【教員がおすすめ】1年生におすすめの自由研究テーマ9選|簡単だけどすごいテーマや人とかぶらないテーマを大特集!

【教員がおすすめ】1年生におすすめの自由研究テーマ9選|簡単だけどすごいテーマや人とかぶらないテーマを大特集!
夏休みにおやこを悩ませる自由研究。どうせなら「すごい」と言われる作品や人とかぶらないテーマを選びたいもの。元小学校教員のライターが1年生に向けたおすすめテーマを紹介します。
目次

1年生にとって初めての夏休み。自由研究が宿題として出されている学校も多いのではないでしょうか。「自由」と言われても、何から始めたら良いのか悩みますよね。

今回は元小学校教員ライターの秋野みんみが、簡単だけど目を引くものや人と被らないものなど、1年生におすすめな自由研究のテーマを9つ紹介します。

1年生の夏休みの宿題に自由研究がある意味とは?


自由研究は長期休暇だからこそできる学びです。

ふだん学校で学ぶ国語や算数などはカリキュラムが決められているので、どうしても受動的になってしまいがち。小学校では生活科や3年生から始まる総合的な学習の時間など、自分でテーマを決めて学習することがありますが、どうしても時間的な制約があります。

しかし夏休みの自由研究は、まさにテーマも時間も「自由」です。自分の調べたいことや作りたいものを納得するまで、学び深めることができます。自由研究を通して、研究的学びの楽しさを感じてほしいというのが自由研究の1番の目的です。

1年生であれば、「自由研究って楽しい!」と思えたら大成功です。おやこで楽しく自由研究に取り組んでいきましょう。

1年生の自由研究テーマの決め方

1年生の自由研究は、子どもの好きなことや興味関心のあることからテーマを選ぶと良いでしょう。例えば、動物が好きであれば、実際に動物園に行って動物を観察したり、飼育員さんに質問をしたりすることも立派な研究です。

難しく考える必要はなく、子どもがふと口にした身近な疑問を調べてみるのも良いですし、自由研究のテーマが掲載されている書籍やウェブサイトを一緒に調べて決めるのも良いでしょう。

1年生のうちから、テーマや研究の仕方を自分で決められる子どもの方は多くはありません。「どうやって調べる?」「何が必要だと思う?」というように、研究の仕方をママ・パパが筋道立てて大丈夫です。

中学年・高学年と上がっていくにつれて自分で自由研究を進めていけるようにするために、1年生のうちはおやこで研究しながら基盤を作っていきましょう。

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【簡単!すぐできる】1年生におすすめの自由研究テーマ

(1)ストロー飛行機を作ろう

紙飛行機よりも飛ぶとSNSで話題のストロー飛行機。
簡単な材料で作ることができますが、なぜこのような形で飛ぶのでしょうか。飛行機を工作するだけでなく、しっかり研究をすることができる面白い題材です。

所要時間の目安:1日

用意するもの

  • 色画用紙
  • ストロー4本
  • セロハンテープ
  • ストロー4本
  • はさみ
  • ものさし
  • カラーペン

進め方

  1. 画用紙で 長さ25cm×幅2.5cmと長さ15cm×幅2.5cmの細長い紙片を2本作る。
  2. ストローの曲がる部分を切り落とす。
  3. 1で切った2本の画用紙をそれぞれテープで留めて、輪っかを作る。
  4. 3をストローで連結する。大きな輪の内側と小さな輪の外側にセロハンテープで留める。
  5. カラーペンで飾りつけて完成!
  6. 実際に飛ばしてみて、気付きを紙にまとめる。

どんな投げ方が一番よく飛ぶのかを試してみましょう。
輪っかを前後交換した飛行機やストローの本数を変えた飛行機を作り、一番よく飛ぶものを研究してみるのも楽しいですね。

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(2)貝がらでオリジナル写真立てを作ろう

拾った貝がらを写真立てに貼ってオリジナルの写真立てをつくります。最近では100均にいろいろなデザインの大きさのフレームがあるので、好きなものを選びましょう。フレームの幅が広い方が、貝がらを貼りやすいですよ。

所要時間の目安:1日

用意するもの

  • 拾った貝がらやシーグラス
  • 写真立て
  • 接着剤

進め方

  1. 写真立てに貝がらやシーグラスを置き、飾り方を決める。
  2. 接着剤を貝がらに多めにつけて、フレームを飾っていく。
  3. 接着剤が乾いたら、写真を入れて完成。

写真立てには、思い出の写真だけでなく絵日記や絵葉書などを入れても良いですね。自由研究として学校に提出し終わった後には、そのままお家に飾ることができるので、とても人気のある自由研究です。

(3)センサリーボトルを作ろう

センサリーボトルは、赤ちゃんの五感を育てる知育おもちゃとして人気です。見ているだけ で心が落ち着くセンサリーボトルは、1年生の自由研究にもおすすめ。

作り方はとても簡単なのに見た目が華やかなので、学校に持っていけばみんなが注目すること間違いないでしょう。

所要時間の目安:1日

用意するもの

  • 洗濯のり
  • 中に入れるビーズやラメ(100円ショップにあります。)
  • ペットボトル
  • ビニールテープ
  • 水(湯さまし)

進め方

  1. ペットボトルに半分くらい洗濯のりを入れて、好きなビーズやラメ、ミニボールなどを入れる。
  2. ペットボトルの口まで水(湯冷まし)を入れる。
  3. キャップをしっかりと閉めて、ビニールテープで固定する。

ペットボトルの大きさを替えて作ったり、洗濯のりと水の割合を変えてみたりと様々な工夫ができそうです。小さな弟や妹に実際に遊んでもらった様子を紙にまとめてみるのも良いでしょう。

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(4)ダンボールでビー玉迷路を作ろう

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ダンボールを使った工作は自由研究の定番!ダンボールをカットして作るビー玉迷路なら、基本的にお家にあるものだけで作ることができますよ。おやこでカッターの扱い方をしっかりと確認してから始めるようにしましょう。

所要時間の目安:1日

用意するもの

  • ダンボール
  • 空き箱
  • ビー玉
  • カッター
  • ものさし
  • セロハンテープ
  • 木工用ボンド
  • カラーペンや絵の具

進め方
  1. ダンボールを小さくカットする。
  2. 空き箱に1をセロハンテープで仮留めして、迷路を作る。
  3. ビー玉がきちんと転がるかを確認する。
  4. 2のセロハンテープを剥がして、木工用ボンドでダンボールをくっつける。
  5. しっかりとくっついたら完成

ダンボールや空き箱に色に色付けしたい場合には、木工用ボンドでくっつける前にペンや絵の具などで色塗りをしましょう。『森の中の冒険』『海の中を旅しよう』など、テーマを決めて迷路作りをすると面白いでしょう。

(5)身近な人に昔の話を聞いてみよう

祖父母の家に帰省した際に、昔の話を聞いてみましょう。おじいさんやおばあさんが小学校のころの様子を聞いて今と比較してみると、驚きがたくさんあるのではないでしょうか。

所要時間の目安:1~2日

用意するもの

  • 筆記用具
  • まとめ用の画用紙やペン
  • ICレコーダー

進め方

  1. おじいさんやおばあさんに小学生だったころのことをインタビューする。
     例:・好きだった外遊び
       ・美味しかった給食
       ・よく遊んだおもちゃ
       ・好きなテレビ番組
  2. 2インタビューしたことをもとに、画用紙にまとめていく。

1年生には、まだまだ話を聞きながらメモに残すのは難しいと思います。ICレコーダーやタブレットなどで音声を録音しておくことで、後日ふり返りながらまとめることができるのでおすすめです。

ただ聞いたことを画用紙に書くだけでなく、インタビューに関する絵や写真を貼ったり、3択クイズにしてまとめてみると面白いかもしれません。

【人とかぶらない】1年生におすすめの自由研究テーマ

自由研究は人気のテーマや定番の題材があり、人とかぶってしまうこともしばしば。気にする必要はありませんが、かぶりにくいテーマを紹介します。

(1)割れにくいシャボン玉を作ろう


以前、おやこのくふうでも紹介されていた『割れにくいシャボン玉作り』は、おやこで楽しく研究ができるので1年生におすすめです。なんと、砂糖を入れるだけで割れにくくなるようです。

シャボン玉を実際に学校で作って発表することは難しいと思うので、画用紙にまとめていきます。シャボン玉液を作るところから割れにくいシャボン玉が完成するところまで、たくさん写真を貼るといいですね。簡単で分かりやすいまとめになりますよ。

所要時間の目安:1日

用意するもの

  • 台所用中性洗剤:5ml
  • 水:100ml
  • 砂糖:5g
  • 吹き具(シャボン玉を作る道具)
  • まとめ用の画用紙

台所用洗剤は、界面活性剤35%以上のものがシャボン玉液に最適なようです。濃度の高めのものを選びましょう。

進め方

  1. 洗剤、水、砂糖を混ぜてシャボン玉液を作る。
  2. 本当に割れにくいシャボン玉が作れるのかを検証する。
     ・市販のシャボン玉液
     ・水+洗剤のシャボン玉液
     ・水+洗剤+砂糖のシャボン玉液 の3種類でシャボン玉を作ってみる。
  3. 結果をまとめる。

市販のシャボン玉液や砂糖を入れていないシャボン玉液と比べてみることで、砂糖に本当に効果があることを検証することができます。発展として、『界面活性剤とは何なのか』『なぜ砂糖を入れると割れにくくなるのか』などを調べてみてもよいかもしれません。

自治体の科学館などに出向いて、学芸員に聞いてみるのもいいでしょう。

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(2)食べられる宝石を作ろう

美しい見た目から「食べられる宝石」ともいわれる琥珀糖ですが、実は100円ショップの材料で簡単に作ることができます。こちらも割れないシャボン玉同様にしっかり写真を載せてまとめていきたいですね、

所要時間の目安:1日

用意するもの

  • かき氷シロップ
  • グラニュー糖…100g
  • 水…80cc
  • 粉寒天…大さじ1/2(7.5g~8g程度)
かき氷シロップは100円ショップで手に入るそうです。いろいろな味を用意して、混色やグラデーションを楽しむのも良いですね。

進め方

  1. 粉寒天を水に溶かして、500wの電子レンジで約2分加熱する。
  2. グラニュー糖を入れて、しっかりと混ぜる。
  3. 2にかき氷シロップで色をつける。
  4. 粗熱をとってから冷蔵庫で冷やし固める。
  5. いろいろな形に切って、完成
  6. 作って食べてみた感想と工程の写真を画用紙にまとめる。

いろいろな色の琥珀糖を作って楽しみたいですね。電子レンジを扱う際には、子どもの火傷に気を付けるようにしましょう。

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(3)動くスライムを作ろう

100円ショップで手に入るスライムをアレンジして、動くスライムを作ります。学校に持っていけば、みんなが大注目する自由研究になりそうです。なぜ、スライムが動くのかをしっかりまとめられるとさらに良いですね。

所要時間の目安:1日

用意するもの

  • 市販のスライム(80g入りを使用)
  • 砂鉄(80gに対して大さじ1程度)
  • スプーン
  • 磁石

砂鉄はホームセンターで売られていますが、過去記事ではU字磁石を持って公園に行き、砂に磁石を近づけて砂鉄を集めています。ぜひ、試してみたいものです。

進め方

  1. スライムに砂鉄を小さじ1程度ふりかけて練る。
  2. 練り終わったら、また小さじ1程度ふりかけて練り、これを繰り返して真っ黒のスライムを作る。
  3. 真っ黒のスライムの上に磁石を置いたり、上から磁石を近づけてみたりして遊ぶ。
  4. 気付いたことを写真とともにまとめる。

砂鉄の性質を使った面白い研究です。公園の砂に磁石にくっつく鉄が混ざっているなんて、学校で発表したら学級のみんなが驚きそうです。

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(4)野菜の切れ端を育ててみよう

料理をする際に捨ててしまいがちな野菜の切れ端を育てて観察してみましょう。水に漬けるだけで再生するので、意外と簡単。毎日観察を続けていくと、野菜への愛着が沸いてくる子も多いようですよ。

所要時間の目安:1~2週間

用意するもの

  • 野菜の切れ端:にんじんや大根のヘタ、豆苗など。
  • 切れ端を入れる容器
  • まとめるための画用紙

進め方

  1. 野菜の切れ端を水につける。
  2. 毎日水を替えながら成長を記録する。
  3. 成長を画用紙にまとめる。

実際に育った野菜を料理し、食べた感想をまとめるのもおすすめです。豆苗は1週間程度で再収穫できます。ニンジンや大根のヘタから生えた葉はふりかけやかき揚げなどにすると美味しいようです。

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1年生の自由研究のまとめ方

自由研究で一番難しいのは実験や調査のまとめ方ではないでしょうか。 研究結果を学級のお友達に伝えることを目的に、誰が見ても分かりやすいまとめ方を意識させることが大切です。

画用紙やスケッチブックにまとめるのがおすすめ

1年生の場合、まとめていく際に全体が一度に見渡せるサイズが良いでしょう。画用紙やスケッチブックなどが扱いやすいです。

画用紙の利点は、一目でぱっと見渡すことができるところ。迷ったら画用紙を使うことをおすすめします。スケッチブックは、枚数があるため植物の観察日記や料理のレシピなどをまとめる際に有効です。

まとめていく際には、以下のようなポイントを意識してみましょう。

  1. 強調したいところは太文字にしたり、色を変えたりする
  2. 絵や写真をたくさん使って、文字ばかりにならないようにする
  3. 題名を大きく書く

まとめの中に、研究に関するクイズコーナーを入れるのも楽しいですね。

まとめ方と流れ

それでは実際にどのようにまとめていけば良いのでしょうか。1年生の場合、基本的に以下の6点が書けていればOK。

  1. タイトル(大きく書く)
  2. 名前
  3. テーマ設定の理由
  4. 実験や観察の手順
  5. 結果
  6. 感想やふり返り

意外と忘れやすいのがタイトルを書くことです。何の研究なのかが一目で分かるように、大きめにタイトルを書きましょう。また、文字を書いていたら絵や写真を入れる場所がなくなった!ということもよく聞かれます。絵や写真を入れる場所も含めて、最初にしっかりと鉛筆で構図を決めておくことが大切です。

ポイントはとにかく「文字ばかりにならないようにすること」。できる限り、絵や写真、実物を貼ってまとめるようにします。

***

学校によって考え方も違いますが、1年生の自由研究はおやこで取り組む宿題だと考えても良いでしょう。はじめは、ママ・パパが主導でやっているように感じても、楽しいと感じたら、進んで取り組むようになるのが子どもです。

子ども達にとって待ちに待った夏休み。自由研究が、楽しい思い出の一つになればうれしい です。

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執筆者

ライター 秋野みんみ

元小学校教員ライター。公立小学校で10年の勤務経験有り。 現在は転勤族の妻で息子の育児に奮闘中!教員経験を生かして、お役に立てる情報を発信してきます♩

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