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今こそ!シンプル子育てのすすめ

【教育専門家からの提案】子育ては一筋縄ではいかない。迷ったり悩んだりしたら試してほしい"たった1つのこと"

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子どもとの関わり方で大切なこととは?教育系YouTuber葉一さんが実践する子育てを受けて、岡山大学の中山芳一先生と一緒に考えます。子どもにどう接したらいいのかわからなくなったとき、親は何をすればよいのでしょうか。
目次

教育系YouTuberの葉一さんと教育方法学の専門家、岡山大学の中山芳一先生のコラボ連載。ここまで葉一さんが実践する子育てを紹介いただきましたが、今回は最終回。
親は子どもにどうかかわっていくべきなのかを中山先生と考えます。

自分の接し方は間違っているのではと不安になってしまったり、もっとよい接し方はないのかと悩んだり。正解がないことだからこそ、親子のかかわりについて難しく考えてしまいがちですが…。

***

みなさん、連載第2回にあった「子どものやる気引き出し術」を覚えていますか?あのとき、私は葉一さんの実践から、わが子をお客さんだと思ってかかわってみるといいかも、とコメントしました。

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第3回では葉一さんが"叱ることへの3つのルール"を示しました。叱る場面をクイズ問題にしてしまおうなんて、とても魅力的だと思いました。

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また、第4回では、昨日までアンパンマン推しだったのに、翌日にはバイキンマン推しに変わるのはOK。それなのに、なぜか習い事や勉強の興味が変わるのはNGになってしまうというお話…なるほどなぁと思いました。

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そして、第5回ではいろいろな知識を得ることよりも、新しい知識を得ることそのものにポジティブなイメージを持とうという提案がありましたね。私も読みながら、目からウロコが落ちる感覚になりました。

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迷ったり悩んだらわが子の捉え方、関わり方の「見立て」を変えてみる

葉一さんがこれまでの連載の中で、いろんな実践例を交えながら提案してくれた「シンプル子育て」とはいったい何だったのでしょう? 

そもそも「シンプル」って何なのでしょう?
simpleとは、sim(一つ・同じ)とple(折る)が合わさった言葉です。従って、「折り目を同じように重ねて一つにしていく」というところから「簡素な」「単純な」を意味するようになりました。
とはいうものの、この度の「シンプル子育て」とは、手抜きをして簡素な子育てをしましょうというメッセージではありませんでした。

そこで、もう少し深掘りしていきましょう。
目の前のお子さんは日々変化しています。「発達」という言葉は「変化する過程」のことですので、できるようになることもできないようになることも含めて、すべてが発達という変化になります。
さらに、その時々の感情なども加わってきますので、お子さんとのかかわりが一筋縄でいかないのは当然のことです。

そんな子どもに対して、折り目を一つにしていくようなシンプル子育てとはどういうことなのでしょうか?じつはそのヒントが、これまでの葉一さんからの様々な実践や提案の中にあったと私は思っています。

わが子をお客さんに見立てる、叱る場面をクイズ問題に見立てる、推しキャラの変化と習い事の変化を同じに見立てる、学習そのものをポジティブイメージに見立てる…お分かりの通り、これらに共通しているのは、私たちの「かかわり方」ではなく、子どもとかかわる中で私たちの「見立て」をいろいろ変えている点です。

「見立て」とは、見てから選ぶこと。ここでは、親のとらえかた、というとわかりやすいでしょうか。

わが子のことで悩んだり迷ったりしたら、いままでのかかわり方やいまの子どもの言動に対する「見立て」を変えてみることが重要なのです。

次々とあふれ出してくる子育て情報に左右される必要はありません。それよりも、まずはわが子をじっくり「見る」こと。そして、その「見方(視点)」を俯瞰で、客観的に、逆から…など色々と変えてみること。

そうすることで、刻々と変化する子どもに、「コレだ!」という折り目のようなかかわりができてくるのではないでしょうか。

「子育てに自信を持ってください」とまでは言いません。
ただ、いろいろな見立てをしながら、みなさんがしっくりくるシンプルでベストな子育てを見つけてみてください。そして、その過程をいっぱい楽しんでくださいね!

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執筆者

岡山大学准教授 中山 芳一

1976年岡山県生まれ。岡山大学 全学教育・学生支援機構准教授。専門は教育方法学。大学生のためのキャリア教育に取り組むとともに、幼児から小中高学生の各世代の子どもたちが非認知的能力やメタ認知能力を向上できるように尽力している。9年間没頭した学童保育現場での実践経験から、「実践ありき」の研究をモットーにしている。『家庭、学校、職場で生かせる!自分と相手の非認知能力を伸ばすコツ』『学力テストで測れない非認知能力が子どもを伸ばす』(ともに東京書籍)ほか著書多数。最新刊は監修をつとめた『非認知能力を伸ばすおうちモンテッソーリ77のメニュー』(東京書籍)。

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