借りてズボンを履いている子も多いでしょう。しかし小学校の床は汚れていて上履きを使用するため、座って着替えることはほぼありません。

自分で着替えができても、時間を気にしながら脱いだもの始末や不安定な体勢での着替えなど、慣れるまでは子どもにとってとても難しいことですね。
さらには、夏になると水泳の授業のあと、濡れた水着を脱いだら、1人で脱いで着替えることも日常的にあります。

子どもが戸惑ったり、恥ずかしい思いをしないよう、家庭ではどのようなサポートができるのか、考えてみましょう。

時間内に着替えて移動するのは難しい

入学先の小学校に制服や指定ジャージがある場合、頻繁に着替えることが増え、次の授業がはじまるまでの短い時間で着替え終えなくてはなりません。そのため、立ったままで素早く着替えることを求められるでしょう。

必要なのは、着替えだけではありません。次の授業までの休み時間の間に脱いだものをたたみ、次の授業が行われる場所へ始業前に移動し終えていることが必要です。ゆっくりと着替えている時間はありません。

最近の小学校では、男女で着替える場所を分けることも多いですから、教室で着替えるのではなく別の部屋へ行き、着替えることもあります。

短時間の間にすべきことと、移動時間を想定し、着替えるのは6歳の子どもにとっては難しいもの。いつかはできるようになるので過度な心配はいりませんが、入学したてのころは、初めての経験だと戸惑うことでしょう。

濡れた水着は脱ぎにくい!

さらに地域によっては、春の終わり頃からプールで水泳の授業をスタートする学校もあります。学校の敷地内のプールで行う場合と、市営プールやほかの学校のプールを利用して授業をする場合もあります。

プールの更衣室での着替えは、立ったままで行うことがほとんど。水着は窮屈なので、着る時はもちろんそれ以上にプールの後濡れた水着を脱ぐのが大変。特に女の子は肩から足まで下げるので大変ですね。
さらには、バスタオルを巻いて着脱や着替えをするよう指導する学校もあります。

もしかしたら園では、ヘルプの職員や保護者がプールや水遊びの着替えをしていたかもしれませんが、小学校入学後は基本的に1人で立ったまま自分で脱ぎ、着替えることが求められます。

今年度は、コロナの影響でプール活動を控えた園も多かったのではないでしょうか。入学後に初めて1人での着替えに直面しないよう、できれば家庭で練習しておくと安心ですね。

おうちでもできる練習法

家庭での着替えは、年中さんのころぐらいから自立している子が増えてきますが、多くは床やソファ、椅子に座って行なっているはず。

着替えに慣れてきたら、立ったまま着替える練習もしておきたいですね。ママやパパと一緒にやってみたり、ゲーム感覚でやってみるのはいかがでしょう。

初めは椅子やテーブル、壁につかまってもOK。少しずつ立ったままでも着替えられるようになったら、立ったままで脱いだ衣類をたたむ練習もしておきましょう。

ママやパパが立ったまま着替える姿を見せてあげるのも良いですね。

水着の着脱についてはプールや水遊びの機会がないのなら、お風呂でやってみるのも楽しいかもしれません。お風呂で水着で遊んだあとに、1人で脱いだり、バスタオル(ゴムやボタンが付いていて体に巻き付けておけるポンチョのようなもの)を巻いたまま着替える練習もしておきましょう。

***

大人が想像しているよりも、子どもの動作の中には「こんなこともできないの?」と感じることや「家庭でのやり方をしていると小学校では困るかも?」と思うことがあるかもしれません。

今回はその一つである「立ったままの着替え」と「濡れた水着を脱ぎ、着替える」という動作を紹介しました。

子どもが小学校生活で戸惑ったり、遅れを取って寂しい思いをしないよう、お楽しみや遊び、ゲームとして家庭でも取り組んでおくと安心ですね。

たとえ、完璧にできるようにならなくても、経験がある・やったことある・知っている!という気持ちが子どもを後押ししてくれるはずですよ。

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執筆者

炭本まみ

保育士として10年勤務し、今は高校生と中学生を育てるママ。未だに子育てに行き詰ることはありますが子育てのアドバイス記事を書きながら自分も振り返っています。趣味はキャンプと旅行とカメラ。アウトドア記事や旅行記事、保育士や保護者向けのコラムを執筆中。

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