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【理系脳を育む素朴なギモン】「蚊はどうして刺すの?」「なんでかゆくなるの?」困った"蚊"から子どもの考える力を育てよう!

【理系脳を育む素朴なギモン】「蚊はどうして刺すの?」「なんでかゆくなるの?」困った"蚊"から子どもの考える力を育てよう!
蚊が人を刺して血を吸う理由、蚊に刺されるとかゆくなる理由を、子どもにもわかりやすく解説します。
目次

中学高校の理科・情報教員免許をもち、インスタグラムで「はるかの理科育児日記」を発信中の2児のママ、はるかさんに、幼児から楽しく理科分野の関心をふくらませるためのヒントを教えていただきます。

今回のテーマは「蚊」
知らず知らずのうちに忍び寄って血を吸っていき、さらに”かゆい”というストレスも与えていく…そんな困った蚊が学びを与えてくれる!?さっそく教えていただきましょう。

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お子さんが夏休みの方は、一緒に虫とりや公園遊びに出かける機会が増えているのではないでしょうか。

お盆が明け、日中少し過ごしやすくなった公園で、私も息子と虫とりをしながら蚊と戦っています。虫よけスプレーを塗っても塗っても刺されるんですよね。

まだまだ秋にかけて出没する蚊について、お子さんと楽しく会話をしてみませんか?生命の連鎖や人の身体のしくみにも興味を広げることができますよ。

なんで蚊って人を刺すの?

実は、血を吸うのはメスだけ。メスの蚊は、卵を育て産むためにタンパク質が必要なので人や動物の血を吸うんです。オスや産卵前でないメスは花の蜜や樹液を吸っています。(えっなんだか蚊のイメージと違う!健気!)

なんで蚊が刺すとかゆいの?

蚊は針を人の毛細血管に刺しこんで血を吸うのですが、血を吸う前に蚊が出す唾液に”人がかゆくなる成分”があるからなんです。 蚊が血を吸おうと思って人間の皮膚を切り開くとき、痛みを感じなくする麻酔のような成分と、血が固まりにくくなる成分の入った唾液を流し込みます。その唾液に反応して起こるアレルギー反応でかゆくなります。

息子は「かゆくなるのは蚊の毒なの?」と聞いてきましたが、毒ではなく唾液なんですね。

子どもとクイズ形式で楽しんでも!

Q 蚊に刺されるとどうしてかゆくなるのかな?
A 蚊が血を吸う前につばを出すから、かゆくなるんだよ。

Q 蚊はなんで人の血を吸うのかな?
A 血を吸うのはメスだけなんだよ。卵を育てて産む栄養にするために血が必要なんだよ。

Q じゃあオスはなにを食べていると思う?
A オスは花の蜜や樹液を吸っているよ。

クイズ形式で考える練習をするのも楽しいですね。もちろん間違ってもOK。どんな答えでも、考えたことをほめてくださいね。

おすすめ!子どもの理解が深まる・興味が広がる「蚊」や「血」の絵本

蚊の目線で生態がよくわかる観察絵本

私は蚊がメスしか血を吸わないことを、息子とこの本を読み初めて知りました。オスとメスが出会い、交尾をして、メスは人や動物の血を吸い卵を育て、産卵します。そしてまた新しい命が生まれる生命の連鎖にふれることができる絵本です。ちなみに蚊は水があるところに卵を生むので、庭のバケツに水を張りっぱなしにしないよう気を付けています。

『やぶかのはなし』
文:栗原毅作 絵:長新太
福音館書店
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血の働きをわかりやすく描いた本

蚊に吸われる血、けがをすると出てくる血。子どもにとっても身近な血だけれど、身体の中はふだん見ることができません。この絵本で、身体の中を子どもと探検してみよう!血が何でできているか、身体の中をめぐる血液の流れなど、身体のしくみや不思議に興味がきっと広がりますよ。

『ちのはなし』(かがくのとも絵本)
文・絵:堀内誠一
福音館書店
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【番外編】どんな人が蚊に刺されやすい?

一緒に公園にいても、自分ばかりが刺される、子どもばかりが刺されるなど差がありますよね。

蚊は汗に含まれる乳酸や二酸化炭素も敏感に察知するため、汗をかいている人や、運動によって二酸化炭素を多く吐き出す人に集まるようです。つまり、体温が高く、汗をよくかき、動き回って二酸化炭素をたくさん排出している人が刺されやすいのです。

子どもが刺されやすいのも納得。汗かきの私も。暗い色を蚊は好むため、黒やネイビーの服を着ていると狙われやすいよう。

蚊から学べるポイント

  1. 蚊だけでなく、虫・動物・人間など生き物はオスとメスがおり、メスが卵や子を産むことで命がつながっていくことへ発展して考えることができる
  2. 蚊が吸う血について興味を広げることで、人や動物の身体にしくみに発展して考えることができる

刺すのは蚊のメスで産卵のために血を吸っている…というところから、息子は、飼っているメスのカブトムシが産卵中にエサをよく食べていたことと結びついていたようです。

蚊にさされるのは嫌だけれども、子どもの学びのチャンス!
次に蚊にさされたら「何でかゆいと思う?」から「メスしか刺さないんだよ」などと会話を広げてみてくださいね。

日常生活の「なんで?」の多くが実は理科に直結しています。理科をとおして様々なことに興味を持つことが知的好奇心を育てることにつながります。ドリルやプリントでは得られない、身近な生活からなぜ?と疑問を持つ力や、自分の頭で考え試行錯誤する力を幼児期に育てるヒントになればと考えています。

ちなみに蚊が皮膚に止まってから唾液を出し終わるまで15秒だそう。いかに早く気づけるかが勝負!  

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執筆者

はるか

「日常のなんで?を大切にする理科育児」を実践し、日々の生活で子どもの知的好奇心を楽しく広げるヒントをInstagramで発信中。子どもの頃から理科が好きで、高校は理数科。大学ではバイオテクノロジーを学び、大手メーカーSEを経て私立大学で人の成長を支援する。キャリアコンサルタントの視点から、子育てとわたしらしく生きることの両立を応援する団体「ラシク」を2021年1月に設立。 中学高校の理科・情報教員免許。5歳と0歳の兄弟を子育て中。
モットーは「ママの世界が広がると子どもの世界も広がる」
Instagram: はるかの理科育児日記

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