【幼児の英語教育】英語の習い事は必要?何歳から?未来を生きる世代に大切なこととは

【幼児の英語教育】英語の習い事は必要?何歳から?未来を生きる世代に大切なこととは
幼児の英語教育に効果はある?それとも無駄?気になるメリットやその方法、英語教室の選び方を専門家に取材。自宅で手軽に始められる子ども向けのおすすめYou Tube(ユーチューブ)チャンネルも紹介。
目次

これからの時代、「グローバルに活躍する人間に育ってほしい」と多くの親がわが子に願うものではないでしょうか?

そんなとき気になるのが、子どもに英語をいつから、どのように学ばせるか、ということ。

2児のパパであり、インターナショナル保育園やこども英語教室でたくさんの子どもたちに英語でふれあってきたAJさんは「幼児期から英語にふれさせることのメリットは多い」といいます。

「幼児英語教育」これからを生きる子どもに必要な4つのメリット

幼児のうちから英語にふれさせることのメリットにはどんなことがあるのでしょうか。

早いほどいいという声も、あまり意味がないという声もあり、迷います…

編集部

AJさんが挙げるのはこの4つ。

幼児の英語教育の4つのメリット

  1. 多言語を同時取得することで創造性が育まれる
  2. 英語を学ぶベースの力がつく
  3. 発音については小さいほど有利
  4. 色々な価値・考え方を受け入れやすくなる
それぞれを詳しく説明していきます。

1.多言語を同時取得することで創造性が育まれる

幼児のころから英語にふれることについて、「まだ日本語のボキャブラリーも少ない幼児の時期に英語を教える意味はあるの?」「日本語と混同しちゃうのでは?」という声もよく聞きますが、全く心配しなくていいと僕は思います。

英語と日本語をミックスして覚えていくことになりますが、多言語を同時に習得していくことは脳にもいいといわれており、クリエイティビティ(創造性)が育まれるとされています。

幼児のうちは言語の境が子ども自身にもなく、ぐちゃぐちゃにしながら話したりすることもありますが全く問題ありません。

6~7歳になったら、自然に区別して使えるようになってきます。

2.英語を学ぶベースの力がつく

小さいうちから英語にふれていると、その後、年齢を重ねて本格的に英語の学習が始まったときにスムーズに入りやすくなります。

「なんとなく理解ができる」というベースの力がつくからです。

僕はカナダ育ちなので、小学校低学年くらいでフランス語の授業がありました。

その後は全くフランス語を勉強したりしていないんですが、今でも簡単な会話はできるし、何となく理解ができるレベルなんですよね。

本格的でなくても、小さいころからふれている、という経験って大切だと実感しています。

3.発音については小さいほど有利

また、発音については小さければ小さいほど有利になります。

幼児のうちはカタカナ発音が身についていませんし、耳に入った音をそのまま繰り返して楽しむことができるので、たとえ意味は分からなくても、英語のリズムを身につけることができます。

4.色々な価値・考え方を受け入れやすくなる

「多様性を受け入れる心が育ちやすい」ということもありますね。

幼児のころは、文化の違いにも何の抵抗もなくなじみやすいもの。

英語教室に通ったり、外国人と接することで「言葉や文化にもいろんな種類があるんだな」ということを、子どもは自然に学んで、受け入れていきます。

新しいもの、違うものを受け入れるベースができ、成長した時に様々な考え方などを受け入れられる人間性が育まれていくのは大きなメリットといえるでしょう。

子どもの英語教室の選び方のポイント

たくさんあってどこがいいか迷っちゃいます…

編集部

体験レッスンでは「先生との相性」を見る!

子どもの英語教室を選ぶときに一番大切にしたいことは、ズバリ「先生」です!

先生のエナジー(活力、元気、力強さなどの意味)がとても大事。

ハッピーな空気感をもっていて、子どもたちにポジティブに向き合う先生がいいですね。

とくに幼児には、子どもたちがその先生が好きかどうか、好きになれそうかというのが最も重要なポイント。

幼児には「英語学習」や「勉強」というものを強要しても楽しくないと続かず、結果習得にもつながりません。

「先生が好きだから会いたい」「先生と一緒に過ごすのが楽しい」という環境を作り出すことのほうが重要で、その先にはじめて英会話の上達があります。

実際、私も子どもたちの前では勉強を教える「先生」という雰囲気ではなく、ジョークを飛ばしたり、ふざけたりして「おもしろいお兄さん、おじさん」という存在でいれるようにくふうしています!

また幼児の場合、最初はどうしても先生とうまく話せなかったり、外国人の先生を怖がってしまったりすることも多いですよね。

慣れるまでにある程度時間が必要だったりするので、先生にできるだけいっぱい会って会話をすることが大事なのです。

“慣れ”の問題ではなく、先生との相性がそもそも悪そう、という場合は通う曜日やスクールを変えることも検討したほうがよいでしょう。

だいたいの教室はフリートライアル(体験レッスン)をやっているので、そこで先生の雰囲気や子どもとの相性がよさそうか、というところをみてみてください。

ネイティブの先生、日本人の先生、どっちがいい?

やっぱり発音の良いネイティブの先生のほうがいいのでしょうか?

編集部

担当するのは、日本人の先生でもまったく問題ありません!

それよりも大切なのは、先ほどいった「子どもがその先生を好きになれるかどうか」。 確かに発音などを完璧にしたいのであればネイティブスピーカーの方がよいかもしれませんが、これからの時代、グローバルに活躍するためには、発音よりもコミュニケーション力のほうが大切だと、僕は考えています。

今は第二言語、第三言語として英語を使う人も多い時代。

仕事で英語で海外の人とやり取りするとき、もしくは海外に留学したり転勤した場合、さまざまな発音の英語の環境で生きていくことになります。

国ごとの特徴あるイントネーションや、色々ななまりのある英語を聞き取り、相手にもこちらの言っていることを理解してもらう… そこでは発音よりも、圧倒的にコミュニケーション力の方が大切になってくるからです。

1回のレッスン時間は短くてOK!英語にふれる頻度が高いことが大切

英語教室は、週1回のレッスンが多いですよね。

もちろん週1回でも英語にふれられる時間があるのはよいと思いますが、1回の時間が長いよりは、短くても回数が多い方がいい。

1週間に1回と2回では慣れるスピードがかなり違います。

週1回教室に通うのであれば、それ以外の日にも習った言葉を使ってみたり、親子で楽しく英語でコミュニケーションの時間をつくるといいですね。

幼児期に英語の習い事で伸びるのはどんなタイプの子?

とくにソーシャルコミュニケーション力、アウトゴーイングな(社会性が高い)子は、英語の習い事をおすすめします。

会話好き、人好きで人とコミュニケーションを取っていくことに抵抗のない子は吸収が早いですね。

でも、シャイな子でも、先生との相性がよければ時間とともに自然に慣れてくるので大丈夫。

小学生などもう少し成長すると、いわゆる学問としての英語にもなってくるので、向いているタイプが変わるかもしれませんが、幼児の場合は、会話など英語のインタラクション性(やりとり)を重視するケースが多いので、やはりコミュニケーション力が高い子が向いていますし、「コミュニケーション力を育てたい」というときに向いている習い事といえます。

専門家セレクト!自宅での幼児の英語教育に役立つYou Tube(ユーチューブ)動画

You Tubeには英語ネイティブの親子が見ているアニメや歌、教育番組の動画がたくさんあります。でも、たくさんあってどれを見せたらよいのか迷うもの。そこでAJさんに、英語が全く初めての子でも安心して楽しめるおすすめのチャンネルを紹介してもらいました。
ポイントはおやこでコミュニケーションを取りながら一緒に見ること。おうち時間にぜひ取り入れてみてください。

英語教師パパ厳選!おやこで楽しむえいご動画

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これからの時代に欠かせない「英語力」。子どもには構えず自然に英語に親しんでいってほしいものですが、そのヒントがたくさんありました。まずは子どもが楽しく英語にふれられる方法を探していけるといいですね。

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お話を伺った方

英語教師 AJ

カナダトロント出身。幼児向けインターナショナル保育園、幼児〜低学年向け英語教室などで15年ほど教師として勤務。英語教育ラジオ番組のパーソナリティも務めるなど、子ども向け英語学習のプロフェッショナル。3歳、1歳の男の子のパパ。

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