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TERUさんに聞く一人っ子・きょうだい子育て

第二子を考えるなら知っておきたい!専門家が語る【きょうだい育児成功のコツ】ケンカの仲裁はNG!?個性を伸ばす接し方とは?

第二子を考えるなら知っておきたい!専門家が語る【きょうだい育児成功のコツ】ケンカの仲裁はNG!?個性を伸ばす接し方とは?
きょうだい育児のコツは?注意したい子どもたちへの接し方や声かけ、きょうだいゲンカの扱い方について、教育の専門家・TERUさんに教えてもらいます。
目次

兄弟・姉妹のいる子育ては楽しいことが多い反面、ママやパパは育て方で悩むことも。そんなきょうだい育児における親の心構えを、家庭教育アドバイザーのTERUさんにお聞きします。

前回の記事では、きょうだいがいる環境で育つことでのメリットを紹介しました。今回は、きょうだい育児がうまくいく具体的なコツを教えてもらいます。

下の子の対応をするときは先に上の子に声をかける

きょうだい育児ではよく「上の子を優先に」といわれますが、具体的にはどんな対応をすればよいのでしょうか。

おやこのくふう編集部 編集部

とくに下の子が生まれたときに上の子がまだ幼児である場合、上の子が赤ちゃん返りすることがあります。これは問題行動ではなく仕方がないことです。
この赤ちゃん返りは、親が上の子に寂しい思いをさせないような行動を意識することで緩和することができます。

具体的には、「先に上の子に声をかける」ということです。たとえば下の子の授乳をする際に、まずお兄ちゃん・お姉ちゃんに「〇〇くん、今から〇〇ちゃんにおっぱいあげるね」と伝えます。ほかにも「〇〇ちゃん、今から〇〇ちゃんのおむつを替えるね」のように、下の子の対応をする前にお兄ちゃん・お姉ちゃんに声をかけてあげてください。

これにより、上の子は「私も大切にされている」と感じることができます。この対応を意識することで、上の子が感じる寂しさを少し緩和することができますよ。

「結果ばかりほめないこと」「比べないこと」がより重要に

きょうだい間の性格の違いや育てやすさの違いに悩む親御さんもいますよね。そんなきょうだいの違いを意識してしまったとき、親が気をつけるべきことはなんでしょうか。

おやこのくふう編集部 編集部

子育てにおいて大切なことに「結果ばかりほめないこと」「人と比べないこと」がありますが、きょうだいの子育てではこれらの重要性がさらに増すと考えています。

家の中というのは非常にオープンな環境です。親同士の本音の会話や、親が子どもに対してかける言葉など、自分に関係のない会話や声かけもしっかりと耳に届きます。

たとえば、お父さんがお兄ちゃんに「そんな点数ばかり取っていたら、将来ロクな大人になれないぞ!」と言っていたとします。その言葉は弟の耳にも届き、弟の価値観として「テストで点数が取れないとロクな大人になれない」という言葉が残ってしまうのです。

ほめる場合も同様です。お父さんがお兄ちゃんに「100点取れたのか、すごいじゃないか!天才だな」と大袈裟にほめていたとします。すると、弟は「テストで100点を取ることが大事なんだ」と、結果がすべてのような価値観を学んでいくことになります。

このように、きょうだい育児においては「1人に対して言う言葉は家族の価値観を作っていく」と念頭に置き、「一生懸命勉強してたもんね」のように、より過程をほめる声かけを意識していくことが大切です。

そしてもう一つ、ほかの人と、とりわけきょうだいと比べないことが重要です。私の経験上、きょうだい同士で比べられた経験を持つ人には、比べられたことがプラスに影響した人はほとんどおらず、コンプレックスになったり悪いセルフイメージを作ってしまったりしている人が大半でした。

きょうだいでも一人ひとりに個性があり、違って当然です。比べてもいいことはありません。「お兄ちゃんはそんなことしなかったよ」「弟はあんなに勉強できるのに」、こういった言葉で子どもの気持ちを潰してしまわないように気をつけていきたいですね。

子ども同士のケンカはジャッジしない

きょうだい育児では、日々ケンカが絶えないことも。きょうだいのケンカに親はどう介入するべきなのでしょうか。

おやこのくふう編集部 編集部

いくら仲良しのきょうだいでも、ケンカをするのは自然なことです。

親がきょうだいのケンカに対応する際の心構えとしては、ジャッジしないことが一番!

きょうだいのケンカは、母親の取り合いが原因であることが多いもの。ママに注目してほしい、ママを独り占めしたい、ママにわかってほしい…などの気持ちがぶつかってヒートアップしてしまうことが多いのです。

一方、親の対応では、ケンカを早く終わらせたいがためにジャッジしてしまうことが多いもの。事情を聞いて「今回のケンカは〇〇くんが悪いよね」というようにジャッジすることもあれば、「お兄ちゃんなんだからやさしくしなさい」「お姉ちゃんだから譲ってあげようね」と、年上の子ばかりに我慢させるようなジャッジをしてしまうことも。

このジャッジが、子どもたちのさらなるケンカを引き起こすこともあります。
親のジャッジにより、悪くないと判断された子どもは気分がいいかもしれませんが、悪いと判断された子どもは悔しいですよね。その悔しい気持ちや「ママにわかってもらえない」という気持ちが、また下のきょうだいをいじめてしまうような行動につながるのです。

きょうだいのケンカは、話を聞いて「そんなことがあったんだ」「それは痛かったね、悲しかったね」というように事実を認めて共感してあげればOKです。そのうち子どもたちが「ママはわかってくれている」と思えば、激しいケンカも自然と収まっていきます。

殴り合いのような危険なケンカにならない限りは、自由にケンカさせておくのも子どもたちの成長においては大切なことです。

きょうだいによるコミュニケーションの幅は遊びにも生かせる

年齢や男女など、きょうだいで遊びが違うから付き合うのが大変…なんていう声が聞かれることもありますね。

おやこのくふう編集部 編集部

きょうだいがいると、家族のなかで多様なコミュニケーションが生まれます。
親と子ども1人の3人家族では、当然3人での会話が主になります。そこにもう1人きょうだいが加われば、コミュニケーションに幅が生まれますよね。
そして、それを最大限に生かせるのが遊びです。

たとえばボードゲームで遊ぶとき、"親対子ども"では大人が強いことが多いですよね。そのため、親が子どもに対して手加減することがありますが、じつはそれはボードゲームが与えてくれる成長の幅を狭めることにもつながります。

ところがそこにきょうだいが加わると、子どもに負けん気が生まれたり、多様なコミュニケーションが生まれたりします。これはきょうだいがいるからこそのメリットです。

家族でワイワイ会話をしながらできる遊びを積極的に取り入れてみてほしいと思います。

***

きょうだいがいると、それぞれが話しかけてきたりケンカを始めたりしてママやパパは「手が回らない!」と思うこともあるでしょう。でも、生活のなかでそのようないろいろなコミュニケーションが生まれることも、きょうだいがいるからこそ。

紹介したきょうだい育児のポイントを意識して、家族で過ごす時間を楽しめるといいですね。

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お話を伺った方

家庭教育アドバイザー TERU

幼児教育の講師。 1000人以上の子どもたちと関わってきた経験をもとに、0~12歳の保護者向けに知育、育脳、子どもとの接し方など家庭教育情報を発信している。登録者8万人超のYouTubeでは"子どもを成長させる"実践的な子育て動画を配信中。
YouTube:子育て勉強会 TERU channel
Twitter:@TERUkyoiku
Instagram:teru_kyoiku

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執筆者

ライター 西方 香澄

徳島で生まれ育ち、大学進学を機に神戸へ。養護教諭・児童発達支援など教育に従事したのち独学でライティングをはじめる。夫・1歳になった娘とクリエイティブな毎日をつくるため、現在デザインも勉強中。

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