さあ、いよいよ親子で一緒にキッチンに立ってみましょう。
じゃあさっそく今日の夕食のおかずを一緒に作ろうか…と思った方はちょっと待って!
せっかくの子どものやる気をうまく育てるため、お手伝いはじめてさんには「料理って楽しい!」という気持ちをふくらませられるメニューを選ぶことが大切なんです。
お手伝いはじめてさんは、食事ではなく、おやつからスタートするのがおすすめです。
夕飯の支度などから始めようとすると、大人もバタバタしていて気持ちに余裕がなく、キッチンが散らかったりうまくできなかったときにイライラしてしまうことも。
大人のイライラは子どもにも伝わり、キッチンでのお手伝いが楽しくなくなってしまいます。
また子どもも、大好きなおやつが出来上がるのはテンションがあがりますよね!
ということで、おやつの時間から始めてみましょう。
今回、親子でつくるのは、しっとりおいしいシンプルなホットケーキ。
市販のホットケーキミックスも便利ですが、子どもに大好きなホットケーキがどんな材料でできるのかを知ってもらうために、今回はあえて小麦粉とベーキングパウダーを使うレシピにしました。
子どもがよく読む絵本の中に出てくるホットケーキも、小麦粉や砂糖を混ぜて作るものがほとんどなので、親しみがあるようです。
ちなみにわが家では『しろくまちゃんのほっとけーき』をよく読んでいます!
材料についても「お砂糖も入れるんだね」「ベーキングパウダーってなに?」などおやこの会話を楽しんでくださいね。
薄力粉…150g
ベーキングパウダー…大さじ1
卵…1個
牛乳…1カップ
砂糖…大さじ2
1.ボウルに卵を割り入れ、泡立て器で混ぜる。砂糖、牛乳を順に加えて、都度よく混ぜる。
2.粉類を合わせてざるなどでふるいいれ、粉が見えなくなるまで、ざっくり混ぜる。
3.フッ素加工のフライパンを中火で熱し、ぬれぶきんの上でいったん冷ます。お玉に一杯分くらいの生地を流し入れ、弱めの中火で焼く。焼き色がついたら上下を返し、逆の面も焼く。残りも同様に焼く。
大人がボウルに割り入れた卵を、泡立て器で混ぜてみましょう。
白身と黄身がだんだん混ざって、全部が黄色になっていく変化を一緒に見ていきます。
(*ボウルの下にぬれたキッチンペーパーを敷いておくと、ずれにくく子どもが混ぜやすいです)
砂糖を入れたら、牛乳を入れたら、その都度入れたものが見えなくなるまでしっかり混ぜます。
都度、仕上げは大人が見てあげると、子どもも、自分がちゃんとできていることを確認できます。
小麦粉を大人がふるい入れたら、生地の完成まであと少し!
粉を入れると混ぜにくくなります。
「混ぜるときは反対の手でボウルをしっかりとつかんで、ぐらぐらゆれないように押さえることが大事だよ」と伝えましょう。
両手の使い方を、実際に混ぜながら体験します。
火を使う作業は、大人だけで行います。
子どもは、安全な場所から焼けるのを見ていてもらいましょう。
生地が膨らんでくる様子や、焼き色がついたところは、見ているだけで盛り上がります。
同時に、キッチンの危険も説明できるチャンスです。
火を使うと熱いこと、やけどをするかもしれないことなど、焼けるのを待ちながら説明しておけるといいですね。
ホットケーキに好きなフルーツを添えたり、好みの味のジャムやはちみつなどをつけたりして、自分だけの味付けをしてみましょう。
ホットケーキの生地も、ココアをいれたら茶色いホットケーキ、つぶしたバナナをいれたらバナナ味のホットケーキ、とバリエーションを楽しめます。
「今度はどんな味にする?」と一緒に考えてみるのも、想像力を広げるのに一役買ってくれます。
小さめの泡立て器や、子ども用のフライ返しなど、自分専用の道具が一つでもあると、モチベーションがいっきにあがります!
小さめの泡立て器などは、100円ショップなどでも手に入り、たれづくりなど、大人の調理にも役立つので、一つあってもいいおすすめの調理道具です。
いかがでしたでしょうか。
ホットケーキは、おやつにも朝食にもなる優れもの。
一緒にキッチンに立てるタイミングを見計らって、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
料理研究家 関岡 弘美
食育雑誌の編集に携わった後、渡仏。フランス料理、菓子、ワインを学ぶ。現在は、雑誌、テレビ、広告などを中心にレシピを提案。都内でおもてなし料理の教室を主宰。4歳の息子の子育てに奮闘中。
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