【台風上陸の季節】「たいふうって何?」「どうして9月にたくさんくるの?」子どものナゼ?にわかりやすく答える方法

【台風上陸の季節】「たいふうって何?」「どうして9月にたくさんくるの?」子どものナゼ?にわかりやすく答える方法
【理系ママがわかりやすく解説】台風が発生する仕組みは?「台風の目」とは?大雨や強風になる理由や、9月によく日本にくるワケなど、子どもの自然や科学への興味関心をふくらませるようにわかりやすく解説します。幼児にわかりやすく説明するための「こども解説」も!
目次

中学高校の理科・情報教員免許をもち、インスタグラムで「はるかの理科育児日記」を発信中の2児のママ、はるかさんに、幼児から楽しく理科分野の関心をふくらませるためのヒントを教えていただきます。

今回のテーマはこの時期、子どもにとっても身近な「台風」について。

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9月は台風が日本に多くやってくる季節ですね。
私たち親子も8月に台風による暴風雨、木が大きく揺れる様子や、土砂崩れ、海の波が高くなっている様子を目の当たりにし、自然の猛威を体感しました。

ニュースや天気予報でも見聞きし、家族でも「台風」について話す機会が増えるこの時期。子どもの疑問に答えるのはもちろん、科学への興味関心をふくらませてみませんか?

防災の大切さについても親子で話し合う機会になりますよ。

台風って何?発生する仕組みは?

南のあたたかい海では、太陽の熱で海水温が高くなり、海水が水蒸気になって上空へ上がっていきます。上空では水蒸気が冷えてたくさんの「積乱雲(せきらんうん)」という雲ができます。

雲のまわりには湿った熱い空気がどんどん集まって、雲のうずまきを作ります。うずをまく空気の流れはどんどん早くなって、風も強くなり、「台風」になります。

▲積乱雲。大気の状態が不安定な気象条件で発生する高さ10kmを超える高い雲。急な大雨や雷、竜巻などの激しい突風を引き起こす

台風になるとどうして大雨になったり強い風が吹いたりするの?

台風になる積乱雲は、夏に夕立で大雨を降らせる通称「入道雲(にゅうどうぐも)」のこと。

台風はそんな大雨や突風を伴う巨大な積乱雲のうずまきです。積乱雲のうずまきは湿った熱い空気をまとってどんどん大きくなりながら日本に向かってくるので、風も強くなるし、大雨が降るのです。

「台風の目」ってなに?

▲うずまきの中心の穴が空いているようになっているところが「台風の目」

天気予報の図で台風を見ると、真ん中にぽつんと雲がない部分がありますね。台風の目は、強い台風の中心にできる雲がない部分で、雲がないので風もなく雨も降りません。雲がうずをまく遠心力で台風の目ができるんです。

ですから、台風が真上を通っていてちょうど台風の目の下にいるときは、風もなく雨もやんで"しーん"とした一度静かな状態になります。不思議ですよね。

台風がいつの間にか消えるのはどうして!?

海水の温度が高い間は、どんどん水蒸気が上昇するので台風は大きくなります。
進路とともに陸上を通過したり、北へ進んで海水温が低くなると、台風のエネルギーのもとになる水蒸気が上昇しなくなるため、台風は大きくなれず、急に勢力を失います。

台風はいつまでもその勢力を保ち続けるわけではありません。「台風が温帯低気圧に変わりました」とニュースでも聞いたことがあると思いますが、その背景にはこんな理由があります。

台風の進路図を子どもと一緒に見てみよう

▲台風が発生するとニュースや天気予報でよく出てくる進路図。進路と影響範囲を示している

天気予報で出てくる台風の進路図を、親子で一緒に見るのがおすすめです!

「台風はどこで発生して、どちらに進んでくるのかな?」「沖縄県を通ってきたね」「いつ頃うちの近くにやってくるのかな?」「今はおばあちゃんちの近くだけれど大丈夫かな?電話してみようか」「明日は〇〇県のほうに行くね」など日本の地理への関心につなげて会話ができます。

日本地図ポスターを貼ることをきっかけに地理に興味を持ち始める子も多いですよね。お部屋の地図と台風の進路を結びつけると、さらに会話がふくらみます。

台風はなんで9月にたくさんくるの?

▲出典:気象庁「台風の月別の主な経路」をもとに「おやこのくふう」編集部で作成

台風は、海の温度が高いと発生します。温かい南の海では実は一年中発生しています。知らなかった人も多いのではないでしょうか。

季節によって風の流れが違っているため、発生した台風が日本の近くに来るのは主に8月~10月ごろ。まれに季節外れの台風がやってくることもありますが、発生しても日本にやってこないことが多いんですね。

また、冬は海の温度が低いので、台風が発生しても、あまり発達しません。

こども解説「たいふうって何?」

台風は、暑いところで雨を降らせる雲が大きくなって、ぐるぐるうずをまきながら風もどんどん強くなってできたもの。

暑い夏は水をこぼしてもすぐに乾くのと一緒で、水が目に見えない"水蒸気"になって空に上るんだ。日本よりもっと南の暑い国で海の温度が高くなって、海の水が空にあがってできた雨雲が、大きくなったものが台風だよ。

台風は風にのって温かい南の海から日本の方にやってくるの。9月はちょうど、日本にやってきやすい時期で、毎年いくつもの台風がやってくるよ。

たくさん雨が降ったり、強い風が吹いたりして危ないから、台風が近づいたときはおうちの中で気をつけて過ごそうね。

天気予報で、台風の衛星写真や進路予測など一緒に見たり、自宅に地球儀があるなら、地球儀や日本地図・世界地図など見ながら台風の進み方を話し、世界の空がつながっていることを体感してもいいですね。

おすすめ!子どもの理解が深まる・興味が広がる「台風」の絵本

大きな台風を経験したきょうだいの一夜の物語

台風が来たときのドキドキ、ちょっとこわくて不安な気持ちが子どもの目線で描かれています。
「台風が近づくとき→台風の目→遠ざかるとき」と、時間を追って雨や風の音の変化がリアルな擬音語で表現されています。台風が来たとき、この絵本のように、お子さんと一緒に耳を傾けて雨や風の音の変化を楽しんでみるのもいいですね。

シンプルな絵と文章で、3歳頃から楽しめます。

『たいふうのひ』(講談社の創作絵本)
作:武田美穂
講談社
amazon購入はこちら

身近な台風をきっかけに親子で防災を考えてみよう

こちらは防災の絵本です。台風が近づくとどうなるの?から始まり、台風に伴う自然の恐ろしさについて、川の氾濫・土砂崩れ・避難のしかた・避難時の持ち物・雷が来たときの行動などが子ども向けに描かれています。

保育園・幼稚園では定期的に防災訓練を実施していますよね。その経験から、わが家では子どもが予想以上に関心を持ちました。避難ルートを家族で確認し、災害時用のリュックを用意しようねと子どもと話せるといいですね。

『たいふうどうするの?』
絵:せべ まさゆき
監修: 国崎 信江
編著:WILLこども知育研究所
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今も、台風14号が発生しているニュースを見ながらこの記事を書いています。
子どものころ、怖いけれど内心ワクワクもしていた台風。安全を第一にしたうえで、楽しく学ぶ経験のひとつにできるといいですね。

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執筆者

はるか

「日常のなんで?を大切にする理科育児」を実践し、日々の生活で子どもの知的好奇心を楽しく広げるヒントをInstagramで発信中。子どもの頃から理科が好きで、高校は理数科。大学ではバイオテクノロジーを学び、大手メーカーSEを経て私立大学で人の成長を支援する。キャリアコンサルタントの視点から、子育てとわたしらしく生きることの両立を応援する団体「ラシク」を2021年1月に設立。 中学高校の理科・情報教員免許。5歳と0歳の兄弟を子育て中。
モットーは「ママの世界が広がると子どもの世界も広がる」
Instagram: はるかの理科育児日記

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