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読み書き、計算…入学前にどこまで教えたらいいの?

将来"勉強好き"になるかならないかは、"ひらがなの教え方"が分かれ道だった!

将来"勉強好き"になるかならないかは、"ひらがなの教え方"が分かれ道だった!
小学校入学を意識したときに親が気になる「ひらがなの読み書き」。「幼児のおべんきょうはいつから始める?」「興味を持たせるためにやるべきことは?」など、家庭教育アドバイザーのTERUさんが教える幼児の勉強のポイントをまとめました。
目次

幼児期に大切なのが「生きていくために必要な点数化できない力=非認知能力」を高めること。一方、ひらがなの読み書きなどは認知能力と呼ばれ、小学校に入ってからでいいのでは?と思われがちです。

しかし、入学後に読み書きができず「自分は周りに比べておべんきょうができないな」と感じてしまうと、自己肯定感を下げてしまうことにも。だからこそ、幼児期のいま親として何をさせるべきかをきちんと考えることが必要なのです。

小学校入学までに「おべんきょう」はどこまでやっておくべき?

では、小学校入学までに読み書き・計算などの「おべんきょう」にどこまで取り組むべきなのでしょうか。
取り組み具合を周りのお友達と比べて焦ったり、親ばかりが一生懸命になっても子どもが興味を示さなかったりと、一筋縄ではいかないのが幼児のおべんきょう。

小学校入学までに必要なのは、1年生の授業についていくことができる最低限の読み書きの力。学ぶ意欲や「学校が楽しい」という気持ちを削いでしまわないために、「ひらがなが読める」「ひらがなが書ける」このふたつの習得を目指しましょう。

学びへのモチベーションを上げるためには、子どもがおべんきょうを「好きになること」が大切。ひらがなの習得も遊びの延長上に置いて、おやこともに笑顔で取り組めるようにしていきましょう。

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幼児の「おべんきょう」は慎重に!親の"グッと我慢"が将来の勉強好きを育てる

ひらがなを「使える」ようになるために、やっておきたい親の習慣とは?

ひらがなを覚えることは、これから始まる長い学びの旅への入口。
その取り組み方が、子どもの勉強に対する印象を大きく左右します。いまだけではなく、将来に向けて「身に付く」勉強にすることが大切なのです。

ところで、ひらがなはあくまで文字にすぎないため、文字だけを教えても読解や会話で使えないと意味がありません。子どもの頭の中にたくさんの語彙(ボキャブラリー)がある状態で、それらを表す文字と結びつけることで、はじめて文章の理解や会話力の発展につながっていきます。

ですから、もっとも大切なのは、ひらがなを教える前に語彙を増やしておくこと
そのために、親が日ごろから意識しておきたい習慣は大きく3つ。

まずは「絵本の読みきかせ」。これは文字を読ませるのではなく、あくまで絵本を楽しむことを目的に。

次に「日常会話の質を上げる」。親子の会話ではたくさんの情報を盛り込んでいきましょう。また、大人が日ごろから「ごはん!」「お風呂!」など、単語で話すのではなく、きちんと文章で話すようにすることが大切です。

そして「感情のミラーリング」。子どもがときに感情を爆発させてしまうことがあるのは、その気持ちをうまく言葉で伝えることができないため。まずは子どものその気持ちをそのまま受け止め、気持ちを代弁してあげることで感情の語彙化をサポート。積み重ねることで子どもは自分で気持ちを言葉で表現できるようになっていきます。

前のめりになって教えるのではなく、生活の中に語彙に触れるチャンスをたくさん作ってあげることが大切なのです。

ひらがなを教える前にやっておきたい!子どもの語彙力を高める3つの親の習慣

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子どもがひらがなを自然と「読みたくなる」タイミングを待つこと

ところで、親は「早くひらがなが読めるようにしないと」と焦りがちですが、まずは教えてはいけません。ひらがなを読むことを強制してしまうと、子どもの読みたい気持ちにブレーキをかけてしまうことにもなりかねないからです。

大切なのは、あくまでも子どもが自然にインプットできる環境づくり。つまり、日常の中にひらがなで遊べるものがどれだけあるかが重要です。

ひらがな積み木やカルタ、ひらがな50音表、あいうえおの歌…

そのような環境で遊んでいるうちに、自然と子どもがひらがなを読みたくなるタイミングが訪れます。そのタイミングがきたら、あとは早いもの。親が少しテクニックを使って、遊びながら段階的にステップアップしていきましょう。

そのときにも大切なのは、楽しくできること。早くマスターさせたい!と、子どもがパッと答えられない一問一答などをしてしまうと、ストレスがかかってしまいます。
できた!という体験を積み重ねられるように簡単なことから少しずつステップアップ、がポイントです。

ひらがなが読めるようになるには「ひらがな遊びがたくさんできるか」で8割決まる!

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遊びの中で手指を鍛えて「ひらがなの書き」の土台作りを

ひらがなを読めるようになってから、書きの練習を始めていきます。しかし「さぁ、書いてみよう!」としたところで、すぐに書けるものではありません。

「書き」にはひらがなの読みの知識以外に、文字の形を認識すること、手指でしっかり鉛筆を支え自在に動かせることなど、その他の要素も絡んでくるからです。子どもの「書きたい」タイミングが訪れたときにスムーズに取り組めるように、"種まき"をしておくことが大切なのですす。

まず、お絵描きや新聞紙をギュッと丸めることなどを通して握力をつけ、手指の巧緻性(上手に使えること)を高めていきます。そこからステップアップして、思い通りの線を書けるようになるための「運筆」に取り組んでいきます。

また「書きたい!」という意欲を引き出すために効果的なのが「おてがみ」です。おてがみ交換ブームがやってきたら、書きたい気持ちに繋がるように親がちょっとした演出をしてあげましょう。
たとえば、子どもがお手紙をもらったら、いっしょに喜んで、大切に飾る。
ママやパパが子どもから手紙をもらったら、大げさなくらい喜んで宝物扱いする。
子どもはそういった姿を見て、手紙を書くことの楽しさや喜びを知り、「書きたい」という気持ちがどんどん膨らんでいきます。

ひらがなを書く練習は何歳から?書く興味を引き出す最強のツールは「おてがみ」

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小学校入学は、子どもにとっても親にとっても大きな変化です。そのスタートに自信を持たせるためのひらがなのお勉強。決して強制せず、日常生活の中でできる習慣や環境づくりに取り組みたいですね。

子どものペースを大切に、親子で楽しくひらがなに親しんでいきましょう。

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執筆者

ライター 西方 香澄

徳島で生まれ育ち、大学進学を機に神戸へ。養護教諭・児童発達支援など教育に従事したのち独学でライティングをはじめる。夫・1歳になった娘とクリエイティブな毎日をつくるため、現在デザインも勉強中。

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