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ニューヨーカーに学ぶ!ポジティブ子育てキーワード

辛いとき、痛いとき「わかってるよ」の声かけで子どもは安心する!まずは気持ちを肯定するのが大切

辛いとき、痛いとき「わかってるよ」の声かけで子どもは安心する!まずは気持ちを肯定するのが大切
【使える英語の子育てフレーズ】NY在住ママに日本語の会話でも使える"英語ならではのポジティブなフレーズ"を教えてもらうこの連載。今回は子どもの気持ちに共感し、安心させてあげる「I know...」について。
目次

アメリカの子育てのシーンでは英語ならではの前向きな表現がたくさん使われています。そのフレーズをおやこの毎日に取り入れてみませんか?
今回取り上げるのは、子どもの気持ちを否定せず受け止め、安心させてあげる言葉です。

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こんにちは。ニューヨークで3歳の娘の子育てに奮闘中の駆け出しママ、三枝由里香です。

ニューヨークでは、16歳以上の全員がワクチン接種対象となり、成人の半数以上が1回目のワクチン接種を完了したことで、新型コロナウイルスの感染者数もかなり落ち着いてきました。それを踏まえ、ニューヨーク州知事が、5月半ばにはコロナによる規制の大半を解除すると宣言し、街も少しずつ活気づいてきました。

今年の行楽シーズンは去年に比べて、活動範囲もグッと広がりそうです!…とはいうものの、世界では変異株が出たりと、まだまだ油断できない日々。マスク手洗い消毒の対策は続けつつ、過ごしやすい季節を楽しみたいと思います。

さて、今回は子どもが泣いてしまったり、不安になってしまったりしたときによく使う表現「I know...」をご紹介します。「I know(私は知っている)」は、誰でも知っている簡単な表現ですが、子育てでも日常会話でもよく出てくる便利な共感の表現なのです。

転んだとき、すぐ「大丈夫!」でなく「痛かったのわかってるよ」

小さい子どもは、よく転んだり、ぶつけたりして、その度に泣きながら「いたいよー」と訴えてきますよね。うちの娘はもうすぐ4歳ですが、いまだに一日数回は転んで泣いています。

そんなときに、私は励ましのつもりで「大丈夫!痛くないよ」と言っていたのですが、ある日、こんなことに気がつきました!夫は子どもが転んだりしたとき、まず最初に「I know…」(痛かったのわかってるよ)と言っているのです。
そして、その後に「でも血も出てないし大丈夫だよ」と言ってあげていました。すると子どもは安心したように、また走って遊びにいきます。

私がよく言っていたように「大丈夫!痛くないよ」という励ましだけでも、子どもを落ち着かせることはできるのですが、もしかしたら子どもが訴えている「いたいよー」という気持ちを否定して、必要以上に我慢させてしまっているのかも…とハッとしました。

子どもが「いたいよー」と訴えてきた場合は「そうだね、痛かったね」と、その気持ちに寄り添ってあげてから「でも、傷もないから大丈夫だよ」と言ってあげるともっとスムーズに立ち直れそうですよね。

気持ちを否定されるとなぐさめられてもちょっと寂しい

また、この表現は、子どもが不安を感じたり、寂しそうだったりするときにもよく使います。

例えば、保育園や幼稚園に行くのにママと離れたくなくてぐずっているようなとき、「I know you will miss your mommy.」(ママと離れるの寂しいんだよね、わかってるよ。)と「寂しい」という気持ちに共感してあげてから、「でも、4時にはお迎えにくるよ」「みんなと遊んで、ランチを食べて、お昼寝をしたらお迎えにくるよ」というように、不安にならなくていい理由を具体的に説明してあげます。

このように、気持ちに寄り添ってあげることで、子どもの「寂しい」という気持ちも肯定しながら、励ましてあげることができますね。

さあ、この表現を日本語に取り入れてみましょう!
「I know」が意味する「わかっているよ」ということが伝わるように、転んでしまったときは「うん、みてたよ。痛かったね」、寂しそうなときは「お友達がいないと寂しいよね」などと、一度共感してあげてから「でも、大丈夫だよ」と励ましてあげるのはどうでしょうか?
繊細な子どもの気持ちを否定せず、上手に励ますことができるはずです!

私たち大人も、何か悩みを打ち明けた時に「たいしたことじゃないよ。大丈夫だよ」とだけ言われたら、少し寂しい気持ちになりますよね。やはり最初に「それは大変だったね」と共感してもらってから「でも、大丈夫だよ」と言ってもらえると、感じ方は全く変わるはずです。

大人にとっては、たいしたことない痛みだったり、些細な悩みかもしれませんが、子どもがそのときに、泣くほどツライと思っているのは紛れもない事実です。まずは、その気持ちに寄り添って「痛かったね」「寂しいね」と言ってあげてから、力強く「大丈夫だよ!」と安心させてあげたいですね。

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執筆者

ライター 三枝 由里香

東京の企業でマーケティング業務に携わった後、新規事業立ち上げメンバーとして台湾に駐在。5年間の台湾生活を経て、2012年から2017年までニューヨークの出版社に勤務。現在は、台湾系アメリカ人の夫とともに、3歳の娘を日英中のトライリンガルにするべく、家では中国語、外では英語、ママとは日本語というトライリンガル子育て奮闘中。

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