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絵本ナビ編集長厳選【子どもの気持ちに寄り添う絵本】

「おにいちゃん、おねえちゃん、だいっきらい!!」妹や弟のモヤモヤした気持ち、どうしたら救われるの?

「おにいちゃん、おねえちゃん、だいっきらい!!」妹や弟のモヤモヤした気持ち、どうしたら救われるの?
【絵本ナビ編集長が厳選】子どもの気持ちが複雑化する幼児期。子どもの目線に経った、子どもの気持ちに寄り添うような絵本を、読み聞かせしてあげませんか?今回は「お兄ちゃん、お姉ちゃんにくやしい思いをする妹、弟のモヤモヤした気持ち」がテーマです。
目次

うれしい、楽しい、悲しい、腹が立つ…たくさんの経験を通して、複雑な感情も持ち始めてくる幼児期。子どものさまざまな感情に、親としてはなんと声をかけてあげていいのかわからないというシーンもしばしば出てきますよね。

そんなときは、子どもの目線に経った、子どもの気持ちに寄り添うような絵本を、読み聞かせしてあげませんか?

そんな想いをこめた、絵本や児童書に関する日本最大級の絵本ポータルサイト「絵本ナビ」の編集長・磯崎園子さんによる「子どもの気持ちに寄り添う絵本」連載。今回は「お兄ちゃん、お姉ちゃんにくやしい思いをする妹、弟のモヤモヤした気持ち」にむけての一冊です。

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絵本を読んでいるとすぐに先を読んじゃうおにいちゃん。

お菓子もいっつもたくさん食べちゃうおねえちゃん。

けんかになっても、すぐに負けちゃうし、「すーぐ泣く」ってバカにするんだ。

もうおにいちゃん、おねえちゃん、大っ嫌いだ!

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≪磯崎さんおすすめ≫ 私の言い分も、お兄ちゃんの言い分もどっちも大切

『ママ、どっちがすき?』

今日もキコちゃんはお兄ちゃんとケンカ。

「ママ―! おにいちゃんが たたいたぁ!」

ママに訴えると、お兄ちゃんは私が悪いって言う。だって、私の色えんぴつにはちょっとしか色がないのに、お兄ちゃんばっかり新しいの買ってもらって、ずるい。ちょっと借りようとしただけなのに。きっとお兄ちゃんの方が、ママに大事にされているんだ!

「ねえママ、どっちがすき?」

こんな事聞かれたら、ママだって困っちゃいます。だって、どちらの事も好きだから。だけど、キコちゃんのママは、とってもわかりやすくその事を教えてくれるのです。

キコちゃんに言い分があるように、お兄ちゃんにも言い分がある。同じように、キコちゃんにはキコちゃんの良さ、お兄ちゃんにはお兄ちゃんの良さがある。例えば、このりんごとミカンみたいに……ね。

いつも自分より少し大きいお兄ちゃんやお姉ちゃん。いつだってちょっといばっているし、泣いたってかまってくれない。どうしていつも! だけど、心のどこかでは思っているんです。「頼りにしたい」って。そんな気持ちを、私たち大人が、大きく包んであげられたらいいですよね。

『ママ、どっちがすき?』 (作:織田りねん 絵:中田いくみ バイ インターナショナル)

そのほかのおすすめ2冊。

『おにいちゃんといもうと』

小さな妹はいつもお兄ちゃんにからかわれて、泣かされてばかり。お兄ちゃんは妹のことが嫌いなのでしょうか。だけど、本当はひどい事なんてしないって気がついちゃったのは、妹の方。そうやって、段々と一緒に遊べるようになっていくのでしょうね。

『おにいちゃんといもうと』 (文: シャーロット・ゾロトウ 訳: おーなり 由子 絵: はた こうしろう  あすなろ書房 )

『いもうとのにゅういん』

いつもちょっと意地悪をしたり、いたずらをしていた妹が、いないとさみしい。入院することになったのです。お姉ちゃんは、妹が何を持っていったら喜ぶかな、と懸命に考えます。お姉ちゃんのいじらしさを感じられる絵本です。

『いもうとのにゅういん』 (作: 筒井 頼子 絵: 林 明子  福音館書店)

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きょうだいってちょっとやっかい。でも、やっぱりかけがえのない関係でもあります。ケンカしたり、いっしょに遊んだり…そうやって少しずついっしょに成長していってほしいですね。

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お話を伺った方

「絵本ナビ」編集長 磯崎園子

絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長として、絵本ナビコンテンツページの企画制作・インタビューなどを行っている。大手書店の絵本担当という前職の経験と、自身の子育て経験を活かし、新聞・雑誌・テレビ・インターネット等の各種メディアでも「子育て」「絵本」をキーワードとした情報を発信している。著書『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)

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