反抗期といえば、「思春期」と呼ばれる中学生頃から始まるイメージがあるママ・パパも多いのではないでしょうか。実は思春期の反抗期とは別に、「小学生の反抗期」もあるのです。
わが子にこのようなことが当てはまる場合、「小学生の反抗期」の時期に入っているのかもしれません。小学生の反抗期はいつごろから始まり、ママ・パパはどのように対応していくべきなのでしょうか。元小学校教員の秋野みんみが解説します。
反抗期は心身の成長の過程において、多くの人が経験することです。個人差がありますが、一般的に反抗期は3回あると言われています。
1:第一次反抗期:2歳~3歳頃
「イヤイヤ期」と呼ばれる反抗期です。自我の芽生えとともに、「自分でやりたい!」という思いが「イヤ」という言葉で表現される時期です。
2:第二次反抗期:5歳~10歳頃
「中間反抗期」とも呼ばれます。小学生になり、集団生活への適応や友人関係の複雑化などの急激な環境の変化が原因で起こることが多いようです。
3:第三次反抗期:11歳~17歳頃
思春期に伴い、周りの大人を否定したり言葉や態度で反抗したりする時期です。親からの自立心や周囲と自分を比較して自己否定に陥るなど、さまざまな心情が複雑に絡み合いながらも、自己を確立していきます。
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小学生の反抗期の期間や始まりは人それぞれです。小学生のうちに反抗期を経験しない子どもも多くいます。小学校入学時や3・4年生頃から見られるようになる「ギャングエイジ」の時期など、反抗期のきっかけは本当にさまざま。小学校卒業の頃に、中学校入学に伴う不安からどっぷりと思春期の反抗期に突入する子どももいます。
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小学生で反抗期が来る理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
何か大きな原因となる事例がある場合もありますが、これまでのストレスが積み重なって爆発し、反抗心になることも多いようです。例えば、以下のようなことも原因の一つになりうることがあります。思い当たることがあるママ・パパもいるのではないでしょうか。
小学生になると、幼稚園や保育園の頃と比べて自分のできることが増え、人間関係も広がってきます。その分、さまざまな価値観に触れるため、保護者から言われたことに疑問をもち始めます。
ママ・パパとしては子どもや家族のことを思って決めた家庭のルールや発言も、子ども本人が納得していなければ暴言や反抗となって返ってくるかもしれません。
どうしてそのような行動をとるのか、そのようなルールを決めるのか、子どもが納得できるように説明をすることが大切になってきます。時には、子どもの意見を取り入れ、折り合いをつけることも必要です。
男女で心身の成長に違いがあるように、反抗期に見られる行動にも男女差を感じることも。筆者の経験から、男女別の反抗期の特徴について紹介します。
男の子の場合、女の子と比べて思いを言葉でうまく表せず、反抗心が暴言や暴力として表れることがあります。具体的には以下の3つのような特徴が多く見られます。
「うるせえ」「だまれ」など、これまで子どもから聞いたことのないような言葉を急に使いだすことがあります。実際に筆者も面談や懇談会などで保護者から「どこでこのような言葉を覚えてきたのでしょうか…」と相談を受けることは多くありました。イライラやストレスに対する適切な言葉が見つからず、暴言となって表れるのです。
子どもが今まで何でも話してくれていたにも関わらず、学校や友達との出来事を急に話してくれなくなることがあります。保護者としては家庭外での様子が分かりづらくなり、心配になってしまいますが、「なんで?」「どうしたの?」としつこく聞き出そうとするのは望ましくありません。また、家族で一緒に外出や食事をすることを嫌がることもあります。
イライラやストレスから物に当たることがあります。これもまた、同時期の女の子と比べて言語能力が乏しいことが多いのが理由です。思っていることを言葉でうまく伝えられず物を投げたり壊したりしてしまうのです。
女の子の場合、同年代の男の子と比較して言語能力が高い場合が多く、保護者や先生などに対して言葉で言い返す傾向にあります。また、男子と比べてグループへの意識が強いため、人間関係への不安やストレスから、家庭では常にイライラ・ピリピリとしているといった場合も多いようです。具体的には以下の3つのような特徴が多く見られます。
女の子の場合は、この「口答え」が一番多く見られるのではないでしょうか。
男の子と比べて精神面の成熟が早いことから、口答えのレベルもなかなかの場合が多いようです。特に同姓である母親に対しては、見下したような態度を取ることも多く、教育現場でも女子の反抗期に対する相談では、このような子どもの口答えに対する悩みを話される保護者が多かったように思います。
口答えなどと同様に、精神面の成熟の早さから異性であるパパに嫌悪感を感じたり対応の仕方に戸惑いを感じたりすることがあるようです。露骨に嫌がられるとパパも傷つくでしょうが、ここで積極的に関わろうとしすぎるのは逆効果になります。
成長の過程の一部であると捉え、寛大な心で見守るようにしましょう。
体の成長からホルモンバランスが不安定になり、常にイライラ・ピリピリする傾向があります。また、男の子と比べて集団意識が高いので、自分と周りとを比較して悩んだり、友人関係の悩みも多くなってしまうようです。
反抗期の子どもに対して、どのような接し方をすることが大切なのでしょうか。今日からぜひ心がけてほしいことを4つ紹介します。
わが子が急に反抗的な態度を取るようになったら、保護者としては心配になりますよね。
しかし、反抗期というのは子どもが精神的に成長していく過程の1つとも言えます。子どもを信じて過干渉になりすぎず、ある程度のことは見守る姿勢でいることが大切です。
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誰でもそうですが、頭ごなしに叱られることは不快ですし、相手に対して不信感を抱きかねません。子どもの反抗的な態度に対して、頭ごなしに叱りつけて押さえつけようとするのはやめましょう。
反抗期の子どもに対して伝えたいことがある時は、冷静な心で淡々と伝えていくことが大切です。
反抗的な態度を継続的にとられると、ママ・パパも疲れてしまいますよね。しかし、挨拶や短いコミュニケーションは、変わらず続けていくようにしたいものです。時には無視をされたり暴言で返されたりすることもあるかもしれませんが、反抗しながらも心の中ではママ・パパの愛情に気付いているものです。
ママ・パパの意識として「反抗期は一時的なものだ」と割り切って考えることも大切です。「一緒に出かけたくない!」と子どもと一緒に出かける機会が減っても、その時間はママ・パパのリフレッシュ時間に当てよう!と意識の転換をしてしまうのも良いでしょう。
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小学生の反抗期は多くの子どもが経験します。
遅かれ早かれ反抗期は終わります。しかし、どうしても辛いと思ったときには、スクールカウンセラーなどに相談することも考えてみましょう。
生意気な態度や反抗的な言葉が続くと辛いですが、ママ・パパもリフレッシュをしながら乗り越えていきたいですね。
ライター 秋野みんみ
元小学校教員ライター。公立小学校で10年の勤務経験有り。 現在は転勤族の妻で息子の育児に奮闘中!教員経験を生かして、お役に立てる情報を発信してきます♩
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