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話題の育児書を読んでみた!子育てブックレビュー

『息子のトリセツ』を読んだら、男の子育児のもやもやが晴れた!息子に対する「なぜ?」「どうして!」が一気に解明

『息子のトリセツ』を読んだら、男の子育児のもやもやが晴れた!息子に対する「なぜ?」「どうして!」が一気に解明
男性脳を知ればもっと男の子育児を楽しめるようになる!?脳科学者・黒川伊保子氏による新刊『息子のトリセツ』(扶桑社新書)を男の子育児に奮闘中の編集部Fが読んでみました。
目次

昨年11月に発売された脳科学者で人工知能の研究者である黒川伊保子さんの著書『息子のトリセツ』(扶桑社新書)。話題になった『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』(ともに講談社)、『娘のトリセツ』(小学館)に続く4冊目の"トリセツ"本です。

そんな『息子のトリセツ』について「おやこのくふう」で紹介したところ、その記事の人気ぶりに、息子のことを理解できない…と思っているママって多いんだなと痛感。
ちなみに私、編集部Fも、目下、息子と娘の子育て中。自分には弟がいたので、男の子のこともわかっている…という自信はあったのですが、息子の理解しがたい姿に迷い不安になり、娘の姿を見て「これだよなー」と理解できて安心する、そんな繰り返しの毎日。性差を気にせず子育てしたい…と思いつつ、明らかに違っている息子と娘という男女の差に直面し、男の子という生き物に戸惑うことが多いのがホントのところ。
少しでも息子のことが理解できるのなら…とこの本を購入してみました。

男の子は狩りに必要な空間認知力が発達している!?

本書では、男性脳について、著者の黒川さんの息子の子育てのエピソードを随所に盛り込みながらわかりやすく解説されています。

男性と女性の脳の違いを理解するための基本が、男性は「遠く」を優先する脳で生まれてきて、女性は「近く」を優先する脳で生まれてくるということ。
男性は目の前のことを観察するよりも、空間認知力を優先して使い、物との距離感をつかんだり、ものの構造を見抜く力が早く発達するのだそう。それはなぜかというと、生きるために必要な「狩り」に必須の能力だからと著者は語ります。

わが家の6歳の息子はレゴブロックが大好き。おやこで一緒に作っているとき、説明書をしつこく確認し現物と見比べて1つずつ組み立てるので精いっぱいの私(母親)に比べ、説明書をちらっと見ただけでどんどん手を動かすことができる息子。さらに、組みあがったブロックを眺めてすぐに組み方の間違いに気づけるというあまりの違いに、年のせいかな、と思っていましたが(それもあるに違いないが)、空間認知力の差なのかもしれない…と納得しました。
一方、息子が「探してー」という必要なブロックのパーツを大量のブロックの箱の中から探してあげる作業は、夫よりも私のほうが得意だったりするのは、近くのものをまんべんなく観察するのが得意な女性脳のおかげなのかな、と思ったり。

そして、多くの男の子たちは小さいころ電車や働く車にハマることが多く、乳児のころ「何も教えてないのに、どうして生まれつき車が好きなんだろう…?」と不思議でしたが、形や構造を見てわかるものに興奮するのは、自然なことなのかもしれません。

男の子は先のゴールにロックオンして目の前に意識がいきにくい!?

また、小さなことですが…
いまの季節、部屋に出入りする際に廊下に続くドアをすぐ閉めないと暖房で温めた部屋に冷たい空気が入ってくるので、「ドアをあけたらすぐ閉める」を家族のルールにしています。娘は教えなくても「ドアを開けたらきちんと締める」がセットになってできるのに、どうして、息子は開けたらあけっぱなしでできないの…と、その都度「閉めて!」と注意していました。
でも…これにも理由があった!先のゴールにロックオンしてしまっているので、目の前のドアを閉めることにはもう意識が向かないんですね…。

この"〇〇しっぱなし"、何かの途中でぼんやりしていることを許すのは、男性脳の長所(高い目的意識と客観性など…)を伸ばすために、大目に見たい"息子のトリセツの基本のキ"だそう。 さほど気にしなくていいということがわかり、日頃のイライラがスッキリ!
「どうしてそんなことができないの?」といちいち目くじら立てる必要はなく、それよりももっと大切なことを伸ばすため…と思えば我慢できるかもしれません。

また、へぇと思ったのは、小さな目標を達成しどんどんステップアップしていくことに喜びを感じる女性に対し、男性は遠くのゴールを設定してそれに向かっていくことが得意だということ。とくに男の子には遠くのゴール設定が必要だということは、今後、子育てをしていくうえで知っておくと役に立ちそうだと思いました。

男の子を理解したい…と思う母親はぜひ!

『息子のトリセツ』を読んで、夕方から夜の貴重な子どもとの時間はスマホを封印しようとか、もっと愛を伝える言葉を子どもに降り注がなくてはとか、今日からの育児で取り入れていこうと思うことが多くありました。
勉強も習い事も、他の子と比べることなく自分たち親子のスタイルを見つけさえすればいいなど…先輩ママである黒川さんの言葉は説得力があり、参考になります。

つい小さなことが気になったり、イライラしてしまいがちなことも、男性脳のせいか、と思えばおおらかな気持ちでいられそう。
何より、とりあえず、男の子を育てるときには、空間認知力と好奇心をはぐくむために部屋は散らかっていたほうがいい、というところに救われました(笑)。

ジェンダーレスの時代、性差以上に大切にしたいのは個人差。でも男の子育児でもやもやしたり、悩んだり、イライラしたときはこの本は一つのガイドラインになるかもしれません。
まずは兄弟育児に奮闘しているママ友にこの本を渡してみようかな…「これを読んでもっと男の子育児を楽しもうよ」。そんな風におすすめしたくなるような1冊でした。

『息子のトリセツ』
著者:黒川伊保子
発行:扶桑社
定価:本体860円+税

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