公共の場所で騒がない、座って待つ…子どもの「自制心」は遊びで育める!リモコンやマステ…身近なモノを使ったトレーニング6選

公共の場所で騒がない、座って待つ…子どもの「自制心」は遊びで育める!リモコンやマステ…身近なモノを使ったトレーニング6選
【教育の専門家・TERUさんが徹底解説!】公共の場で騒がない、話を最後まで聞く、待つなどの「自制心」を育てる遊びを紹介します。身近なモノを使った室内でできる遊びは雨の日のおうち時間にもおすすめです。
目次

公共の場で騒がない、人の話を最後まで聞くといった我慢する力「自制心」は、幼児期に身につけておきたい大切な力。
そんな自制心を子どもが夢中になって楽しく身につけられる方法を家庭教育アドバイザーのTERUさんに、紹介してもらいます。

ポイントは子どもが自ら静かにせざるを得ない遊びであること。

体ひとつでできる遊びを紹介した前回につづき、今回は身近なモノを使った遊び。
思い立ったらすぐにできる室内遊びをピックアップしているので、これから増えそうな雨の日のおうち時間を過ごすアイデアにもおすすめです!

1.うまくくぐり抜けられるかな?「スパイダーネット」

「スパイダーネット」は、泥棒やスパイになりきって、張りめぐらせたひもなどの間をうまくくぐり抜ける遊びです。

スパイダーネット

  1. ビニールテープやマスキングテープ、ひもなどを廊下などに張りめぐらせる
  2. テープやひもに触れないように通り抜ける

ひもの位置と自分の体の動きを把握しながらゆっくり動く必要があるので、心と体を同時にコントロールする練習になります。

2.脳へのいい刺激もいっぱい「ジェンガ」

おなじみ「ジェンガ」は、静かに動く練習になる遊びです。細長いブロックを互い違いに組み合わせた塔から、バランスを崩さないように順番に1本ずつ順番にブロックを抜いて上に積み上げていくゲームです。

ジェンガ

  1. 積み上げたジェンガからバランスを考えながら1本抜き、上に重ねる
  2. 順番にジェンガが崩れるまで行う

静かにするには言葉と動きの両方が機能する必要がありますから、しゃべらずにかつ動きも伴うジェンガは効果的です。また、指先を繊細に動かすことは脳にもいい刺激になり、脳を鍛えるという点でもおすすめです。

3.静かに動く練習になる「将棋くずし」

将棋を使った昔ながらの遊び「将棋くずし」こちらもバランスを考えてそーっと動く必要のあるゲームです。

将棋くずし

  1. 将棋を山状になるように置く
  2. 順番に将棋を崩さないように駒を1つずつ取っていく

「どの駒なら取っても大丈夫かな?」と考えながら、1個ずつ駒を崩さないようにそっと指先を使って取っていく動きは、自分の体を静かに動かす練習になります。

4.どれだけ高く積めるかな?「積み木重ね・重ね将棋」

積み木重ね・重ね将棋はとってもシンプルな遊び。子どもにはふだんからなじみのある遊びかもしれませんね。

積み木重ね・重ね将棋

  1. 積み木や将棋を高く積む
  2. 積んだ積み木や将棋の高さを競う

この遊びのポイントは、とにかく高く積むこと。高くなるほどバランスが悪くなるので、自然と静かにそーっと動く練習になりますよ。小さな子でも楽しめる遊びです。

5.一定時間を耐える練習になる「ぴったりストップ遊び」

30から60など大きな数を正しく数えられるようになり、1秒の感覚がわかるようになった子におすすめ。ストップウォッチを1分ぴったりになるように止める遊びです。

ぴったりストップ遊び

  1. 目を閉じた状態でストップウォッチをスタート
  2. ちょうど1分になるようにストップウォッチを止める

10秒など短い時間では効果があまりないので、30秒〜1分を目安にルールを決めて遊びましょう。椅子に座って動かずに行うと、静かに動かずに一定時間を耐える練習になるのでおすすめです。

6.緩急をつけて動く「スローモーションゲーム」

テレビのリモコンを使った遊び。子どもはロボットになりきって、リモコンの指示に従って動きます。

スローモーションゲーム

  1. 親がリモコンを持つ
  2. 親が「ストップ」「再生」「スロー」「巻き戻し」などの指示を出す
  3. 子どもがリモコンの指示に従って止まったりゆっくり動いたりする

キャッキャと楽しんで参加する子が多く、ゆっくり動いたり止まったりする遊びが、静かにする力、自制心につながっていきます。
家族みんなでやったり、リモコンで指示を出す係を子どもと変わったり。ときどき「早送り」なんかも取り入れるとより盛り上がりそうですね!

■TERUさんご本人が解説!「幼児・小学生の自制心が育つ遊び」

***

身近な遊びに自制心を育てるヒントがたくさん詰まっていることがわかりました。
ポイントは「静かにそーっと」「指示に従って動く」など動きを制御する時間があること。ふだんの遊びに動きを制御する要素を入れてアレンジしてみるのも楽しそうですね!

特別なアイテムがなくても楽しめる自制するトレーニング遊び。子どもの年齢やレベルに合わせて取り入れてみてください。

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お話を伺った方

家庭教育アドバイザー TERU

幼児教育の講師。 1000人以上の子どもたちと関わってきた経験をもとに、0~12歳の保護者向けに知育、育脳、子どもとの接し方など家庭教育情報を発信している。登録者8万人超のYouTubeでは"子どもを成長させる"実践的な子育て動画を配信中。
YouTube:子育て勉強会 TERU channel
Twitter:@TERUkyoiku
Instagram:teru_kyoiku

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執筆者

ライター 西方 香澄

徳島で生まれ育ち、大学進学を機に神戸へ。養護教諭・児童発達支援など教育に従事したのち独学でライティングをはじめる。夫・1歳になった娘とクリエイティブな毎日をつくるため、現在デザインも勉強中。

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