始め方、続け方、辞め方…幼児期になると現れる【習い事問題】。自己肯定感を高める、子どもと習い事のいい関係

始め方、続け方、辞め方…幼児期になると現れる【習い事問題】。自己肯定感を高める、子どもと習い事のいい関係
2020年おやこのくふうの#習い事、どうする?の人気記事ランキングを発表します!
目次

子どもが園に入って落ち着くようになると、何か習い事をさせたほうがよいのでは?と新たな悩みがでてきますよね。そのため、おやこのくふうでもよく読まれているのが#習い事、どうする?タグです。その#習い事、どうする?タグの2020年人気記事ランキングを大公開。今年よく読まれた記事は、子どもの可能性を広げる習い事の選び方や注意点などをまとめたものでした。

1位:「とりあえず体験を」は子どものためにならなかった!幼児の習い事で自己肯定感を高めるために大切なこととは

最近、幼児が参加できる習い事の種類も増え、「うちの子にはなにをさせようか」と悩むこともあるのでは? 前提として、家庭でできることは家庭で取り組むことが大切です。そのうえで、ダイナミックに身体を動かしたり、専門的な技術を教えるなど「家庭ではできない世界を広げる」ために習い事を利用する場合、「とりあえずやってみよう」ではなく、「好きを伸ばすこと」という観点で選びましょう。

というのも、体験レッスンの短い時間ではわからないことがほとんど。親が「合わなかったらすぐ辞めてもいい」と安易にやらせて「やっぱりダメだったか…」「合わなかったか」とすぐに手を引くのは、"あきらめる経験"や"できなかったという経験"を子どもにさせるだけになってしまいます。将来必ず役立つからと親主導でやらせてしまうのも要注意。子どものやる気がないまま始めた習い事は、後々辞めたいと訴えるが確率が高いです。

「できることが増える」「成功体験」を積むことで、「自分はできる!」というやり切った経験や自信が生まれます。その結果、自己肯定感が高まって、次のやる気につながるのです

習わせたいことがあるときは、まずは子どもが興味をもてそうか、好きになれそうか、ふれさせてみましょう。興味・関心をもたせるために親ができることは次の3つです。

  1. 親が楽しむ姿を見せること
  2. 「本物」を見せること
  3. 身の回りに「置いておく」こと

幼児期は、いろんなことを鏡のように写しとっている時期。習い事の先生との相性も大切です。経験や技術面よりも、どういうマインドの人が教えているか、「表情」と「言葉」でしっかり見極めてください。

なお、短所を補うために習い事に頼るのはあまりオススメできません。嫌いなことを習い事でさせられても、子どもは前向きにはなれず、「できない」劣等感だけが大きくなって辛くなってしまいます。一方、「1つの飛び抜けた長所があれば他にも伝染する」と言われように、飛び抜けた長所による自信は、大きなやる気のパワーとなり、苦手なことにも取り組めるようになります。

「とりあえず体験を」は子どものためにならなかった!幼児の習い事で自己肯定感を高めるために大切なこととは

「とりあえず体験を」は子どものためにならなかった!幼児の習い事で自己肯定感を高めるために大切なこととは

2位:子どもの運動神経は生まれつきのものじゃない!スポーツ系習い事を始める前に親が知っておきたいこと

2位には、コナミスポーツクラブ「運動塾」による、3~6歳の幼児期に運動を始めるメリットをまとめた記事がエントリーしました。

まずは、健康な体ができ、心身とも成長することができること。そもそも運動神経(運動能力)は運動経験により培われていくもので、生まれつきのものではないという点が多くの保護者の印象に強く残った様子です。

「コーディネーション能力」とは、これまでいわゆる”運動神経”と呼ばれてきた能力のこと。自分のカラダを思い通りに動かすために必要な能力で、「識別能力」「定位能力」「変換能力」「反応能力」「リズム能力」「バランス能力」「運動能力が飛躍的に伸びるのは、神経系の発達と身体の発育のバランスが非常に良く、運動能力を高めるのに最も適している9~12歳のゴールデンエイジと言われています。つまり幼児期は、飛躍的に伸びる児童期に向けてのまだまだ種まきの時期。幼児期に運動の感覚や、多様な体の動かし方を経験することで、運動できる「基礎」が身につき、その後のゴールデンエイジ時代に向けての伸びが大きく違ってくるのです。連結能力」の7つに分類されます。この「コーディネーション能力」は、スポーツはもちろんコミュニケーション能力や学力向上にも関連していて、子どもがこれから生きていくうえで、日常生活に欠かせない能力とも言われています。吸収力の高い幼少期に多くの運動経験をすることで、この「コーディネーション能力」を育てていくことができるのです。

また、スポーツ系の習い事は、幼児の心の成長に必要な、「ほめるきっかけ」や「達成感を感じる機会」にあふれています。「よくできたね」とほめてもらうことで、子どもの意欲を向上させる利点もあります。

子どもの運動神経は生まれつきのものじゃない!スポーツ系習い事を始める前に親が知っておきたいこと

子どもの運動神経は生まれつきのものじゃない!スポーツ系習い事を始める前に親が知っておきたいこと

3位:「習い事を辞めたい…」と言ったとき親はどうする?自己肯定感を損なわない"辞めさせ方"が肝心!

いざ習い事を始めた時、保護者が最初にぶつかる壁は、子どもが習い事を嫌がるときではないでしょうか?

子どもが習い事を嫌がるときは、ちょっとした「やりたくない・行きたくない」なのか、本当に嫌なのかを見極める必要があります。

  1.親と離れたくないなどの甘え
親は毅然とした態度で、いつも通り連れて行きましょう。先生はプロですので、安心して任せられます。

  2.子どもなりに行きたくない明確な理由がある
例えば、先生も習い事も好きだけど、お友だちと何かトラブルがある場合、自分の気持ちの整理がつけば頑張れることも多いので、その話をしっかり聞いて「そうだったんだね…」と共感してあげること(ミラーリング)で、落ち着いて参加できることも。この際、親が動いたことを子どもに悟られないようにするのが大切です。何かあったときに「すぐに親が対応してくれる」「なんとかしてくれる」と思わせてはいけません。

 3.そもそもその習い事が嫌い

この場合は無理をして続けさせる必要はありません。ただ、子どもにとって「諦めた」経験にならないよう、小さくてもいいので、必ず目標を達成させてからにしてください。不思議なことに、目標を達成すると「がんばれたんだから、これからも続けたい」と気持ちが変わることが多いのです。但し、「できるじゃん!続けよう!」と親からは言ってはいけません。

一般的に、子どものできる習い事は、3つくらいが限界です。「習い事は無限にできる」と思わせてはいけません。

年中・年長くらいになると、子どももいろいろ理解できるので、習い事をするには、このくらいのお金がかかる。送り迎えなどの家族の負担もかかる。そういう事情も説明した上で、本当にやりたいかどうかを選択させてください。家族の一員として、習い事をすることでどんな影響があるのかを理解することも大切です。

「習い事を辞めたい…」と言ったとき親はどうする?自己肯定感を損なわない

「習い事を辞めたい…」と言ったとき親はどうする?自己肯定感を損なわない"辞めさせ方"が肝心

4位:「運動が苦手なうちの子でも大丈夫?」いま人気の幼児のスポーツ系習い事で育める力は?

数ある習い事の中でも、親がわが子にぜひさせたいと思うのがスポーツ系習い事ではないでしょうか?この記事はスポーツ系習い事の人気ランキングやそれぞれで習得できる力を紹介したスポーツ系習い事総集編です。

まずは幼児の習い事、圧倒的人気ナンバー1はスイミング。水泳は、手足を含めた全身運動のスポーツ。基礎体力の向上、心肺機能の向上が期待でき、重力を感じない水の中での運動は鍛えられる筋肉が他のスポーツとは異なり、上半身も下半身も強くなるというメリットがあります。

体操も、運動系では、スイミングに次ぐ人気の習い事。鉄棒やマット運動、跳び箱、平均台、縄跳びなど総合的に取り組めます。「体を操る」と書く「体操」を通じて習得できる上手な身のこなし方は、子どもがこれから挑戦していく色々なスポーツに役立つ基盤になっていくもの。逆立ちなど、日常生活ではなかなかできない動きができるようになると、子どもは自分に自信がもつことができます。

近年、人気が高まっているのがダンス。楽しく体を動かせるだけではく、豊かな感受性や自己表現力を育むことができ、チームで踊ることが多いため、協調性なども身につきます。また、発表会など人前で披露することもあるため、子どもに達成感を感じてもらいたい、"自分"を表現できるようになってほしいという家庭にはおすすめです。

最近は幼児の頃からサッカーをする子が増えています。サッカースクールでは、まずボールの扱いに慣れることをメインに習います。チームスポーツなので、協調性はもちろん、柔軟性、バランス感覚、リズム感、持久力、瞬発力…など、多くの力を育むことができます。

いま注目されているのがトランポリン。うまく跳んだり着床できるよう練習することで、体幹が鍛えられ、さらに空間認知力、バランス感覚などいろいろな力が育まれていくのもうれしい点です。

幼児期のスポーツ系習い事の目的は、技術や能力の獲得ではなく、子どもが楽しく体を動かすことや、「できた!」という達成感を味わうこと。子どもが楽しく通うことが一番大切だということを、親は忘れずにいたいですね。

「運動が苦手なうちの子でも大丈夫?」いま人気の幼児のスポーツ系習い事で育める力は?

「運動が苦手なうちの子でも大丈夫?」いま人気の幼児のスポーツ系習い事で育める力は?

5位:柔軟性、瞬発力、バランス感覚、リズム感…「サッカースクール」ではいろいろなスポーツにつながる力が育まれる

いま大人気のサッカースクールについてまとめた記事が5位にランクインしました。

コナミスポーツクラブなどスポーツクラブで開催されている「サッカースクール」では、ボールの扱い方からスタートして、子どものペースに合わせて、サッカーの技術をアップさせることを目指します。個人差はありますが、サッカーを始めて1年~1年半くらいで、思ったところにボールを運べるようになります。幼児期のサッカースクールのゴール、目指すところはここまで。試合やより細かい技術指導は小学生からと考えています。

サッカーは身体の柔軟性が非常に重要です。特に、ひざと足首を柔軟に使えると、柔らかいタッチで、スムーズにボールを運べるようになります。
また、バランス感覚やリズム感もサッカーには欠かせない力。もし他の運動系の習い事を併用するなら、柔軟性、バランス、リズム感が養われるダンスやトランポリン等がおすすめです。

さらに、チームスポーツなので協調性も重要。パスの練習では、 うまい子や足の速い子など、受け手により相手に合わせることを考えていかないといけない。自分勝手では進みません。

サッカーは45分間走るスポーツ。幼児は45分走り続けることはないでしょうが、練習を続けるうちに、持久力も確実についていきます。
その他、瞬時に判断して決定する瞬発力など、サッカーで鍛えられる力はとても多く、それはいろんなスポーツに繋がっていきます。

サッカーの上手い下手は、身体の大きさや足の速さで決まるものではなく、ボールを扱う技術力で大きな差が生まれます。うまく身をこなせるようになる、ボールに慣れる、ボールを思い通りに運べるようになる、と段階を踏んで成長していけるので、焦らず長い目で見て、「将来につながる基盤を作っている!」と見守っていけるといいですね。

柔軟性、瞬発力、バランス感覚、リズム感…「サッカースクール」ではいろいろなスポーツにつながる力が育まれる

柔軟性、瞬発力、バランス感覚、リズム感…「サッカースクール」ではいろいろなスポーツにつながる力が育まれる

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執筆者

ライター 福田チヅコ

主として大手通信教育会社にて未就学児や小学生向けの教材や告知物の編集・原稿執筆を担当。

その他、女性誌やWEBでインタビューや対談記事を手がけている。

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