夏といえば、海で泳いだり山でキャンプしたり!
大自然の中でいつもとは違う体験を子どもたちにさせたい――そんな季節ですよね。
でも今年の夏は遊ぶ場所がおうちや近所など「いつものところ」に限られてしまう…。遠出ができなくてがっかり、というママやパパの気持ちもわかります。
そこで、23年の保育士生活でたくさんの子どもたちと遊んできた、こどもコンサルタントの原坂一郎さんが提案!
おうちや近場でも、子どもたちが自然に触れ合える遊びのアイデアをたくさん教えてくれました。
大人と子どもの「自然」、実は全然違います。
子どもたちが自然に触れ合うのはとても大切。 それは間違いありません。
ただ、大人が思い浮かべる自然は「山・森林・海・川」など、大きくて広くて非日常的なもの。
一方、子どもにとっての自然は身近な「水・火・土・砂・石・岩・草・花・葉っぱ・虫」。
これらの中には「親はさわって欲しくないもの」もあるかもしれません。 今まで「ダメ」「やめなさい」と無意識のうちに子どもから遠ざけていませんでしたか?
でも、すべて身近な自然。
「火」以外は思う存分触れさせてみましょう。
触れ合う機会を無理に増やそうとしなくても、子どもはそれらに出合うと自然と触れるものですからね。
では、身近な自然を楽しむ遊びって具体的にどんなこと?
夏だからこそ楽しめる手軽な遊びのアイデアをご紹介します。
身近な自然に触れ合う機会として、お散歩はとてもオススメ。
早朝・昼間・夜といった時間は問わず、毎日10分でもいいからお散歩に行きましょう。
うだるように暑い日なら、5分で行ける近所のちょっとした用事に一緒に行くのでもOK!
あえて子どもと一緒に行ってみてください。
子どもにとっては一歩でも外に出れば、そこはもう別世界。空気が変われば、気持ちも盛り上がります。
帽子をかぶるだけで、テンションもアップ!
そしてたった5分の道中でも、子どもは何かおもしろいものを見つけます。 1つでも楽しいことが起これば、その散歩のすべてが「楽しかった」ような印象が残ります。
この「毎日の5分」がとても大切。
子どもはたとえば、帰り道で立ち寄った公園で遊んだ時間がたった5分だったとしても、「夏休みはあの公園でよく遊んだものだ」という印象と思い出を色濃く刻みます。
思い返すと自分もそうかも…
50分遊んだか5分遊んだかにさほど差はないけれど、5分遊んだかゼロだったかは大きな違い。 パパやママとセミの声を聞きながら、葉っぱを触ったり虫を捕まえたり…そんな小さな1つ1つの出来事が、子どもにとっての宝物の記憶になるのです。
もちろん暑さ対策をお忘れなく。
少しでも曇っている時間帯を選んだり、日陰を選んで歩いたりしてくださいね!
子どもは全身が水に浸かれば、そこはもうプール!
ベランダや庭にビニールプールを出しての水遊びは、夏の定番。 もちろんお風呂でもOK!
あえて水着になって、お湯ではなく30度前後の水を湯船の半分ぐらい入れて入りましょう。
狭くても、浮き輪やビーチボールなどで本当のプールのように楽しんで。
プリンカップや計量スプーンなどを用意すれば、水の移し替え遊びに子どもは夢中に!
ペットボトルの底の周辺に、均等に5~10か所穴を開けて、ペットボトルシャワーを作っても楽しいですよ。
水を注ぐときれいなシャワーになって出てきますが、ふたを閉めるとシャワーも止まるという不思議な現象に、子どもも大人も「あれ!?」となります。
・水遊び中は絶対に大人が目を離さないようにしてください。
・水道水をそのまま注ぐとやや冷たいので、お湯を足して30度前後に。
・水道水の中の消毒塩素は日光に当たると効果が薄れるので、遊ぶ直前に水を入れて。
・全身が水につかると疲れるので、遊ぶ時間は30~45分間に。15分に1回は水から上がって日陰で休憩。
・最後にぬるま湯のシャワーを。身体が冷えないようにエアコンは高めに設定を。
・遊んだあとは絵本やパズルなど静かな遊びやお昼寝で、身体を休めましょう。
おうちで実際に野菜を親子で育てるのも、楽しい自然との触れ合い。 この時期のオススメは、豆苗やカイワレ大根です。
特にカイワレ大根は、育て方がとても簡単。
牛乳パックを底から5cm程度に切って、水に浸した脱脂綿を敷きます。 そこに種を蒔いてあとは数日ごとに水をやるだけで、基本的にはほったらかしに。
すると、だいたい2日で芽が出てきて、みるみる育って10日も経てば食べどきに!
豆苗共々、切り取ったあともまたすぐ芽がにょきにょき出てくる不思議さに、子どもも夢中になります。
自分で育てたものには愛着がわき、それをきっかけに野菜好きになる可能性も!
種は数百粒が100円程度で売っているので、ぜひこの夏親子でチャレンジしてみてください。
夏は夜空観察の絶好の季節でもあります。
毎日、形が変わる月の観察はとても手軽でオススメです。
満月が徐々に半月になり、三日月になり…毎日姿が変わる不思議さに宇宙への興味も広がります。
こんな遊びもどうでしょう?
黒い画用紙にたくさん穴を開けて窓にかざして顔を近づけると、星空のように見えます。 「マイプラネタリウム」として楽しめます。
穴をハート型や動物の形に開けて、自分だけの「マイ星座」を作るのもいいですね!
いかがでしたか?
たとえ海や川に連れて行かなくても、子どもたちが大好きで夢中になれる自然の遊びはたくさんあります。
自然の生命力がみなぎる夏。
子どもが成長する「チャンス」を奪わず、もっと自然と仲良くなるようにそのパワーに積極的にふれさせましょう。
こどもコンサルタント 原坂 一郎
1956年、神戸市生まれ。関西大学社会学部卒業。神戸市内で23年間6か所の保育所勤務を経て、2004年「こどもコンサルタント」に。笑いと笑顔をキーワードに、子どもおよび子育てに関するさまざまな研究・執筆・講演を全国で展開。『読むだけで子育てがうんと楽しくなる本』(春陽堂)、『男の子のしつけに悩んだら読む本』(すばる舎)ほか著書多数。
Facebook:@IchiroHarasaka
http://harasaka.com/
ライター 河瀬 みこと
大学卒業後16年間、教育関連企業で編集・マーケティング業務を担当。第一子妊娠時に退職。その後保育士資格を取得し、起業に向けて準備中。二児の姉妹を育てながら、編集・ライター業に邁進中。
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