記憶力は子どもの「自分で考える力」のもと!効率よくワーキングメモリを増やす"記憶遊び"とは?

記憶力は子どもの「自分で考える力」のもと!効率よくワーキングメモリを増やす"記憶遊び"とは?
教育の専門家・TERUさんが子どもの記憶力を楽しく鍛える方法を解説!さまざまな場面に応用できる"使える"記憶力を身につけるための工夫と、子どものモチベーションを保つためのポイントを紹介します。
目次

記憶力は、学習面ではもちろん、社会で人と関わりながら生きていくうえでも大切なスキル。わが子を「記憶力がいい子」に育てたい、と思う親御さんも多くいることでしょう。

そんな記憶力、意識して鍛えることはできるのでしょうか。家庭教育アドバイザーのTERUさんに、楽しみながら子どもの記憶力を鍛えるおすすめの遊び方を教えてもらいました。

"自分で考える力"のもとになるワーキングメモリ

記憶力というと暗記のイメージが強いですが、日常生活とも関連があるのでしょうか?

おやこのくふう編集部 編集部

記憶力は国語や算数などの教科学習と結びつけて考えられがちですが、じつは普段の生活とも深く関連しています。簡単な質問に答える、「〇〇してね」と言われたことを行動に移すといった人とのやりとりでも記憶力を使っているのです。

このような何かを一時的に覚えておく能力のことを「ワーキングメモリ」と呼びます。ある作業や動作に必要な情報を一時的に覚えて処理する能力で、作業記憶や作動記憶とも呼ばれています。ワーキングメモリは脳の前頭前野の働きによるもので、人がものを考え判断し、行動したり指示したりするために欠かせない機能です。

このワーキングメモリの発達のスピードには個人差があります。その機能が十分でないと、日常生活で忘れ物をする、会話が噛み合わない、状況にそぐわない行動をしてしまうといった困りごとが生じます。

そうした困りごとを減らし、どんな状況でも自分で考えて行動できるようにするために、幼児期から鍛えておきたい大切な力です。

ワーキングメモリを鍛えるには「神経衰弱」がおすすめ!

子どものワーキングメモリを鍛えるためにはどうしたらよいのでしょうか。

おやこのくふう編集部 編集部

子どもは記憶遊びを通して楽しくワーキングメモリを鍛えられるといいですよね。とくにおすすめの遊びは「神経衰弱」です。

神経衰弱では、短時間のうちにカードの絵柄や数字を覚え、見えないカードの内容を予測してめくるという頭の動きが必要ですよね。これをゲームとして繰り返すことで、効率的にワーキングメモリを鍛えることができるのです。

脳の前頭前野は生後2か月頃から鍛えることができるといわれています。神経衰弱は1歳前後からできる数少ない記憶遊びですから、やらないのはもったいないですよ!

「神経衰弱」で遊ぶときの2つのポイント

子どもと神経衰弱で遊ぶときに、さまざまな場面に応用できる"使える"記憶力を身につけるためのポイントがあります。また、繰り返し遊んで記憶力を鍛えるためには、子どものモチベーションを高く維持することも大切です。

ポイント1:トランプ以外のものも使い記憶に幅をもたせる

たとえばトランプを記憶するのが得意になっても、トランプ以外のものでは記憶力を発揮できないことがあります。漠然と記憶の作業を繰り返すのではなく、どんなパターンでも記憶できる力を身につけることが大切です。

神経衰弱では、トランプ以外のものも使って記憶する事柄に幅を持たせましょう。たとえば色のカードを使って赤と赤、青と青をそろえる、形やイラストをそろえるなど、神経衰弱の題材を工夫することで柔軟に応用できる記憶力を育てることができるのです。

ポイント2:難易度をコントロールしてモチベーションを保つ

本格的な神経衰弱はまだ小さな子には難しいこともありますよね。 いきなり高いレベルにチャレンジするのではなく、少しずつステップを踏んで子どものモチベーションを保つ工夫をしましょう。

カードの枚数を少なくする、子どもが覚えやすい題材を使うといった方法で難易度をコントロールして、子どもが「できた!」と感じやすくするのが遊びに夢中にさせるポイントです。


■TERUさん本人が解説!子どもの記憶力とワーキングメモリーをズバ抜けて伸ばす神経衰弱

勉強だけでなく日常生活にも欠かせないワーキングメモリ。幼児期から鍛えておけば、それは子ども自身の自信になり、ほかのスキルを引き上げることにもつながるのではないでしょうか。

次の記事では、TERUさんがおすすめする年齢別の神経衰弱の遊び方を紹介します。

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お話を伺った方

家庭教育アドバイザー TERU

幼児教育の講師。 1000人以上の子どもたちと関わってきた経験をもとに、0~12歳の保護者向けに知育、育脳、子どもとの接し方など家庭教育情報を発信している。登録者6万人超のYouTubeでは"子どもを成長させる"実践的な子育て動画を配信中。
YouTube:子育て勉強会 TERU channel
Twitter:@TERUkyoiku
Instagram:teru_kyoiku

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執筆者

ライター 西方 香澄

徳島で生まれ育ち、大学進学を機に神戸へ。養護教諭・児童発達支援など教育に従事したのち独学でライティングをはじめる。夫・1歳になった娘とクリエイティブな毎日をつくるため、現在デザインも勉強中。

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